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2009年6月21日

933 日光網膜症 solar retinopathy, solar maculopathy

日食wiki2009年 7月22日に日本の南部で皆既日食が見られるそうです。これはwikipediaに乗っている日食の図です。クリックしていただくと日食が地球の上を移動していく様子が見られます。影の中心の小さな黒点が皆既日食の部分です。 直視危険 眼科の話題を集めるこのブログがなぜこの話題を取り上げるかといいますと、日食の観察に参加をする子供さん達の中に網膜を痛めてしまう方が出ることを恐れるからです。日本眼科医会でもそれを戒めるポスターを出しています。このポスターは別のものですが、'(クリックすると、”このTシャツを見つめると日光網膜症solar retinopathyになるかも”、と書いてあります) 日食観察 下敷きや煤をつけたガラスなど不十分なシールドで透過した太陽光を見ますと、眩しさはそれなりに抑えられても、網膜は中心部分に火傷を負ってしまい、中心部分では2度とものが見えなくなってしまいます。と言っても文献を見ますと網膜は熱凝固ではなく、化学変化photochemical changesであって、一般にその多くは長い時間がかかっても回復は可能である事が多いと説明されています。
日食関係 なまじ黒い板などを通してみると、眩しさを感じないままに網膜がどんどんと深手を追う可能性があります。日食観測用眼鏡などと言ってどこかの会社が保証しているといってもその安全性は電気溶接の面とは違い、それほど強力ではないでしょう。
透過光は見ないに越したことはありません。理科の勉強もいいですが、眼科医の提言としては、できれば日食の現物は見ないほうが安全というくらいにお考えになるのがよろしいかと思いますsolar retinopathy http://www.scielo.br/scielo.php?pid=S0004-27492004000200016&script=sci_arttext 中等度の日光網膜症。この図を見てもはっきりしませんが網膜中央の黄斑部がわずかに変色しています。この原論文には宗教的な儀式で日光を見つめて異常を生じた43人という多数の症例を集めていて、その初診時(initial)と最後時(final)の視力の対応も示されています。 日食につきものの、こんな患者さんが現れないことを期待して筆を置きます。
ーーーーーーーーーーーーーーー sumire5月29日に仕込んだのが、922 電気性眼炎(雪目)について(取材記事:夕刊フジ)です。記事が出るのを待ってアップしました。


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