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2009年6月2日

916 エイズ血管炎の一過性片眼視力低下時網膜小動脈攣縮という論文を見ました

329好塩基球血管炎に伴う一過性の片眼視力低下時に見られる網膜小動脈の攣宿;

Stasi K, Ramchandran RS, Rao NA, Feldon SE, DiLoreto DA;
神経眼科雑誌Journal of Neuro-Ophthalmology 29 (1), 58-61 (Mar 2009)

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好塩基球性血管炎をエイズ (AIDS)で示した患者で、一過性で片眼の視力喪失が見られた。その発症中ないし発生の直後に、私たちはその網膜血管が細く攣宿していることを示した。

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侵された目における、遅延した動脈の充盈と分画化された網膜静脈の流れが蛍光眼底造影 (FA)で認められた。このような所見はこれ以外の一過性の片眼の視力喪失がある目でも見られる。おそらく、病気の発作は蛍光眼底法での眼底の写真をとる前に終了するのであろう。

333
この報告は、好塩基球性血管炎における一過性で片眼に起きた視力喪失での網膜血管の変化を初めてとらえて報告したものである。

ーー引用終了ーーーーーーーーーーーーー
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清澤のコメント
片眼の視力が一過性に低下して、その視力低下がしばらくすると元に戻るという状態は、 “網膜片頭痛retinal migraine”、 “前部視覚路片頭痛anterior visual pathway migraine,”、 “片眼性片頭痛monocular migraine”、 “眼片頭痛ocular migraine”、 “網膜血管攣縮retinal vasospasm”、 “一過性単眼性視力喪失transient monocular visual loss” 、”網膜の伝搬性機能低下retinal spreading depression”などという名目で多くの記載があります。

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臨床的にそのような例を見たら網膜に一過性の血栓が飛んだと考えます。原因は内外の頸動脈分岐部付近のアテローム血栓と心臓からの壁在血栓です。心臓では心臓のエコーと不整脈の有無を見るための心電図をオーダーします。

特段の新奇性を感じませんが、著者はこの症例ではエイズで見られる好塩基球性血管炎の血流障害を網膜血管撮影で初めて示したと言っています。

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