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2009年5月28日

909 ”左右の目でものの大きさが違って見える”という不等象視の質問 と答

[ものの見え方に左右差] しんさんからの相談  

117今年の4月ごろから飛蚊症と左右のものの見え方に差が出てきました。近くの眼科を受診したところ、眼底には異常がありませんといわれ、経過を観察してくださいといわれました。

その後、飛蚊症のほうはよくなったんですが、ものの見え方の差がよくなりません。
ものを右でみたときと、左でみたときの大きさの違いがあります。

どのような病気が考えられますでしょうか?
また精密検査を受ける場合、どのような検査が必要でしょうか?

よろしくお願いします。

お答 不等像視 アニセイコニアaniseikonia
お問い合わせありがとうございます。
ものの大きさが大きく見えるのを巨視症といい、ものの大きさが小さく見えるのを小視症といいます。総称して不等像視(アニセイコニア)です。
HUDOUSI
左右の眼に緑と赤の眼鏡をかけて右左が赤と緑でかかれた半円が少し筒大きさを変えて作られたカードを見せるとどちらの目が何パーセント大きく見えているかを確認することができます。

この、アニセイコニアにつきましては、10 ”左右の眼で見える大きさが違う”に詳しく書きましたので
https://www.kiyosawa.or.jp/archives/50092489.html
をご覧ください。近視で眼鏡をかけますと網膜像は小さくなります。そのあたりも考えながら眼底を詳しく診察することになるでしょう。

CSC断面図この図に断層像を示す中心性漿液性網脈絡膜症などではわずかに網膜が前に出るので網膜上にできる像は小さくなり小さく見えるようになるといわれています。

CSC
中心性漿液性網脈絡膜症では網膜の下にある網膜色素上皮に障害があってこの後ろから水があふれ出して、網膜が薄くはがれます。眼底写真をよく見るとわずかに水のたまった部分が浮いているのが見えます。

CSC OCT
また、最新のOCTと呼ばれる網膜の断層像を見せる機械ではこの図のように網膜の一部がはがれているのがよく見えます。この疾患では、治療可能な条件を満たした場合には網膜の光凝固を限定的に行える場合があります。

マクラパッカー眼底写真さて、以前書きましたこの答えを見ながら、今一度考えると、この質問者には網膜前線維症があるかもしれません。これは、眼底で光を感じる神経の膜である網膜の前に線維性の膜ができ網膜が引き攣れを起こしているものです。カラー眼底写真では網膜の中心部分が少しキラキラしていて、精密に見ますと薄い膜が網膜を引き寄せています。

マクラパッカーOCTこの網膜の前に線維性の増殖膜が張って網膜が引き寄せられている様子は、この網膜断層を見せるOCTではっきりと見ることができます。

アムスラーチャートアムスラー歪み

この状態では、網膜に引き攣れがなければ左図のように正しく正方形の方眼に見えるはずのアムスラーチャートが、右図のように歪んで見えると言われています。

飛蚊症眼球の中の濁りのために”蚊が飛んで見える”という現象を飛蚊症と言います。この場合に網膜剥離が起きている場合があります。その際には網膜の裂け目から線維性の細胞が発生し、これが網膜の引き連れの原因となることもあるでしょうから、その可能性も考えた診察がよいでしょう。
その場合には、網膜の上の膜を手術ではがして、歪みを少なくするという治療が可能な場合もあります。

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今日も最後まで眼を通してくださりありがとうございます。

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