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2009年5月3日

880 ”緑内障治療薬ブリモニジンに神経保護作用があるという根拠”、という総説論文が出ています

アルファーゲン
『酒石酸ブリモニジン』(米国アルコン社の商品名はアルファーゲン)は、アルファ2作動薬として房水の産生抑制と流出促進という2つの異なる作用機序により眼圧降下作用を示す薬剤ですが、この薬剤がはたして神経保護作用を持っているかどうかが話題になっています。その点を論じた総説が代表的な英文の眼科医学雑誌アーカイブの4月号に出ています。多少翻訳に難ありですが、紹介いたしましょう。
ーーーーーーーーー引用開始ーーー

1
ブリモニジンが視神経及び網膜に対して神経保護薬であるという実験的なそして臨床的な根拠: 事実に基づいた総説;
Saylor M, McLoon LK, Harrison AR, Lee MS;
Archives of Ophthalmology( 眼科紀要という訳になりますか?)127 (4), 402-6 (2009年4月)

2
目的: ブリモニディンが視神経や網膜に対して神経保護的な働きを持つという利用できる証拠をあげること。

方法: この研究の引用文献はパブメドの検索機能を使ってブリモニディン、神経保護、虚血性視神経症、アルファ2型アドレナリン性作用剤というキーワードで収集された。高眼圧症に重点を置いた参考文献は除外した。

3結果: 48の文献が4つのうちの1つのクライテリアを満たしていた。それらの文献はブリモニディンが最初の3つのクライテリアに合うことを示していた。すなわち、神経保護作用を持ったり、目的とする組織の表面にある受容体を変化させたり、薬学的なレベルでの硝子体や網膜に対する適切な浸透性を持っていたりすることを記している。 そして、動物モデルにおいては、アポトーシスを起こしたり中断させたりする様な、神経の抵抗性を引き起こす細胞内での変化を起こすことが証明されている。しかし、ブリモニディンは最後の人に於ける神経保護の成功というクライテリアは満たしていない。

4結論: 実験としてはブリモニディンは潜在的な神経保護薬である。しかし、今のところ人間において同等の効果を持つことを示すことに臨床実験は失敗している。
ーーーーーーー引用終了ーーーー

5
眼圧を下げる効果があり緑内障薬『酒石酸ブリモニジン点眼液』として使われているアルファ2作動薬のブリモニジンは、神経保護作用があることが動物実験では示されているが、臨床的にはいまだにその証拠を示すことには成功されてはいないということですね。
米国アルコン社が『酒石酸ブリモニジン』(その商品名はアルファーゲン)として開発し、日本でも杏林製薬などが導入するという記事にはたどり着きましたが、市販されていることの確認ができませんでした。(この記載は変わるかもしれません。間違いに気がついた方がいいましたらお教えください)

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