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2009年3月30日

830 眼瞼痙攣ボトックス治療で希釈でその効果はかわるのか?:という論文があります。

ボツリヌスA毒素は高濃度と低濃度のいずれが原発眼瞼痙攣に有効か?希釈で効果はかわるか?BoyleMHほか 眼科形成と再生外科 2009年3-4月

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目的: 濃く溶かしたものと薄く希釈したボツリヌスA毒素を原発性眼瞼痙攣の治療に用いるときその効果と副作用は果たして違うか?を明らかにする。

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方法: 16人の原発眼瞼痙攣の患者にボトックス治療を行い、その結果を分析した。低濃度であるか(コントロール群, 10 U/ml)高濃度であるかは (実験群, 100 U/ml)ランダムに決めた。痛み、皮下出血、注射直後の発赤について10段階で評価した。再診時には、再投与までの期間が1-3月のいずれであるか?、眼瞼下垂、複視、流涙、ドライアイなどの合併症はなかったか?有効であった期間は、望ましい側は?経過観察は8か月以上で注射は1-6回。再来の度に両者を打つ側は変えた。

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結果: 16人の患者で、42回の注射が行われ、84眼の観察ができた。ウイルコクソンテストで、痛みの減少(1.94 対4.59, p<0.001) が見られた。皮下出血の青さ、発赤、 合併症、左右の好み、症状消失までの期間にはいずれも有意の差はなかった。 結論: コントロールと比べて高い濃度のボツリヌスA毒素は痛みの58%の減少を示した。しかし患者は有効性や合併症の点では差を示さなかった。 High versus low concentration botulinum toxin A for benign essential blepharospasm: does dilution make a difference?; Boyle MH, McGwin G, Flanagan CE, Vicinanzo MG, Long JA; Ophthalmic Plastic and Reconstructive Surgery (OPRS) 25 (2), 81-4 (2009 Mar-Apr) ーーーー清澤コメントーーー 高い濃度にしてボリュームを減らすと痛みは減少するが、効果や合併症は変わらないという予想できる結果であったようです。 私もその痛みを減らす目的で30ゲージの細い針を特にこのために購入して使っていましたが、先日の会ではさらに歯科麻酔に使う細い針を使う先生もいると聞いて、私も入手を模索しています。ちなみに、現在の私が使っている濃度は以前は50U/ml(2ミリリットルに溶解)でしたが、今はこの論文の実験群と対照群のちょうど中間の33U/ml(3mlに溶解)です。これ以上濃くすると注射量のコントロールが難しいと思います。 この痛みを減らすにはこの濃く溶いて注射体積を減らす方法のほかに、アイスパックで冷やすとか、麻酔テープを貼るとかという方法もあります。 また、皮膚が瘢痕化していたりすれば注射の痛みは増します。 best doctors logo vertical (ベストドクターズとは)

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