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2009年3月11日

807 眼振事始め 眼振の起こるメカニズムは?と聞かれて

眼振って何だろう?眼振の起きるメカニスムは?という質問が寄せられました。めまいを専門に治療する耳鼻科の先生はともかく、眼科の先生もその多くはさて?と答えに詰まってしまいそうです。

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そこで、私がネットサーフィンで得た情報を基にそのさわりを素人にもわかるようにお話してみましょう。(参考にするのはJ R Soc Med. 2002 May; 95(5): 231–234. )です。ご興味と知識のある方は本文をご参照ください。

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はじめに
健康な人には安定した固視を維持する3つの仕組みがあります。
それは
1)固視、
2)前庭眼反射(注:耳の中の平衡覚を扱う三半規管から出て目の向きを一定に保つ仕組みのことです。)、
3)そして固視の保持機構(これは神経系の積分機構とも呼ばれます)です。この固視の保持機構は、目が中心から離れたいずれかの一点を見続けることが要求された場合にはいつも働いています。

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これらの3つの仕組みのいずれかの障害は、安定した固視を持続することをできなくしてしまうでしょう。

そしで、2つのタイプの異常な固視、すなわち眼振または衝動性の視線移動を引き起こしてしまいます。
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これらの眼振と衝動性視線移動との二つの本質的な違いは、見ようとしていた目標から視線が離れるときの最初の動きにあります。

眼振では、‘緩徐相’と呼ばれるゆっくりとした外れ方で視線が固視点からずれはじめます。これは先に挙げて見せた3つの固視を安定させる3つの機構のいずれかが崩れても発生させることができます。

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一方、衝動性の固視移動や衝動性の視線振動では、対象を見ていた所から視線を外させるような急速で不適切な眼球運動がまず始まります。

(この文献は眼振の臨床像とその発生する原因まで話をしてみましょう。とページは続きます)

眼振の臨床像

眼振は不随意的な目の振動で、片眼または両眼に見られ、その軸は単一であったり、複数であったりします。広い意味での眼振は、次に示す3つの分類のいずれかに含まれています (図1:図をクリックしていただくと大きくなります).
眼振の分類

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第一に眼振は生理学的に(つまり、病的ではなく普通に)起こる場合があり、生理的眼振と呼ばれます。 (この例としては視性誘発眼振、前庭性眼振、極端に横を向いたときに起きる眼振などが含まれます。

第二として、生まれつきないしは生まれてすぐにみられる病的な眼振があって、これは先天眼振とか乳児眼振とか呼ばれます。

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そして3番目には、後天性眼振(つまり、生後に何らかの理由で起きてしまった病的な眼振)があります。 (この例としては、神経系の病気による眼振であったり、薬剤中毒によってひき起こされる眼振があります。(図1がこの関係を示しています)

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臨床的に眼振は次にあげるような要素で特徴が説明されます。
まず、左右の眼の揺れる方向が同じであるかどうか。
次に、振動が行われる平面が単一であるか複数であるか?
さらに、眼振を生じつ時の目の向き
そして、眼振の波形、振幅、頻度です。

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目の動きを肉眼で見ているだけでも十分な眼振の評価は可能ですが、より明確な記載は電気眼振図を得ることができます。サイン波上に揺れたならば、その眼振は振り子状眼振(pendular nysTAGSmus)と呼ばれます。 (Figure 2a)もしその眼振が. If the nysTAGSmus consists of drifts in one direction一方向への視線の揺れとそれを補正する”急速相”を含んでいるならば、それはジャーク眼振(jerk nysTAGSmus) (Figure 2b-d)と呼ばれます。
図2に最も典型的な眼振の波形を提示しています。電気眼振図は横軸が時間で上下が眼球の右と左への動きを示しています。サインカーブなら左右にふらふらと揺れていることを表しています。
(清澤注:この形を見ると少しは眼振の分類がわかる気がしますので少し長いですが全訳しておきます。)
眼振のパターン

2 (a) 振り子様眼振(Pendular nysTAGSmus)この振動波形は先天眼振の小児、脳幹ないし小脳疾患の患者に見られます。

(b)直線型、一定の速さの緩徐相に視線を修正する急速相が続く鋸型のもので、この形は視性誘発眼振や前庭性眼振で見られます。

(c)だんだんに早くなる形の指数関数形の緩徐相を持つ型。これは、時に先天眼振に見られます。

(d)だんだんに遅くなる形の指数関数形の緩徐相を持つ型。極端に横を見つめた時に出る生理的眼振、自分で興して見せることができる顕在潜伏眼振、そして病的な注視眼振で見られます。
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さて、今日はここまでにしましょう。
眼振というのは視線を一点にとどめておく固視を支える3つのシステムのいずれかに異常が生じて、視線のはずれがまず発生し、次にそれを意図的に戻すことによって振動が起きるものであるということ。その辺りまで理解していただければ今日のお話はよしといたしましょう。
またいずれ、この先を

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今日も最後まで眼を通してくださりありがとうございます。

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