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2008年9月9日

662 ボトックスに関する質疑応答

眼瞼痙攣研究財団の会報7-8月号の質疑応答を医科歯科大学大学院生青格勒図(チンケルト)先生が翻訳してくれました。此処に清澤のコメントを付して掲載します。

Q1
私は、2-3か月前に右側顔面帯状疱疹になりました。発疹範囲は、右眉の直下でした。また、右側頭領域が非常に痛くて、私の右目のまわりから右頭頂へ広がるものでした。
他の眼病は経験していませんが、2週間寝たきりになって、その後更に2週間の間、色メガネを着用していなければななりませんでした。仕事に戻っても、少しですが頭痛が残り、激しい痛みはないものの第三週になってボトックス注射を受けました。帯状疱疹に襲われた神経末梢およびその位置によって、ボトックスの注射はより痛いのでしょうか。自分はそれに少し不安になっています。私は現在23-25の注入部位で総計115単位の注射を受けています。何か良いアドバイスありますか。

A1
このような方法であなたの通常の治療を進めるのは素晴らしいと考えます。ボトックスは帯状疱疹後の痛みの治療にも使われています(帯状疱疹性痛)。

A1への清澤のコメント:ボトックスの痛みを止める効果が最近注目されていて、三叉神経痛などにも応用が出来そうです。しかし、この使用法は日本の医療保険には認められては居ませんので、この症例のように眼瞼痙攣に痛みを伴う疾患が合併したとか、痛みが眼瞼痙攣によるものであるとかの説明が保険で請求を出す為には必要でしょう。

Q2
私は原発性眼瞼痙攣と開瞼失行症および厳しいドライアイを患っています。私は数年前に長期間持つプラグを入れれもらいました。それから絶えず涙が出ます。私が下を向くと、涙は私のほおを下って落ちます。いつも目を軽く拭いています。他の点眼薬を加えて、1日2回レスタシスRestasis(清澤注:免疫抑制剤)を入れています。私は今後も流涙の問題を常に持ち続けるのでしょうか。私は毎晩、ドライアイのために目に軟膏を入れて、瞼を閉じています。しかし、次の朝には、目の前にフィルムを掛けたように感じ、それは消えません。読書も非常に困難で、仕事でも文書を明らかには見ることができません。私は、ドライアイ用の軟膏を必要ということを知っていますが、しかし、それは、次の日にものをはっきり見ることを妨害しているように感じます。何かいい提案はありませんか?

A2-1
長期用ののプラグを挿入されたあと、流涙がより悪くなったかどうかについて理解することが、有用です。時には、プラグは余りによく働きすぎて、涙が目から流れ出し、迷惑になります。流涙とプラグとの関係があるならば、私はプラグをしばらく取り外して流涙がよくなるかどうかを観察するでしょう。目の乾燥が再び問題になれば、軽く涙管を狭くするが、焼灼したら、おそらくプラグを省略することができます。昼間に人工涙液を使う事で軟膏と交換してみてください。昼間に軟膏を使うならば、当然かすみ目がでます。

A2-2
原発性眼瞼痙攣の非常に難しい問題はドライアイの患者に対する乾燥です。ほとんどのドライアイの患者で、流涙があるのは、目が刺激されて涙がでたからです。刺激および流涙の治療には、より潤滑性がある点眼薬を使わなければなりません、暖かい、亜麻仁油および魚の油はダイエットその他の効果として目への刺激と流涙を減少させると言われています。涙管を開けると、目は苛立ち、その結果で流涙を起こします。目が快適であれば、涙管を再び開けることは流涙を改善するでしょう。あなたが就寝時に軟膏を使うなら、あなたが朝に目がさめる時や、あるいは軟膏が何時間もあなたの視界をぼやけさせるときに、あなたは数分間暖かいタオルで目を暖めてやると良いでしょう。

A2への清澤のコメント
最近キープティアというコラーゲン製の液状のプラグが発売されました。このプラグは異物感も無く、副作用もないのでよく使っています。
Q3
2004年に89歳になる私の父が原発性眼瞼痙攣Bメイジュ症候群になり、神経眼科外来でボトックスの注射をうけています。痙攣は治らず、また薬には耐性が出来てしまいました。最近は、嚥下障害にもなり、呼吸ができないパニック状態にもなりました。この嚥下障害はメイジュ症候群と関係がありますか。これはパーキンソン病につながる病気であると聞いていますが、彼の病気はさらに悪くなるのでしょうか?

A3
原発性眼瞼痙攣とメイジュ症候群は嚥下筋に広がることが有ります。これは治療に対して非常に難しい問題です。お父さんを運動異常専門家に見せるべきです、そのような医師は他の病気が存在せず、開瞼失行の治療を最大限にすることができる方法を確かめルでしょう。ボトックス注射は痙攣を治療しますが、嚥下障害にはマイナスの効果がありますから十分な注意をするべきです。

Q4-Q6:略

Q7
私は原発性眼瞼痙攣とメイジュ症候群の患者です。眼瞼と顔面それに頸にボトックス注射をしています。最近、医師の処方でKeppra(抑制剤)を飲んでいます。しかし、この薬は自殺を考えさせることが有ると聞いて心配しています。どう思われますか?

A7
LevitracetamとKeppraは安全な薬です。そのような研究報告はありません。しかし、薬は医師の管理のもとで使用してください。すべての薬には副作用があります、それがきっと警告されているのでしょう。

A7への清澤のコメント:眼瞼痙攣の患者さんは鬱症状を訴えている事が少なく有りません。その場合には患者が自殺を企図する可能性が有ります。そのような可能性を感じた場合には精神科の医師を含めた治療体制の構築を考える必要が有るでしょう。

Q8
眼瞼痙攣を患って25年になり、最近は左眼の白内障手術を受けました。痙攣に対しては手術の時には局所麻酔でブロックをしました。術後に眼帯をしたら、右眼の痙攣が増悪し、目が開け難くなりました。その後に左眼の眼帯をとったら、右眼はすぐ回復し、元にもどり、痙攣が少しだけの残りました。この原因はなんでしょうか。

A8
白内障手術事態が原因であったか、あるいは術後の眼帯が左眼をこすり、貴方の左眼に刺激が加わったかったかもしれないです。その結果、右眼に痙攣が起きたのかも知れないですね。

Q9
私は眼科で白内障と黄斑変性の診断を受けていて、神経内科医は私に開瞼失行があると言いました。白内障手術を受ける事はできますか。

A9
開瞼失行は白内障手術の禁忌条項ではありません。

A9への清澤のコメント:白内障手術中は瞼を押し広げる開瞼器という小さな器具を用いますので、自分の力で目を開く必要は無いのです。もし強い顔面の痙攣があれば、最近の白内障手術では余り使われては居ませんが、顔面神経ブロックを加えれば良いでしょう。このブロックは一時間で元に戻ります。

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今日も最後まで眼を通してくださりありがとうございます。

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