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2008年9月6日

644 気がつきにくい眼力の衰え (バイク雑誌:風まかせ) より

風まかせ大人のバイク雑誌”風まかせ”の記者、小笠原さんが当医院を訪れインタビューをして記事を書いてくださいました。雑誌の発行を待ち、引用したいと思います。

風まかせのホームページ(⇒リンク)を見ると本日9月6日が発売日です。

”オートバイと共に人生を楽しむためのバイク情報誌
大人であること、男であること、そして日本を走ることに誇りを持っていたい。そんなライダーとバイクとのふれあいをメインに構成しています。エキスパートにかたよることなく「今こそ乗りたい」初心者や「もう一度乗りたい」リターンライダーにも取り組みやすい誌面作りで、多くのビギナーからも反響をいただいています。”と言う事で、

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ーーーー引用開始ーーー
第五章 闘い続けるために
気がつきにくい眼力の衰え

みなさんは、眼科にかかったことがあるだろうか。コンタクトレンズを使っている人でなければ、お世話になる機会は少ないかもしれない。そんな方は、ぜひ一度眼科へ足を運ぶことをお勧めする。

profile
清澤源弘
きよさわもとひろ

清澤眼科医院(住所:東京都江東区 新砂3-3-5 3、電話:03-5677-3930)院長。東京医科歯科大臨床教授でもあり、現在も毎週水曜日には外来を担当する。モットーは”すべては患者さんのために”で、趣味は眼科知識普及に役立つブログ(http://blog.livedoor.jp/kiyosawaganka)の作成。日本神経学会理事。

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これは眼球の断面図である。眼球表面の涙は涙腺から、油分はまつげの内側にあるマイボーム腺から供給される。視界の結像は毛様体という筋肉が水晶体を引張ることで水晶体を変形させて屈折率を変えピントを合わせている。加齢によりこの水晶体の弾力が失われるため、ピントを合わせにくくなる、これが老眼である。ピントを合わせる力は10歳で12とすると、20歳で9、30歳で6、40歳で4、50歳で2と急激に減少していく。

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少しでも違和感を感じたら
すぐに眼科へ。

人間が持つ感覚器のうち、バイクを操るのに絶対に欠かせない感覚器の一つが眼である。そして、風まかせ世代が衰えを感じやすい部分でもある。そこで、バイクに乗り続けるために欠かせない眼について、清澤源弘先生にお話を聞いた。
 まず気になるのは視力の低下。実は気がつかないうちに片方の視力が悪くなるのはよくある話なのだとか。
「突然、視力が低下したと患者さんが訴えてきても、話をよく聞いて検査してみると、ただ単に突然気がついた視力障害であるということはよくあるんです。というのも、片方の視力が低下しても、自然ともう片方の目で補おうとする機能が働くため、自覚症状が表れにくい。バイクに乗るために視力は重要なので、日頃からご注意願いたいですね」
 自分の目をチェックする場合、右の眼をチェックするときは左の目を、左の目をチェックするときは右の目を隠すと、よくわかる。どちらかの視界に異常が感じられる場合は、バイクに乗るべきではないだろう。
「サルとかフクロウとか人間のような、目が前についている生物は、両目を使って距離感を把握します。片方の視力が低下すると、距離感がつかみにくくなって追突したり、転倒したりする可能性が高くなるでしょう。そうならないためには両眼がよく見えている必要があるんです」

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加齢によって起こる3つの眼の変化

 とくに風まかせ世代が気になるのは、加齢による視力の変化であろう。これについては大きく分けて3つのパターンがよくあるのだとか。
「一つは眼の表面が乾きやすいドライアイという症状です。眼球の表面は、生理食塩水のような成分を持つ涙の層の上に、薄い油の層があります。ドライアイの原因には、涙の分泌量が少ない場合もありますが、油分の分泌が減って、油の膜が形成されにくい場合もあるんです。油の膜が張っていると、涙が蒸発するのを防いでくれるんですが、歳をとることによって、この油が減ってドライアイになることがあるんです」
 筆者はドライアイの経験がないが、体験者によると目がしょぼしょぼして軽い痛みも感じるとか。走行中はフルフェイスよりもジェットヘルメットの場合によく感じるらしい。
「バイクの場合は眼球が走行風に触れる機会が多いでしょうから、とくにつらいのではないでしょうか。対策としては、ヒアルロン酸といううるおい成分を含んだ目薬を処方したり、まばたき時に涙が排出される鼻へとつながる穴をふさぐ処置をすることでずいぶんとよくなります」
 ドライアイというとコンタクトレンズの人によく見られるイメージだったが、加齢によってなりやすいものでもあるのだ。
「もちろん、無理なコンタクトレンズの装用によって、油の層が破壊されることもありますから、目がつかれているときなどにはメガネを使うべきです。コンタクトレンズは眼球への負担が大きいので、眼の調子が悪いときに使ってはいけません」
 コンタクトレンズの方は、眼の健康のためツーリング先にも必ずメガネを持っていくことが大切だ。

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早期発見で防止できる視野の喪失

 二つ目のポイントは緑内障である。視神経の障害により視野が狭くなっていく病気で、しかも一度狭くなった視野は元に戻ることはないという。
「初期の自覚症状がほとんどなく、視野が狭くなっていても気がつかないことが非常に多いんです。おもしろいことに脳には見えていない場所をまわりの色や質感で埋め尽くして自覚しないようにする、そういうプログラムが働いているんですね。だから、見えていない部分を、あたかも見えているかのように感じてしまう。それで自覚症状があまりないのです。現在、40歳以上の17人に1人は緑内障だということがわかっています。しかも、そのうちの8割がそのことに気が付いていません」
 緑内障の症状は、ゆっくりゆっくり進行し、気がついたときには失明しているという怖い病気である。しかし、幸いなことにすぐれた薬も開発されており、適切な診療を受ければ恐れすぎる必要はないという。「緑内障は多くの場合、眼球の内圧が高まって眼球が硬くなるため、眼球の硬さを測定することでも発見することができます。とにかく早期発見が大切なので、定期的な検査をお勧めします」

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遅かれ早かれ誰にでも起こるもの
最後のポイントは白内障だ。

「世間でよくいわれるような、加齢による視力低下はありませんが、視界が白濁して視力が低下することがあります。これが白内障で、40歳くらいから始まって年齢が上がるごとに増えていきます。主に水晶体と呼ばれるレンズがゆっくりと曇ってくることにより、視界に黄白色のフィルターをかけたような状態となります。病気というよりも、髪の毛に白髪が出てくるのと同様、遅かれ早かれすべての人に起こるものだとお考えください。白内障は手術で治ります。水晶体を3㎜ほど切開して内部の曇った部分を吸い取り、代わりに人工水晶体というプラスチックレンズを折りたたんで挿入し、内部で広げるときれいなレンズとなるのです。手術時間は15分ほどなんですよ」
 視力の低下原因が白内障だけであれば、手術後すぐに視力は回復するそうだ。
 これら3つのポイントに加え、最近日本人に増えてきた眼の病気があるという。
「加齢黄班変性といって、年を取って網膜に出血が起こることにより、眼の中心部分である黄班が変性(または萎縮)する病気です。以前は欧米人に多い病気でしたが、最近は日本人にも増えてきています。欧米型の食生活による影響だと言われていて、症状としては視界の中心部分がゆがんだり、見えにくくなったりします。進行すると失明に至りますので、視界の中心部が見えにくい、あるいはゆがんでみえるような場合には早めに眼科を受診してほしいですね」
 バイクに乗るだけではなく、男として闘い続けるためにも視力には気を配っておきたいものである。「視力や眼圧、眼底の検査など、基本的な検査は健康保険を使えば2400円ほどでできますし、緑内障などの視野検査も1800円で行なうことができます。眼というデリケートな部分だけに不安もあると思いますが、ぜひ定期的に眼科で検査されることをおすすめします」
 風まかせ世代のライダーなら、ぜひとも検査を受けておきたい。

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加齢黄班変性のセルフチェック

この格子状の図を見て、見え方に異常がないかどうか確認できる。30㎝ほど離して図の中央にある白い点を片目ずつ見つめ、線がぼやけて薄暗く見えたり、線がゆがんで見えたり、部分的に欠けて見えていたら加齢黄班変性の疑いがある。すみやかに眼科に相談したい

緑内障セルフチェックシート

□ 強い近視である。
□ 親や兄弟に緑内障の方がいる。
□ 低血圧気味である。
□ 冷え性である。
□ 頭痛もちである。
□ 暗いと以前より見えにくく感じる。
□ 運転中に信号を見落とすことがある。
□ つまずきやすい。
□ 階段の上り下りが怖い感じがする。

緑内障に関しては、自分がそうだと気が付いていない患者が多いとされている。右記の項目は緑内障に見られる症状なので、もしも当てはまるものがあり、不安を感じる場合は、こちらもすみやかに眼科に相談しよう。とくに緑内障は早期発見が重要だ
ーーーー引用終了ーーー

バイクに乗るおとなに関係する目の病気としてドライアイ、緑内障、白内障、そして加齢黄斑変性を取り上げてくださいました。引用してご紹介させていただきました。

今日も最後まで眼を通してくださりありがとうございます。

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