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2008年8月26日

648 目力の秘密 若倉雅登著を読んで

井上眼科病院院長の若倉雅登先生が”目力の秘密”と言う随筆集を出版されました。

私が先週インタビューを受けた風まかせという大人のバイク雑誌の記事も”気がつきにくい眼力の衰え (バイク雑誌:風まかせ)”と言う題名でしたのでまず、目力と言う単語の広がりに驚きました。この本のあらましは次のようなものです。

第1章 子供の目の秘密
視覚は予め用意されたものではなくて、使う事によって神経の連結が完成されてゆくと言ったお話。最近、赤ちゃんの視力が弱いようだが果たしてその子の発達は正常か?と聞かれることが有りましたが、この章はそんな質問をする親御さんにも紹介したい内容です。

第2章 目と脳と心の秘密
この章にも注意欠陥多動性障害とかシャルル・ボネ症候群とか失明恐怖症とかいくつもの面白い単語が登場します。過剰診断される緑内障、何でも緑内障にするなという下りも若倉先生らしいコメントです。

第3章 瞼に隠された秘密
この章では若倉先生の十八番の眼瞼痙攣(瞬目制御異常、眼瞼ジストニア)が登場します。この疾患は、”日本に20から50万人はいる”という割とありふれた疾患なのですが、正しい診断がつけられていないことも多く、患者さんは目を開けていられないという現実と、周りがその病気を理解してくれないと言う2重の苦難に直面しています。患者さんによる”眼瞼・顔面けいれん友の会”を立ち上げさせたのも若倉先生の仕事です。

第4章 目力アップの秘密
フリーアクセスにおける甘えの構造という話がこの章にはでてきます。病気と向き合う事は患者さん本人にしか出来ないと若倉先生は言います。医師の5分類というのも出てきて着実Cタイプがよいのだそうです。サプリメントや日本のジェネリック医薬品の欠点にも話が及びます。

第5章 目力をとりまく日本の医療事情
日本の医療費は高くないというこれも若倉先生の持論が展開されています。私などは国民健康保険はやがて生活保護並の補助だけになるのではないかと想像しているのですが、”医療崩壊が進んでいるといっても医療者が必死でその崩壊を守ろうとしているから、ここ数年で本当に崩壊するには至らないのではないか”というのが若倉先生との先日の議論ですが。保険会社、保険機構の前時代性に対する批判も若倉先生らしい患者の立場にたったものです。

相変わらず新しいアイデアと患者さんに対する温かい視線を感ずる良い本だと思います。

若倉先生からのご挨拶:ーー
皆様 この度小生「目力の秘密」(人間と歴史社、1500円)を上梓しました。視力などでは語りつくせない目に宿る驚異的な無限な力を、一般向けにエッセイ風に書いたものです。疾患中心に書いた前著「目は快適でなくてはいけない」〔同社)の続編みたいなものですが、皆様の目に留まればありがたいと思っています。若倉雅登(Masato WAKAKURA)ーーーー

::ぜひご高覧いただき、機会がありましたらなにとぞお取り上げいただきたくーーとのことでしたので迅速に読みご紹介いたしました。清澤

今日も最後まで眼を通してくださりありがとうございます。

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