お問い合わせ

03-5677-3930初診受付

ブログ

2008年6月26日

595 小児へのオルソケラトロジー施術に対する警告

私、清澤は東京都眼科医会の学術部委員をお引き受けしており、都内の眼科医師の方々へ眼科の医療情報を伝達する業務を分担しています。 (管理頁

本日その本部から下のような通知が来ました。

1従来から私のブログでご紹介しましたとおり、私は小児に対してこの近視逓減治療法を施すことには大変懐疑的です。(⇒リンク

確かに治療中の患者さんを拝見しますと一時的にしろそれなりの近視逓減効果は表れています。ですから実際にオルソケラトロジーを受けている患者さんやその親御さんに対面した場合、なかなかその治療にお金をかけたことに反対する発言をすることは難しいです。

2しかし、患者さんがその治療法を始める前ならばその治療法に頼るのは学術的に難があると伝えることはできます。その意味で私はオルソケラトロジーの手法を学童に使うのはオーソライズされた手法ではないことをご理解いただきたくこの記事を書いています。

オルソケラトロジーを小児の近視改善に使うことをお考えの親御さんや先生には大変参考になる警告文書と思いますのでご参考までにご覧ください。

ここから引用開始
ーーーーーーー

3
学術部委員の先生方 2008.6.26(木)10.42

今度は、学校保健部からのご案内がHPにアップされましたのでお知らせさせていただきます。

最近、中学・高校の運動部員や保護者などにオルソケラトロジーの資料を送りつけ、治療の勧誘を行なう事例が発生しています。中には眼科専門医でないばかりか、眼科研修をしていないと思われる他科医師による勧誘もみられ、本会としてもこの事態を憂慮しております。
4
現在同治療法の臨床治験が国内で進行中ですが、18才以下は対象から除外されており、成長期の学童に対する影響は不明です。
会員の皆様には、保護者や養護教諭などから相談・問い合わせがあるかも知れませんが、適正な対応をお願いします。特に校医の先生方は一度この件を学校側に伝えていただければ幸いです。
(学校保健部)

********************
東京都眼科医会 事務局 00 0
ーーーーーーーーーー
引用終了

というわけです。

5大きな病院などですと、”確定した近視はもう普通の方法では治らないのです”と言い切ることもありましょうが、開業医ではなんとか少しでも近視の進行を食い止めようと努力をしています。

6
ミドリンMを毎日点眼してもなかなか近視が減りませんと、超音波とか、漢方とか、信頼性が低いばかりか時には害毒を及ぼす恐れのある代替治療に向かおうとする患者さんやその親御さんがあらわれてくることも散見されます。

7
オーソドックスな眼科の治療からそのような際物に向かおうとする患者さんやご家族を眼科医療の手の中にとどまるように説得することはそう簡単なことではありません。

今日も最後まで眼を通してくださりありがとうございます。

管理頁
清澤眼科医院通信最新ページへ(リンク)します

追記:2014.12,24 眼科医清澤はこのところ小中学生を含めた近視の患者さんに対してオルソケラトロジーをお勧めする方向に宗旨を変えました。小児に使うと自然に増えて行く近視の増強が抑えられます。最近のブログ記事をご覧ください・

Categorised in: 未分類