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2008年6月7日

585 コンタクトレンズで視力急落した人たち (日刊ゲンダイ記事の引用とコメント)

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日刊ゲンダイ(タブロイド版夕刊新聞)の記者さんの取材を2週間ほど前に、あすみが丘眼科医院の院長であり東京医科歯科大学で角膜とコンタクトレンズの外来を主宰されている佐野研二先生と共にお受け、コンタクトレンズに関するコメントを答えしました。

この記事が6月2日の日刊ゲンダイに掲載されましたので、此処に引用して紹介させていただきます。(⇒本記事:ゲンダイにリンク

ーーー引用開始ーーーー

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【すこやか生活術】

2008年6月2日 掲載
あなたは大丈夫か?コンタクトレンズで視力急落した人たち

使い方がずさんだと危ない

 コンタクトレンズは使い方が悪いと失明するというが、実際に見たことがない。“都市伝説”じゃないか――。そう思っている人も多いのではないか? しかし、ずさんな使い方で視力を失い、仕事や生活に支障をきたす人が多いのは事実。では、コンタクトで急激に視力を失った人は、どんな使い方をしていたのか? 治療に携わる眼科専門医に聞いた。

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 会社員のAさん(32)は、仕事中に目の異常に気づいた。目が充血し、熱く、痛い。コンタクトレンズを入れ直し、市販の目薬をさしてみたが違和感は消えない。
 3日後に病院に飛び込んだときには、角膜が傷つき細菌などの感染で起こる角膜潰瘍にかかっていた。「清澤眼科医院」の清澤源弘院長が言う。
「Aさんはアカントアメーバに感染していました。アカントアメーバは水道水、温泉の湯、土の中などにいて、汚れた指でコンタクトレンズを装着するなどして目に感染します。角膜を溶かしながら目の奥に入り込みます。抗真菌薬が必要で、治療しても白内障を起こした例もあり、失明することもあります」
 本来、角膜の表面には角膜上皮があり、アメーバや細菌などの侵入を防ぐ。しかし、使用期限が切れた使い捨てコンタクトレンズを使っていると目に見えない汚れや傷で角膜上皮が傷つき、感染することがある。Aさんも2週間使い捨てのソフトコンタクトレンズを、1カ月も使用していた。しかも、眼科専門でない医師の診察でコンタクトを作ったため不適切なレンズが角膜を傷つけた疑いもある。失明は免れたAさんだが、視力はメガネで矯正しても1.0までは回復しなかった。

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「一晩くらい大丈夫だろう」――。普段はメガネ姿のBさん(28)は、女性相手の飲み会に1日使い捨てのコンタクトをして出かけた。深夜まで騒ぎ、そのままレンズをつけっぱなしで寝てしまった。
 案の定、翌日には右目が痛くて、目が充血、涙も止まらない。医師の診察は角膜浸潤だった。東京医科歯科大学眼科の佐野研二講師が言う。
「角膜浸潤は、角膜の一部に白血球が集まり、白く濁る病気です。角膜の酸素不足やコンタクトレンズのこすれでできた傷などによって、炎症を起こして発症します。角膜潰瘍に進むことも少なくありません」

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 お酒が大好きなCさん(40)は、コンタクトレンズをはずすのが面倒で、つけたまま寝入ることもしばしば。“目の充血は寝不足のせい”と思っていたが、眼科に行ってみたら角膜血管新生が起きていた。
「Cさんは角膜の恒常的な酸素不足から、本来血管のない角膜にまで血管ができて失明寸前でした」(清澤院長)
 コンタクトレンズは心臓ペースメーカーや人工透析器と同じ高度管理医療機器。ずさんな使い方、取り扱いは“致命傷”になることを忘れてはいけない。

ーーーー引用終了ーーー

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清澤のコメントを申し上げます。

駅前でコンタクトレンズも扱う眼科医院を開設して数年になりますと、コンタクトレンズ使用中に眼を赤くして初診する患者さんが後を断ちません。

患者さんに聞いてみますと、2週間物をその期限を超えて使った方、再使用禁止の一日ものを複数日間も使ってしまう方、一日の装用時間が16時間以上などと異様に装用継続が長い方、古くなって汚れた従来型の(ハードまたはソフトの)コンタクトレンズを使い続けて眼を傷めている方など基本的な使用法を逸脱している患者さんが多いです。

また、正しい使い方をしていても、患者さんの体調や塵の飛入などによっては充血するときがあります。そのときはコンタクトレンズを数日間は眼鏡に換えて眼の表面を休ませてやってください。

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眼科医として私が困るのは、コンタクトレンズに換える為の眼鏡をそもそも持って居ない患者さんです。コンタクトレンズを使うという事は、そもそも疲れたら眼鏡に替えることを前提にしていますから、眼球結膜に充血が出たり、潰瘍が角膜に出たらコンタクトレンズは使ってはいけません。

私は通常3月以上の分のレンズはまとめては処方と販売をしません。3月ごとの再診をコンタクトンズ処方希望の患者さんにお願いしています。某統計によりますと、小中学生のレンズ使用者に比べて社会人では定期的な角膜の検診を受けている患者さんの比率は低いといいます。その定期健診を受けなくなってしまう分は、量販店での超長期分の購入や、インターネットを介しての非対面購入などに向かっているのでしょう。

眼科医による処方箋の発行をスキップした、インターネットを介した海外からの直接購入なども税関では止められていないだけのことで、眼の健康のためによいはずは有りません。

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私は、コンタクトレンズを処方し販売させる条件として、眼鏡をすでに持っているか、眼鏡なしで過ごせる程度の弱い近視である事を挙げていますが、その理解を戴くのに苦労する事もしばしばあります。

いったん角膜に浸潤を生じ、それが潰瘍にでもなりますと、通常の抗生物質や角膜保護剤の点眼では足りなくなってしまい、一日数回の抗生物質点滴のための入院が必要になる事もあります。そうなってしまいますと、2週間程度の休職も余儀なくされますので仕事の面からも大変ですし、入院費も馬鹿になりません。

そうなれば節約したつもりのレンズ数枚の値段とは桁違いの損害になります。もちろん、そうまでして治療しても視力が元に戻らない事もあります。

コンタクトレンズをお使いになる皆さんには、十分に眼の健康に留意して戴き、患者さんに最適なコンタクトレンズの安全なご使用をお願いしたいと希望いたします。

今日も最後まで眼を通してくださりありがとうございます。

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