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2008年5月27日

754眼科の学校検診について (再掲)

今の季節には小中学校の学校検診が行われています。私が古くからお引き受けしているのが、筑波大学附属聴覚特別支援学校(筑波大学附属聾学校)です。

100この学校:筑波大学附属聴覚特別支援学校(筑波大学附属聾学校)には幼稚部、小学部、中学部、高等部、それに専攻科があり、聴覚障害のある子供の教育に特化した教育が行われています。この学校での眼科検診は通常の学校よりも詳細に行われていて、完全な暗室ではありませんが部屋を薄暗くして眼底の網膜まで見るようにしています。この校医は医科歯科大学の市川市の教養部キャンパスが学校の隣に会った関係で医科歯科大学に奉職していた時代から14年ほど継続して担当しています。

江東区の一般の学校では、江東区立大島中学校と第7砂町小学校の検診を、区の医師会を通して引き受けています。学校検診が年に一度この季節に行われ、4-5月にこの検診を行わせていただきました。

今日は、この様子を紹介します。

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先週行われた大きな行事は、月曜日の筑波大学聾学校(市川市)の検診の後半部分と金曜日の第7砂町小学校(江東区)の検診でした。

第7砂町小学校では120分で640人の小学生を拝見しました。(単純平均で一人にはわずか12秒です。)これだけの数を見てゆくと、前眼部だけでもこちらが途中でめまいを生じてしまい、途中で3分ほど中休みさせて戴きました。

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検診は重い病気が無いから通常の眼科診療よりも簡単だろうなどとお思いの方も居られるでしょうが、とんでもありません。一瞬でも600人と眼を合わせて声をかけるのは大変な緊張感です。(現に私の大学の医局の同級生だったある眼科医は、5年ほど前の学校検診中に倒れて、亡くなっています。)

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5月24日土曜日には江東区の開業眼科医約10人が集まり”江東区眼科医会”が開かれました。この会でも学校検診が話題に上りました。”眼の向きの偏っている内斜視や外斜視も忘れずにチェックしましょう”との伝達もありました。

なお、この学校で行われる眼科検診はいわゆる病院での診療行為では有りません。あくまで学校検診ですから、先生が教えてくださる4月時点での本人からの症状の申告(眼がかゆい、眼が赤い、視力が悪いなど)を参考に、眼位と前眼部(瞼、角膜、結膜など)を見て行くだけで、眼底や眼圧は検査していません。また視力も別の日に保健室で担当の教師がざっと測ってくださったものです。時間をかけて後日眼科の診療所で測りなおせば変化することは当然あります。

下瞼だけには触れて結膜炎を見ますが、今年はこの検診が花粉症の終焉する5月の連休後になりましたので、昨年よりもアレルギー性結膜炎(花粉症)の有病率はぐっと下がっているはずです。

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今回、私に何かの眼病名をいわれたとしても”何か眼の病気らしき物が疑われるから治療してなければ眼科に行きなさいね”ということであって、”重大な眼疾患がありますよ”とまで具体的なことをいっているわけでは有りません。また何もいわれ無くても”眼は健康です”と保障したわけではありません。検診の検診たるゆえんと限界をご理解のうえでその結果をご利用ください。

現在大赤字の国民医療経済を考えると、小中学生の医療費がまったく無料というのが最善かどうかは分かりませんが、何かの問題を指摘されたならばその特典を生かして早速受診をなさってください。
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109もう一つの話題は、”学校での外傷”は日本スポーツ振興センターの保険金で支弁してくださいという話です。

これは以前は学校安全会という組織でしたが、国民健康保険でカバーされない部分(3割)の学校内での外傷の治療費をカバーするものです。

そのホームページを見ますと、 ”独立行政法人日本スポーツ振興センターでは、義務教育諸学校、高等学校、高等専門学校、幼稚園及び保育所の管理下における災害(負傷、疾病、障害又は死亡)に対し、災害共済給付(医療費、障害見舞金又は死亡見舞金)を行っています。”と案内されています。リンク

現在、江東区では小中学生の疾病治療費のうち3割の自己負担分は区の税金でカバーされる制度になっていますが、本来このような学校関連の外傷などは(保険証と)児童に対する医療補助金からではなくて、(保険証と)日本スポーツ振興センターからのお金で支払われることになっています。

補助を受ける側にとってもこの制度ですと3割を払って4割相当の見舞金が受け取れますので有利ですし、地域の住民の税金から支弁される通常の医療費とは違いますので地域の税金の無駄使いも避けることが出来ます。

医療費の3割相当の金額の自己負担分を一時的にせよ肩代わりするのは大変ですが、この制度野趣旨をご理解の上、5000円以上の医療費がかかるものにつきましては、ご利用くださいますように、保険取り扱い医療機関としてもお願いいたします。

(制度の詳細につきましては、上に引用しましたホームページの想定質問と答えをごらんください。)
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