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2008年3月5日

522 横目症候群、横目遣い症候群

1横目症候群とよばれる子供の視線の”くせ”があります。これは,顔を右や左にふって,いわゆる流し目のように横目でものを見たがるというものです。このくせは,テレビや本などを熱中して見ているときに見られます。自分で自覚するようにさせ,あまりしかりつけないでゆっくり注意するのが良いとされています。

3当医院にも4歳の男児が、”テレビを見ているときに顔を斜め左に向けて横目でみている。どんなに注意してもまた横目で見ているのが直らない”ということで受診しました。検査してみても斜視もないし、屈折も正視で裸眼視力も良いのです。大学の斜視弱視外来に相談をしました。

このコンサルテーションの結果は、このような状態を横目症候群(横目遣い症候群)という心配の無いものであるということでした。

6横目症候群とはいったい何のことでしょうか?ほとんどの人は、物を見るときに正面から見ますが、目や体に異常がないのに体を斜めに向けて横目で物を見る癖がある人がいます。この癖をを横目遣い症候群といいます。

特に集中して見る時には横目で見る傾向が強まります。なぜか、テレビを見る時にこのような見方をすることが多いと言います。このような状況を示す子供は幼稚園から小学校低学年に見られ、それ以上では解消するようです。真っ直ぐに見る子が圧倒的に多いですから、病気かもしれません。

5また、その原因もわかってはいません。物を見る時に頭と目を動かすわけですが、そのバランスが悪いのでは無いかともいわれています。
テレビは子供にとって非常に興味のあるもので、熱心に見るわけですから、テレビを見ているときの異常が特に指摘されるのかも知れません。横向きに見ていても一時的なことなので、それが固定して斜頚になってしまうことは無いようです。
  
5治療は特に治療は必要無く、成長とともに改善して中学生の頃にはほとんどこの異常は認められなくなるとの記載もあります。

鑑別診断には

41)眼球振盪:眼球が水平に振動する疾患で先天的なものと後天的なものがあります。特に先天的なものでは眼の位置により揺れが止まることがあり、揺れが止まると見易くなるので、その位置で物を見ようとして、顔を片方にそむけて見ている場合があるとされます。

72)眼筋麻痺:眼筋が後天的に麻痺すると、働きの悪い筋肉を使わなくて良い方向を向いたときの方がその他の方向を向いた時よりも複視が少なくなります。その眼の位置に視線を向けますから顔の向きは正面から外れます。

83)視力不良:片眼の視力が悪いときには、良く見えるほうの目で見ようとします。その結果顔を片方に背けるのだといいますが、どちらに向ければ見えるというものでも無いので、その真偽は疑問です。視力不良には弱視、屈折異常、その他の疾患などが含まれます。

6親が、横目遣いで物を見ることをあまり注意したり、叱ったりしますと、子供にとって心理的なストレスが掛かります。これが子供の心の成長に影響するかもしれません。あまり、注意はしないのが良いと考えられています。テレビを見る位置を変えたりする親もいますが、おそらく効果は無いでしょう。

6眼科での精密な検査をして、斜視などの重篤な眼疾患がないことを定期的に見ておくことが良いでしょう。

追記:今回この横目症候群に対応する英語の単語が見つけられませんでした。もしお分かりの方が居られましたら、コメントからお教えください。

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