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2008年1月30日

497 ボトックスによる死亡例のニュースに出ました。顛末記

フジテレビ
フジテレビの”ボトックスによる死亡例あり”のニュースに2008,1,25に解説に出演しました

管理頁
(不完全ですがgoogle自動翻訳です。This google Japanese-English translation service may help you a little.)

26美容整形のしわ取りなどで使うボツリヌス菌から抽出した毒素使用の薬品で16人が死亡

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27美容整形のしわ取りなどで使う「ボトックス」など、ボツリヌス菌から抽出した毒素を使った薬品で16人が死亡するなど深刻な副作用が相次いでいると、アメリカの消費者団体が警告した。
アメリカの有力な消費者団体「パブリック・シティズン」は、しわ取りの注射などとして使用されるボツリヌス菌から取り出した毒素が体内に広がり、呼吸器の筋肉がまひするなど、重大な副作用事例が多数出ていると警告した。

28
製薬会社からFDA(アメリカ食品医薬品局)に、2006年までの9年間に658件の副作用の事例が報告されており、16人が呼吸器の障害で死亡しているという。
団体は、FDAに対し、薬品の危険性を患者や医師に適切に警告するよう求めている。
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29この記事に関連したニュースが本日(1月25日)夕刻にフジテレビで放映されました。その中でボトックスの合併症についての質問を受け清澤が高須クリニック院長、舛添厚労大臣と共にお答えしました。

35私の回答の要点は、
①ボトックスはボツリヌス菌の培養液から抽出される薬剤で、注射された筋を麻痺させる働きがあり、眼瞼痙攣、片側顔面痙攣、それに痙性斜頚に対してだけ治療目的での使用が認められています。
②この治療の副作用には僅かな皮下出血がしばしばみられ、また一時的な眼瞼下垂や複視がまれに起こり得ます。しかし、この治療に伴って死亡例が出るとは考えられません。

41③眼瞼痙攣以外の治療で極大量のボトックスが注射されるような場面に措いては、呼吸筋や嚥下筋に麻痺を生じてその結果で肺炎などの重大な副作用を生ずる可能性を想定できないことはありません。
というところです。

37感想;今回の取材は、今日のお昼前に取材申し込みの電話を戴き、電話での打ち合わせもそこそこに、急遽午後3時からインタビューを受けて撮影。5時半のニュースは私も含め医院の職員一同は診療中で見られませんでした。
帰宅後にインターネットでニュースのビデオを見てこの記事を書いています。ビデオを見ると、私の多少表情は引きつってましたが、ボトックスという商品に傷が付いたら大変という表情の高須先生や、また新たな薬害とは面倒で困った事だという表情の舛添厚労大臣よりも私は比較的落ち着いて答えられていました。

しかし、後で考えると、その点にまで言及する時間は与えられませんでしたし、原疾患を持っている可能性についての下りはカットされてましたが、この報告された死亡例には使用されたボトックスとは因果関係のない副作用を含んでいる可能性もあります。今後その症例の分析を含む報告を詳細に見て見る必要がありそうです。

なお、パブリックシティズンのページ(⇒リンク)にはPetition to the FDA requesting regulatory action concerning the possible spread of botulinum toxin (Botox, Myobloc) from the site of injection to other parts of the body (HRG Publication #1834)
January 23, 2008 (⇒リンク)
が掲示されていて、その症例の多くは誤嚥や誤嚥性肺炎で死亡しています。

追記
49
2006年10月22日の私のブログには
191 ボトックス市販後調査結果の概要を載せてあります。⇒リンク興味のある方はこちらもごらんください。斜頚の治療では飲み込みの困難を生じることもあり、またこの事実はすでにこの薬剤の添付文章にも記載されていました。

現在(いつまで可能かは解りませんが)このニュースのビデオは、フジテレビのホームページで見ることが出来ます。http://fnn.fujitv.co.jp/ 
注:一日でもうアクセスできなくなってしまいました。局に聞きましたっがビデオの提供は出来ないということです。もしどなたか偶然ビデオに取ってお持ちの方がいましたらご提供ください。感謝します。

46
追記2(2008.1.30)
この報道に対する現在の私の見解は次のようなものです。
最新の眼瞼痙攣治療研究財団の会報(2008年1~2月)記事も高く評価するとおり、ボトックスは従来は治療が殆ど不可能だった眼瞼痙攣の治療を革命的に変えた薬剤です。今以上にこの薬剤の使用は制限されるべきではありません。

44美容外科での私費診療はこのコントロールの範囲外ですが、幸い日本では、眼瞼顔面痙攣および痙性斜頚に対する保険医療に従事する医師は、特別な講習と実技指導を受けた特殊な免許のある医師に限られています。
今回問題提起を行った市民団体パブリックシチズンpublic citizenのページにある死亡例の表を見ますと、事故は誤嚥や誤嚥性肺炎で起きています。年齢は高齢者に多いが子供にも起きています。男女の偏りはありません。

43
昨年(2007年)のボトックス研究会のときに渡されたボトックス注射の副作用調査報告書(当時の日本アラガン製薬から厚生省に報告されたもの)を見直しますと、ボトックス注射に伴う嚥下障害はボトックスを頚部にしかも深い筋に多量に使う痙性斜頚の治療でのみ多少見られていますが、顔面の治療にはおきてはいません。(私のブログの古い記事にその概要がまとめてありますのでご覧ください。⇒この記事上方からリンクがあります。)

この嚥下障害という有りうる合併症は従来の医薬品添付文書にもすでに記載されていましたので、もし行政が注意喚起を指示したとしても追加文書の配布程度の事態と考えられます。

42
今日は子供の友人の中沢さんのお母さん、私の従兄の島田さん、それに以前従業員だった早川さんがそれぞれテレビを見たと早々に電話で知らせてくれました。
マスコミの力は恐るべしとはいわれますが、さて明日以降何らかの影響が私の小さな診療所にもあるのでしょうか?

今日も最後まで眼を通してくださりありがとうございます。

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