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2007年11月26日

451 緑内障点眼薬の副作用について

[緑内障点眼薬の副作用について] はまさんからの相談から再録
2007-10-28 (管理頁

5質問:
誰に相談してよいかわからず、いつも丁寧な回答をされている先生にご相談してみようと思いました。(ーーありがとうございます。)

今年の7月に緑内障と診断され、今はキタラサンとミケランを使っています。
点眼薬を始めて1ヶ月ほどした頃から、首の両側と肩がひどく張った感じがするようになり、まるで常に首を絞められているようです。

10お医者様には行く度に訴えているのですが、そんな副作用は聴いたことがない。ただの肩こりでしょう、と言われますが、今までこんな風になったことはありません。
また、首や肩が張って血液の循環が悪くなっていれば、眼のためにも良くないと思って心配です。

本当に、緑内障とは無関係なのでしょうか?よろしくお願いいたします。

12
お答え:
難しい質問です。かなり鋭い質問だからです。

緑内障の薬が急に切っては危険というのでなければ、自分でおかしいと思うなら主治医に怪しい薬を薬をいったん止めるか、他に換えるかしてもらい、犯人がどこにいるのかを明らかにするのが良いかと思います。

13患者さんの訴えは医師には時にはわずらわしく聞こえますが、多くの場合理由があって馬鹿にはできない大変重要な情報を含んでいると自らに言い聞かせて、私は診療をしています。後輩にも自分が医師として理解できない症状を患者が訴えるときこそ何かを見落としている恐れがあるから要注意だと話しています。
すでに知っていることだけで答えず、少し調べてからこの返事を致しましょう。

14キサラタンの副作用には次のように書いてあります。ーーー

キサラタンは、副作用は少ないほうです。ただ、まれに角膜に障害を起こすことがあります。
目の痛み、かゆみ、かすみ、異物感などの症状が長く続くときは、すぐに受診してください。

15そのほか、虹彩(茶目の部分)にメラニンが増加し、虹彩の色調が変わってしまうことがあります(日本人に多い暗褐色の単色虹彩ではあまり目立たないようです)。
虹彩の色が気になるときは、医師に相談してみてください。

21【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のためご注意ください
虹彩色素沈着..長期使用で虹彩の色調変化

【その他】一時的な刺激症状(しみる、灼熱感、痛み)、かゆみ
充血、まぶたの腫れ、一時的なかすみ目
角膜障害(目の痛み、かゆみ、異物感、かすみ目などの症状が続く)
ーーー

22清澤注:キサラタンでは、私が処方した限りでは眼が痛いとか、充血するという人は少なくは無く、また眼の周りが黒ずんでいやだということで他の薬に変えた人もいます。決してつけいてもらうのが容易な薬ではありません。

24ミケランの副作用には次のように書かれています。
ーーー
”目の局所の副作用としては、刺激感、充血、かゆみ、かすみ目などがみられます。
ときに、目にゴロゴロ感や乾燥感を生じ、角膜に傷ができることもあります。
痛みがひどいときは、早めに受診してください。微量ながら有効成分が体内に吸収されます。

喘息発作を誘発したり、心臓や血圧に悪い影響をおよぼす可能性があります。重症化することはまずありませんが、念のため注意してください。なお、目薬の全身への吸収は、点眼のしかたである程度防ぐことができます。(眼薬をつけてから、しばらく目頭を押さえておく。)決められた方法で点眼することが大切です。

31【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
眼類天疱瘡..目のひどい充血・腫れ、強い痛み
喘息発作の誘発..ゼーゼーする、息が苦しい。
心不全、心ブロック、高度な徐脈..息苦しい、胸が苦しい、疲れやすい、むくみ、ドキドキする、脈が飛ぶ、脈が1分間50以下、めまい、気が遠くなる、失神。

1【その他】
刺激感、しみる、かゆみ、かすんで見える
まぶたの腫れ、充血
目の乾燥感、角膜障害
頭痛、めまい、徐脈、動悸、低血圧
ーー

2
清澤注:ですから、ミケランやチモプトールなど心臓に影響のあるベータ遮断剤使用の場合には、早めに症状をお話になって内科で不整脈などについて相談され、心電図なども調べてもらってもよいのかもしれません。この種の薬(ベータブロッカー)は、挿し心地がプロスタグランジン系のキサラタンよりも良いのにも拘らず、キサラタンに対して第二選択になっているのは実にこの循環器や呼吸器に対する危険な副作用が知られているからと聞いています。ですから心電図に異常があったり、喘息を持っていたりする患者さんではこの薬は使わぬのが無難とされているようです。

3といってもこの上記2つのグループのほかには第3グループとして炭酸脱水素酵素阻害剤の点眼(トルソプトやエイゾプト)しか外来診療レベルで通常使い続けられる点眼薬は有りません。3種をすでに使って10-15ミリ水銀柱の眼圧を得ている場合も多く、その選択肢は実際には余り多くは無いと思います。

4
眼科では、結膜炎の二フラン、白内障のカリーユニ、眼精疲労のサンコバ、ドライアイのヒアレインなど挿し心地が良く、全身にはほとんど影響のない点眼薬が多く、また患者さんもたかが目薬と思っている場合が少なくありません。しかし、これら緑内障の点眼薬は心臓や肺など全身への無視できない副作用の可能性がある薬剤です。処方された患者さんも十分注意してお使いになるのがよろしいでしょう。(2007年02月17日285-1 ”緑内障の目薬ーたかが目薬、されど目薬ー”、吉川啓司先生講演を聴いて⇒リンク もご覧ください

今日も最後まで眼を通してくださりありがとうございます。
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