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2007年10月6日

417 目やにとは?、目やに(眼脂)を示す疾患

discharge
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目やにが出る

結膜や角膜に炎症があると、目やにが出ることがあります。これを英語で言うと?eye waxでしょうか?どうもピンとこない。そうdischargeですね。これなら多くの画像も出てきます。

16眼脂とは?と言う質問には日本語のwikipedia(リンク)がもっとも的確に答えています。その記載を参考に”お祖母ちゃんにもわかる・・”風に書き下してみましょう。

目やに(めやに:目脂)とは、目から出る分泌物です。俗称は目糞(めくそ)・目垢(めあか)、医学用語としては眼脂(がんし)と呼ばれます。 結膜や角膜上皮から分泌されているムチンを主成分とする粘液に、涙・血管から遊走して出て来た白血球などの血液細胞・まぶたからの老廃物・ほこりなどが混じったものでできています。

急性涙嚢炎
(図:涙嚢炎)
通常はまばたきによって涙とともに目頭の涙嚢に洗い流されているますが、睡眠中にはこの瞬目作用がないため、涙がそこで乾燥濃縮されて、起床時には健常者でも目頭や目尻に少量の乾いた目やにが付着していることがあります。 しかし大量の目やにが出たり、色がおかしい、膿が混じるなどの異常が見られたりした場合には、結膜炎・涙嚢炎・鼻涙管狭窄さかまつげなどによる角膜炎・ドライアイなど、様々な眼疾患の可能性があります。

17さて、結膜や角膜の炎症である角結膜炎の種類はいろいろあります。
目やにが出ていれば、その原因が感染性のもの、機械的要因、光・熱などの物理的要因、または煤煙や花粉など化学的要因などによるものでも、すべてが結膜炎です。それぞれの原因を除くことが必要になります。

角結膜炎でまず考えるのが感染性の結膜(角膜)炎です。感染症の原因になる病原体にはウイルス、リケッチャ、細菌、アメーバ、真菌などがあり、原因によって処方が変わります。

EKC
)まず、眼脂を伴うウイルス性結膜炎のもっとも代表的で激しいものはアデノウイルスによる流行性角結膜炎[はやり目]です。この病気は、周りの人々に伝染しやすいので、感染を広げないような注意も必要です。急激に結膜が赤くなり、涙が多く出て、異物感があり、光をまぶしく感じて居るときに粘ちょうな目脂が多く出たら要注意です。混合感染を防ぐ抗菌剤と少量のステロイドが状況を見て処方されます。

11リケッチャによっておきるトラコーマを見ることは、最近はほとんど有りません。市民の栄養状態が良くなったのが原因と思われます。この疾患を以前に患い結膜が瘢痕を作って睫毛が内側に倒れた眼瞼内反症を示す高齢の患者さんは今も居ます。

BC
(図)細菌性の結膜炎は、異物が入って(結膜や)角膜に傷が付いたときなどにおきやすいものです。眼脂をとって培養することで菌種と有効な抗生剤を探して治療をします。眼科の外来で見る最も多い結膜の炎症はこの類のものでしょう。急性炎症の多くは、細菌培養の結果が出る前に抗菌剤の点眼が効いて治癒します。ついつい漫然とクラビットなどの抗菌剤を使いがちですが、結膜には常在の菌もいて良いはずですから、何でも漫然と抗菌剤点眼というのは最善の治療法ではありません。

アメーバでは非清潔な水である水道水でコンタクトレンズのケアをする患者に見られることのあるアカントアメーバがあります。これも話を良く聞いて、よく考えないとこの原因にはなかなかたどり着けません。

フザリウム真菌には、カンジダや枯草菌(フザリウム)などがあり、これもコンタクトレンズの使い方が清潔でない場合などにしばしば起きます。真菌は角膜に深く入って、時には通常の抗生物質も効かず難治性です。ですから、なかなか治らぬ結膜炎では真菌(や前項のアメーバ)も考えて、普段は使わない抗真菌剤の点眼液を調合できる角膜専門医に治療を依頼したほうが賢明だという場合もあります。

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 ()このほかにアレルギー性の結膜炎というものがあります。アレルギーの原因になる抗原物質には花粉、ダニを含むハウスダスト、カビ[真菌]、動物の毛などがあります。

10アレルギー性結膜炎ではかゆみなどの症状が強く、粘り気のある目脂は症状の激烈さに比して比較的少なめです。激しいアレルギー性結膜炎であって、季節性がある花粉症の患者さんは、自分が花粉症であることに大概すでに気がついています。ヒノキや杉などの花粉が飛散する春の季節に多く、特異的抗体の測定などで原因が特定できます。しかし、ハウスダストとスギ花粉など一見関連のない複数の抗源に同時に反応を示す例も少なくは有りません。アレルギー性結膜炎にはステロイドや抗アレルギー剤の点眼薬などが有効です。

SNLD

乳児や老人で目頭と鼻の中を結ぶ涙道に閉塞や狭窄があると、なみだ目を示すと共に目やにが出ることがあります。ことに老人の涙道に閉塞があって、続発的に涙嚢に感染が起きると、多量の膿が結膜に排出されて、結膜炎がさほど目立たなくても目やに多くが出ることがあります。この場合には涙道の通過障害を取り除く様なブジーやプローべの留置などの専門的な処置が必要です。

9やや広範で散漫な説明になりましたが目脂が多いという方々に多少の参考にしていただけたらと思います。文中に示した関連項目もご自分に関連がありそうな項目が有ったら見ていただければ幸いです。

今日も最後まで眼を通してくださりありがとうございます。
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