お問い合わせ

03-5677-3930初診受付

ブログ

2007年7月19日

387 片側顔面痙攣 (片側顔面けいれん)

HFS片側顔面痙攣とは

眼瞼痙攣と一緒には解説をしてありましたが、片側顔面痙攣の項目が私のブログにはまだありませんでしたので、急遽追加で記載しました。最初は顔の絵(出典
管理頁

PET画像(補追:2008年2月現在、PETで片側眼瞼痙攣の脳内機序を探す試みの研究プロジェクトが東京医科歯科大学(清澤、鈴木幸久、清水恵が担当)と東京都老人総合研究所PET施設(石井賢二が担当⇒リンク)で進められています。

PET装置(他の重篤な疾患を合併してはいないなどの)被検者としての条件に合う事が確認でき、このプロジェクトに病気を持った被検者として参加いただける方には、無料でPET検査を受けていただけます。(40名程度を予定、すでに約半数が開始。)詳細は清澤眼科医院にお問い合わせください。)

1片側顔面けいれんは、片側の顔面筋が自分では意図していないのに、ぴくぴくとけいれんしてしまう病気です。片側顔面痙攣発症の原因は、顔面神経が脳幹から出る部分で、小脳に行く血管が顔面神経を圧迫するために起こることが多いと考えられています。

2片側顔面痙攣のはじめの症状は、左右どちらかの上まぶたか下まぶたのわずかなけいれんに始まります。片側顔面痙攣がやがて進行すると、同じ側の目の周りの筋肉だけではなく、口の周りの筋肉も痙攣するようになります。片側顔面痙攣が重症になると、顔面のけいれんが持続するようになってしまいます。片側顔面痙攣の症状は眠っている間も続きます。

3片側顔面痙攣で顔がゆがむ、顔が引きつる、といった理由で受診しますと、まず問診を受けていただきます。問診の内容は、過去に顔の麻痺(ベル麻痺)を起こしたことがないかどうか?それに普段の生活状況を聞きます。

4片側顔面痙攣の検査では、顔面神経を小脳へ行く血管が圧迫している状態はないか?、痙攣を起こしている別の脳の病気はないか?を調べるために頭部のCTやMRI検査をおこないます。当医院では東京都老人総合研究所のPET研究室に依頼して、脳の糖代謝もしらべています。

6片側顔面痙攣の診断;片側顔面痙攣の鑑別診断には、眼瞼けいれん、眼部ミオキミア、チック、顔面連合運動などといった症状の似た紛らわしい病気があります。痙攣が顔の片側で起こっていること、痙攣するタイミングがすべての筋肉でそろっていることなどを確認して、他の病気と区別し、診断されます。

7片側顔面痙攣の治療は眼瞼痙攣の治療に準じてボトックスの注射が行われます。その効果は3-6月有効ですが、それよりも長い期間有効なことも多く、一度の注射で2年も打ち直さないですんでしまう患者さんもいます。

8ボトックスの前に使える方法もいくつかあります。ドライアイを持っていることも多いので、風除け眼鏡、加湿器の設置、ヒアレインの点眼も有効です。明らかにシルマーテストで涙液分泌の低下が明らかな場合には涙点プラグの使用も考慮されます。

9抗痙攣剤のリボトリールは初期に反応を見て使用することができますが、長期に亘っての投与が必要で、依存性もありますのでその使用は最小にしています。

ジャネッタ手術ジャネッタの手術というものは頭蓋骨に窓を開け、神経と血管の間にシリコンスポンジを挟むもので脳外科の中にこの手術を手がける医師がいます。(図の出典

スポンジ

今日も最後まで眼を通してくださりありがとうございます。

清澤眼科医院通信最新ページへ(リンク)します

Categorised in: 未分類