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ウエルニッケ コルサコフ症候群の概念:
ウエルニッケ コルサコフ症候群は持続的で習慣的なアルコールの摂取によっておきるビタミンB1(サイアミン)の欠乏による脳障害で、急性の意識障害を認めます。
ウエルニッケ コルサコフ症候群の病態と症状:
ウエルニッケ コルサコフ症候群ではビタミンB1(サイアミン)の欠乏による脳障害で、足の筋には力が入るのに、ふらふらし手足が立たない運動失調、眼球が一点を見つめたまま動かなくなる眼球運動麻痺http://bob.usuhs.mil/biochem/nutrition/NOTES/、そしてほっておくとすぐに眠ってしまう意識障害などの症状が出現します。
ウエルニッケ コルサコフ症候群の併発症:ウエルニッケ脳症とコルサコフ精神病とはもともと同じ病態であるが、臨床像のみが異なっているだけなので、従来別に考えられた病気を現在では合わせてウエルニッケ-コルサコフ脳症と呼ぶことが多いです。
(Cerl Wernicke)コルサコフ精神病ではウエルニッケ脳症から回復した後、記銘力障害、見当識障害、そして作話などの諸症状が出現します。
ウエルニッケとコルサコフの情報(http://www.sci.uidaho.edu/med532/wernicke_korsakoff.htm肖像の出典)
ウエルニッケ コルサコフ症候群の診断と治療指針:
病歴からこの疾患ウエルニッケ コルサコフ症候群を疑い、ビタミンB1の早期投与を開始します。可能なら診断目的で血中のビタミンB1濃度を測定します。
予後:ウエルニッケ脳症には大量のビタミン投与を行っても、予後は必ずしも良くない。 死亡したり後遺症としてコルサコフ精神病を残すことがあります。コルサコフ精神病に対してはビタミン大量投与も効果が少なく、症状がかなり長期にわたり残り、回復しないこともあるとされます。
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