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2007年3月13日

303 眼瞼痙攣研究財団機関紙26-2号(3-4月)の問答 その1

眼瞼痙攣研究財団機関紙26-2号(3-4月)の問答 (管理頁

まずは12問中の最初の2問だけ

03085問い1:
私は片側顔面痙攣で数年に亘ってボトックス治療を受けてきました。健康上の理由で私はMVD手術(眼面神経を近傍の欠陥と離すジャネッタの手術のことか?:清澤注)を受けられないので、主治医はボトックスを希釈してより多くの場所に注射するなどの工夫をしてくれました。その効果はあったのですが、まもなく効かなくなったようで、別の医師を尋ねたらミオブロック(B型ボツリヌス毒素の製剤)を注射されました。ミオブロックも最初の数回は効きましたが、長くは続きませんでした。ボトックスを中止して一年になりますがまた効く時期になっているでしょうか?

03084答え1:
私が治療した多くの片側顔面痙攣患者の中にボトックスが効かなくなった患者はいません。が、別の話としてボトックスの投与間隔は1-4月が妥当です。ボツリヌス毒素AとBを同時に使ったり、交互に使ったり、混ぜて使ったりすることがあります。片側顔面痙攣の問題点は顔中央の筋の痙攣を口の機能を損なうことなく止めることができないことです。(テキサス州ヒューストン、眼形成手術部門Charles NS Soparker 博士)

03083質問1への清澤のコメント:
日本ではボツリヌスB毒素はまだ発売されていません。ボトックスがだんだんに効かなくなり、有効な効果を得られるための使用量がある程度増えるということはありそうですが、それほどに効果がなくなるということはなく、初回の効いた感動が失われるだけかもしれません。私は、片側顔面痙攣に目の周りと口の周りに同量のボトックスを用いると、口からよだれが出ると苦情を訴えられますので、口の周りには眼周囲の半量を投与するようにしています。(目の周りは4単位、口の周りは2単位など)

03076質問2:
昨年のボルチモアでの年次総会でRoy Chuck博士はドライアイ症候群について話しました。この症状の患者にはオメガ3脂肪酸(flux seed oil亜麻仁油や魚の油に含まれる)を薦められましたがその量や商品名には言及しませんでした。お勧めの商品と量は?

03075答え2:
オメガ3脂肪酸には多くの供給源があります。使用量には適切な基準がありません。パッケージには推薦使用量が記載されてますのでご覧ください。水銀量が問題とならない程度の魚油を推薦しています。挽いたものでも絞った油でも良いので亜麻(フラックス)の種や魚の油の入ったカプセル剤(Theratears capsule)を薦めます。どれよりどれが良いという研究報告はありません。
メリーランド州、ボルチモア、ジョンスホプキンス大学ウイルマー(眼科)研究所 Roy s Chuck博士

03074質問2への清澤のコメント:
涙液中のリン脂質が涙液の油層の維持に重要であり、コンタクトレンズ装用者の涙液ではこれが分解されて涙の量があっても質が劣化するという話は聞いていましたが、このオメガ3脂肪酸という話は初耳です。眼瞼痙攣では非常に多くの例でドライアイを生じていて、ヒアレイン点眼、風除け眼鏡装用、空気の加湿、涙点プラグなどが用いられますが、この魚や亜麻仁油を摂取させるというのも今後有り得る話かも知れません。私は今まで知りませんでしたが、このフラックスオイル(亜麻仁油)という商品はインターネットでも高価ですがたくさん出ていました。現代の食生活ではオメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸の摂取比率が6に偏っているて3を補おうということのようですが??(私の思考の中では、オメガ3脂肪酸とドライアイの間がまだ理論的につながりません。)

追記:山村先生のページからの情報

n-3系脂肪酸:
オメガ-3脂肪酸 omega-3 fatty acid, n-3系多価不飽和脂肪酸, “善玉”脂肪酸などとよばれる。魚やクルミなどに多く、docosahexaenoic acid(ドコサヘキサエン酸 DHA), eicosapentaenoic acid (エイコサペンタエン酸 EPA)などが含まれる。

n-6系脂肪酸:
オメガ-6脂肪酸 omega-6 fatty acid ともよばれ、多くの調理品、サラダ油、牛や豚などの動物の肉に含まれる脂肪酸。

オメガ3脂肪酸, オメガ6脂肪酸のバランスのとれた食事をすることが大切で、アンバランスが招く病気がいくつも知られています。シェーグレン症候群 Sjogren’s syndrome の原因と進行に食事因子が関与し、栄養学的な介入が病理学的異常の重症度を改善させる可能性があると言われている。

また、続発性シェーグレン症候群においても食事因子を指摘する論文があり、2005年10月号「American Journal of Clinical Nutrition」にて、オメガ3脂肪酸がドライアイ症候群 dry eye syndrome のリスクを軽減すると報告されている。

そういえば最近近所の南砂駅前にも自然食品のお店ができたと挨拶に来てくれていましたっけ。

私は先のChuck博士の答への感想を述べただけで、まだこれを特に薦めているわけではありません(念のため)。

⇒その第2部へリンク

今日も最後まで眼を通してくださりありがとうございます。

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