お問い合わせ

03-5677-3930初診受付

ブログ

2007年2月27日

292 視束ないし外側膝状体の障害による視覚症状

視路図http://www.aph.org/cvi/brain.html視束ないし外側膝状体の障害による視覚症状とは

管理頁

02262概念:
左右の視神経から入った視覚情報は視神経交叉で半交叉し、左右の視索に分かれます。この視索からの視神経線維の大部分は光に関する知覚成分として外側膝状体に入り、その他のわずかな瞳孔運動に関与する成分は外側膝状体を経ずに直接上丘に入ります。

視野図

其の一部が冒されるので病変部位によって特有な視野の欠損を示します。

02261病態:
視神経には視神経固有の脱髄や虚血による障害があり、腫瘍や動脈瘤による圧迫性の疾患もあります。視索は比較的障害されにくい部分であり、障害が起こるとすればその多くは視神経交差を侵す腫瘍性病変で、下垂体腺腫、髄膜腫、頭蓋咽頭腫などが視索までを同時に圧迫し侵すものです。

これに対して外側膝状体の病変は血管病変で有ることが多いです。

02263赤花症状:
視神経部分の障害では片眼の視力と視野の障害がみられます。

視神経交叉の障害では両耳側欠損に代表される視交叉症候群がみられます。

そして視索以後の病変では同名性で調和性の低い視野欠損が生じます。

外側膝状体の血管には前方からの前毛様体動脈と後方からの後毛様動脈があります。これらのいずれかが梗塞に陥ると水平に横からの視野欠損が同名性に侵される特有な視野欠損、またはその部分を残して上下に半盲性の視野欠損を持つ特異な半盲を起こします。

02264椿併発症:
脳の病変なので脳の表層の皮質の機能に対応した片麻痺などの様々な脳病変に因る神経の症状が見られます。

02265タンポポ診断:
視野の検討から病変の存在部位を推定し、的確なMRIまたはCTなどの画像診断を指示することによって病巣部位と原因疾患を判定します。

平山著書治療法と治療指針:
原疾患により、循環障害であれば神経内科に、また腫瘍性病変や手術が可能な血管障害であれば脳外科に迅速に治療を依頼します。

眼科の役割は視野の評価を中心とした補助的なものです。

予後:原疾患によりますが、視野障害に対するリハビリテーションの設定なども重要です。

(⇒リンク 80 視覚の脳内情報処理(講習会記録))

もう一つの見るべき参考書:視覚認知障害のリハビリテーション(武田克彦、宮森孝史、診断と治療者)

今日も最後まで眼を通してくださりありがとうございます。

清澤眼科医院通信最新ページへ(リンク)します

Categorised in: 未分類