お問い合わせ

03-5677-3930WEB

ブログ

2007年2月22日

287東京医科歯科大学眼科での外来診療の一日(水曜日)

01281
私的な話で大変恐縮ですが、(管理頁

私(清澤)は、水曜日にはこの診療所をH先生に午前中お願いして、JR御茶ノ水駅前の東京医科歯科大学に臨床教授(19年3月までは非常勤講師)として出仕しています。

01282
これは、米国のペンシルバニア大学とジェファーソン大学でも見てきたことで、今は亡き今川先生(元助教授)や藤野貞先生(非常勤講師)もなさっていた事です。今後も許されるならばぜひ続けたいと思っています。

01283
私の医院では、その一週間に発生した”病院での高度な検査や治療を必要とする患者さん”を私が医科歯科大学付属病院に連れてゆき、大学の先生方の手助けを得て、蛍光眼底撮影やOCT(網膜断層像)を撮ったり、網膜光凝固治療をしてもらったりしたりしています。

重症のぶどう膜炎(望月教授)、黄斑変性(大野助教授)、網膜剥離(菅本講師)などでは特に専門医のコメントを伺い、場合によっては治療を引き受けていただきます。

012817
午前中には、大学を訪れる新患の患者さんに対する若手の初診医師の治療方針に同意や許可を与え、自分の持つ知識を総動員してその治療方針に対する助言もします。担当医による次回以降の治療が良い軌道に乗ることができるように個別の指示もします。

私はいつも大学に居るわけではありませんので、各患者さんには常勤医師に担当医を引き受けていただき、私は患者さんの担当医を大学ではお引き受けしません。

012818
従来の中国からの留学生チン先生に加えて、最近は米国の眼科に留学が決まっている他大学内科の江本先生も私の診療を助けてくださっています。神経内科医の意見としてはどんなものでしょうか?と、聞いてみるのが楽しいです。

私の専門分野の神経眼科の患者さんが見えた場合には、神経眼科班の患者さんとしてお引き受けする場合があります。

012819
午後1時半から2時の間に、すばやくお昼を食べてからの午後の仕事は、神経眼科外来の外来診療です。

一日あたり15人程度の視神経や眼球運動障害の患者さんが訪れ、それに清水先生、大野直則先生、村井先生を加えた神経眼科班の医師で対応します。このうち水曜日以外の新患係から任された新しい患者さんは3-4人です。

012820
神経眼科疾患は脳腫瘍など急変する患者さんも多いので、常にきちんとした記録を残す丁寧な診療をすることよりも、診療を求めて来た患者さんはその日の内に話だけでも聞きたいと考えていますので、基本的に患者数の制限はしない方針で診療をしています。

神経内科など他の診療科と緊急に電話でやり取りする場面も多く、患者さんの数は少なくてもゆったりした外来ではありません。

012901
この専門外来での再診の間隔は一般に2-3月ごとなどと長めで、”具合が悪ければもっと早くおいでください。再診係に対応してもらいますので。”とお伝えすることも少なくありません。

これは、私が大学に出ているのが週一度だけで、特殊外来の処理能力も限られているからです。

視神経の炎症など、はじめからもっと頻繁に見る必要のあることが明らかな場合は再診の担当医に対応をお願いする場合もあります。

012901
また、研修医教育の一環として、初期研修医が一人ずつ月交代でこの神経眼科外来に配属になっています。

”今日は、視力が下がったような気がするのだけれど”というような患者さんの視力をその場で測ってきてもらったり、脳外科などよその科に今日中にみてもらえないかと電話で交渉してもらったりと、先月のD先生、今月のS先生とも大活躍してもらっています。

012902
こうして大学の新人医師と顔見知りになることの意義も少なくありません。そのお礼でもないですが、外来の患者さんが一渡り終わったあとで、外来に参加した医師がおのおのカルテを5人分ぐらいずつもって、各患者さんのポイントを1-2分で説明してもらい、私も各カルテに簡単なコメントを与える様にしました。

コンピュータの中にMRI画像のある患者さんでは、その写真のポイントを皆で確認するようにしたら、割合に好評です。

020101
夕方からは、ポジトロン断層法(PET)の眼科への応用の研究を続けて進めてくれている鈴木幸久先生や堀江長春先生と研究の相談などをします。このグループの主な研究テーマは眼瞼痙攣患者の脳糖代謝と受容体分布の研究ですが、この4月の日本眼科学会のシンポジウムでは、眼は正常なのに物が歪んで見えるという患者さんの総まとめを鈴木幸久先生が発表してくれる事になっています。

020103
昭和56年に大学院生として東北大学眼科の水野勝義教授にポジトロン断層法(PET)の眼科への応用という研究テーマを戴き、松澤大樹先生の研究室に出入りさせていただきました。それから約30年かかって今やっとこの方法は、世の中での地位が固まって来て居ます。

清澤源弘,福田寛,吉岡清郎,岡部仁,佐藤多智雄,高橋俊博,松澤大樹,井戸達夫,水野勝義: Positron CT(PET)の眼科的応用(2)18F-2-deoxy-2-fluoro-D-glucose (18F-FDG)を使用した眼窩腫瘍検出への基礎実験. 臨床眼科; 37:649-654, 1983 この頃の東北大学の抗酸菌病研究所放射線科は松沢大樹教授を中心にFDG(フルオロデオキシグルコース)の合成を世界で始めて行なった井戸教授を迎えて、PETで癌の検診をするというアイデアの魁でした。

PET: Positron Emission Tomographyの略で、ポジトロン(陽電子)を放出するアイソトープを付けた薬剤を体内に投与し、その薬剤から出る放射線を検出して体内の代謝の情報を3次元的に断層画像として表示する装置です。特に癌診断に威力を発揮しています。(2002年から癌を中心とする12種類の病気のPET検査が健康保険適用になっています)。

今日も最後まで眼を通してくださりありがとうございます。

清澤眼科医院通信最新ページへ(リンク)します

管理頁
携帯SEO
今日:
昨日:

Categorised in: 未分類