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2007年2月14日

283 瞼の癌

瞼にも癌が出来ます。 (管理頁
その瞼の癌にもいろいろなものがありますが、比較的年齢の高い中高年の患者さんで瞼の縁に治り難い潰瘍やできものが出来た場合には癌も疑って検査を進めるのが良いでしょう。再発性の物貰い(ものもらい、霰散腫:さんりゅうしゅ)が調べてみたら癌であったという場合もあります。

小さいうちであれば、局所麻酔で腫瘍部分を切除し、傷を縫い寄せただけで取り去ることが出来ます。

私は、試験切除片が悪性腫瘍であって、切除断端に腫瘍がすでに入っていた場合には、この後でより広い範囲の眼瞼皮膚を再切除して再建する手術を美容形成外科の医師に依頼しています。

比較的頻度の多い眼瞼腫瘍は、基底細胞腫と扁平上皮癌です。

(http://www.eyeweb.org/eyelids.htm⇒リンクをみますと、)

基底細胞癌
1. 基底細胞癌 Basal cell carcinomas; は最も多い眼瞼の悪性腫瘍です。太陽の光が当たる下瞼に出やすい傾向があります。真珠のような光沢の表面を持つ結節状の腫瘍で潰瘍を作ります。 この腫瘍は周りの領域を侵しますが、遠隔転移は稀です。

扁平上皮癌
2. 扁平上皮癌 Squamous cell carcinomas: 基底細胞癌よりは稀です。この腫瘍は転移をすることがあります。

黒色腫
3. 悪性黒色腫 Malignant melanomas: これは稀な腫瘍です。よく転移を起こし、前から有った黒子がこの悪性腫瘍に変化することがあります。

皮脂腺癌
4. 皮脂細胞癌 Sebaceous cell carcinomas : マイボーム腺meibomian glandsから発生し、その悪性度は高いです。その成長は霰粒腫に(chalazion)に似ています。ですから再発する霰粒腫では注意が必要なのです。

瞼の悪性腫瘍(Malignant Tumors of the Eyelid)という Margo CEとMulla ZDがArch Ophthalmol.(1998;116:195-198)に書いた論文によりますと、フロリダの住民で基底細胞癌と扁平上皮癌以外の癌で1981から1994までの症例を集めた所、206人の原発性の癌瞼悪性腫瘍の患者が見つかったそうです。

多い順にメラノーマ、皮脂腺癌、そしてリンパ腫が多かったということです。平均年齢は76歳と高く、黒人は3人しか居らず大変少なかったそうです。

黒色腫(メラノーマ)と皮脂腺癌の頻度は10万人に0.06と0.05とのことでした。

カポジ肉腫が中胚葉起源のものではもっとも多く、B細胞系のリンパ腫も多かったとされています。

内臓や上顎の癌などに比べてこの眼瞼部分の腫瘍は、表面にありますので発見も早く、比較的完治できる場合が多いと思います。

瞼の周りの治りにくいに爛れや、もともとあった小さな黒子がだんだんに大きくなったというような場合にはお早めにご近所の眼科医か私にご相談ください。

今日も最後まで眼を通してくださりありがとうございます。

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