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2007年2月11日

281 無水晶体眼に用いられるソフトコンタクトレンズの連続装用

”無水晶体用長期装用コンタクトレンズ”をキーワードにお探しの方がいらっしゃいましたので無水晶体眼に用いられるソフトコンタクトレンズの連続装用について説明いたします。 (管理頁

013002無水晶体眼にはいったん入れたら一月程度までの期間入れたままにし、その後煮沸するタイプのレンズがよく用いられます。これが連続装用コンタクトレンズです。国内唯一の連続装用の白内障術後用ソフトコンタクトレンズの商品名は東レのブレスオーです。⇒リンク

頻回交換のいわゆる使い捨てのレンズにはなぜか無水晶体眼が相当する+10D程度の度の製品はありません。

さて、白内障手術における最も多い合併症は後嚢の破損と呼ばれるものでしょう。

これは白内障の手術の過程で水晶体の後ろの膜が破れ、その破れ目から硝子体が前房に出てくる状態を引き起こします。

012903白内障の手術をする医師には最も避けたい事態でありますが、この場合まず残った水晶体の核を何とか摘出し、引き続いてはみ出した硝子体を処理します。

はみ出した硝子体が僅かであれば問題なく人工水晶体ををレンズの袋の前方に乗せて手術を完了できます。これを人工水晶体の嚢外固定(アウト:アウトオブザバックout of the bagの略)と呼びます。

しかし、水晶体嚢の残りが不十分で人工水晶体が安全にその上に乗せて置けない場合には、前部硝子体切除(アンテリアー ビトレクトミー、anterior vitrctomy)を行ってはみ出した硝子体を切り取り、そのあとでやや複雑な手技を用いて人工水晶体を毛様体のすぐ後ろの溝にナイロン糸をかけて縫い付けることになります。

012901現在の白内障手術はにごったレンズの摘出と人工水晶体の挿入がセットになっていますので、術者は何とかこの人工水晶体を眼内に収めるところまでたどり着こうとはいたします。しかし、手術中のさまざまな状況で、人工水晶体(眼内レンズ)を入れるところにたどり着けない場合があります。

その場合、手術をする眼科医師は、最も安全にその日の手術が終了でき、後日の人工水晶体の挿入に繋ぐことが出来る方法を探します。

012820後日、術者は準備と体制を立て直して人工水晶体の挿入を目指すのですが、患者さんが再手術を避ける希望であったり、眼内の角膜内皮の痛みが強く再手術が望ましくない場合などにおいては片方の眼だけにコンタクトレンズの処方をします。

この際に使われるコンタクトレンズは、通常の近視眼に用いられる凹レンズではなく約+10D位の凸レンズになります。(左右の差が大きいので、片目では視力が出ても、両眼の眼鏡は作ることが出来ません。)

この場合に使われるコンタクトレンズは、いったん入れたら一月程度までの期間入れたままにし、その後煮沸するタイプのレンズがよく用いられます。これが連続装用コンタクトレンズです。国内唯一の連続装用の白内障術後用ソフトコンタクトレンズの商品名は東レのブレスオーです。⇒リンク

012819ソフトコンタクトレンズの連続装用は、白内障手術を受けた無水晶体眼にまず認可され、ついで近視に対しても厚生省が許可しました。

しかし、白内障手術を受けた無水晶体眼に対するものに比べると、近視に対するものはあまり普及しませんでした。

その使用に当たっては、煮沸消毒したものを装用し、一週間したら外してまた煮沸消毒をしてもらいます。

012817日本眼科医会のページを見ますと、必ず「連続装用の覚書」を取り交わし、日本眼科医会発行の「管理手帳」の交付を受けることが条件と記載されています。

連続装用の場合は、合併症を思わせる異物感や眼痛や充血などの症状があってもなくても、月一回の医師の定期検査を受けることが大切とも書かれています。

012818その検診では、正しく装着(フィッティング)されているかどうか、涙液や結膜の状態はどうか、角膜の上皮や内皮は大丈夫かといったポイントを診察します。

通常の使い捨てコンタクトレンズに比べて、このレンズでは角膜の糜爛や充血などもおきやすいので、よりいっそう慎重な使用が必要です。

また、このタイプのレンズが必要な患者さんの多くは高齢ですので診療所で入れ外しをして差し上げる必要がある症例も少なくありません

今日も最後まで眼を通してくださりありがとうございます。

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