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2007年2月3日

272 眼瞼ミオキミア、眼輪筋波動症

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眼瞼ミオキミア、顔面ミオキミア、眼輪筋ミオキミア、眼輪筋波動症はすべて同じ疾患をさす言葉とお考えください)

眼瞼ミオキミアは疲れたときなどに瞼の一部で、その多くは片方の眼の下側がピクピクと動く症状です。

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一般にミオキミアは不規則で持続時間が長い小さな不随意運動であって、一部の皮膚表面からさざ波が周囲に波紋状に伝わるような筋収縮で観察されます。自覚的には下瞼がピクピクとする感じが一般的です。

発生のしくみとしては、下位運動ニューロンに異常な電気活動が生じ、その支配下にある筋線維束が安静時にも興奮することによって起こるとされています。

(眼科では眼輪筋のほかに片目で見た世界が不規則に傾くという奇妙な症状を示す上斜筋ミオキミアが有名です。)

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顔で起こる顔面ミオキミア(眼輪筋ミオキミア、眼輪筋波動症と同義)では、顔面神経が支配する眼輪筋という筋肉の一部に異常な興奮が発生することでこの疾患が生じます。

眼瞼ミオキミア(顔面ミオキミア、眼輪筋ミオキミア(波動症))は肉体的な疲労だけではなく、精神的なストレスでも起こりやすいとされています。コーヒーなどの興奮性の食品や薬剤を摂取しても症状が強く出る場合があるそうです。

ミオキミアは健康な人でもワープロやパソコンの長時間操作などがもたらす眼精疲労や、寝不足の際に一時的に感じられることがると言われています。

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その疾患が眼輪筋波動症であれば、両目を5-10秒程度強く瞑ってもらい、その後両目の力を抜いて眼を開いていただいたときに、患者さんが意図しない患眼の眼輪筋下半の収縮を自覚的にも医師の側からも観察することが出来ます。

その他に顔面ミオキミアを起こしうる疾患には、脳幹部の腫瘍(しゅよう)や脳の炎症、多発性硬化症、外傷による顔面神経損傷の後遺症なども挙げられていますので注意が必要です。

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眼輪筋波動症でも眼瞼痙攣や片側顔面痙攣と同様にドライアイの症状を伴うことがまれではありません。

角膜生体染色検査やシルマーテストでドライアイがみられれば、保湿用の点眼液の使用、風除け眼鏡の装用、室内加湿器の設置などを指導します。

通常は、抗痙攣薬(リボトリールなど)までは処方しなくてもドライアイの治療で数日~数週間で自然に症状が消えます。 それが、眼瞼けいれんや片側顔面痙攣とは違う点です。

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顔面ミオキミアは通常ボトックス治療の対象とはしませんので、その点からも眼瞼けいれんや片側顔面けいれんと区別することが必要です。

眼瞼けいれんは両眼のまぶたが上下とも等しくけいれんし、片側顔面けいれんは片側のまぶたと一緒に同じ側のほほや口の周りなどの顔面筋が連動して動き、ミオキミアよりも速くけいれんします。

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しかし実際に多くの患者さんを拝見しますと、そのいずれであるかがはっきりしない症例もあるように感じられます。その場合に私は治療を試みながらそのいずれかを判断し,最終的に必要ならボトックス治療を勧める様にしています。

全例に画像診断を施す必要はないでしょうが、治りが遅い場合には注意が必要かと思います。

今日も最後まで眼を通してくださりありがとうございます。

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