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2006年12月23日

239 再発性角膜上皮剥離,反復性角膜糜爛、遷延性角膜上皮剥離

再発性角膜上皮剥離、反復性角膜糜爛

12210220才台の女性が目やにを出しながら片眼を赤くして受診しました。昨晩は当直で、当直明けにこのような目やにと眼の痛みを発症したのは何回目かなのだそうです。ずっと症状が続く訳ではなく、治療をすると数日で直るのですが、また数か月すると同じエピソードを起こすのだそうです。細隙灯で見ますと目やにと思ったのははがれた上皮の丸まったもので、一部が左目角膜の外上4分の1に接着していて、その部分の角膜は上皮がはがれています。

これは再発性角膜上皮剥離(角膜糜爛)でしょう。早速応急処置をして順天堂大学の金井名誉教授にお伺いを立てることにいたしました。

122102合わせて、これが何であるのかをしらべて見ました。handbook of ocuklar disease tratment(⇒リンク)の角膜上皮剥離と反復性角膜糜爛
に詳しい解説があり
、日本語のブログにもやまむら眼科医院 山村敏明先生の参考になる説明がありました。少し解りやすい単語に置き換えて説明をしてみます。

上皮剥離
この疾患は羞明、眼球運動に伴う痛み、流涙、眼瞼痙攣, 異物感、視力低下を訴えて受診し、瀰漫性の角膜浮腫と上皮の断裂を見るものです。。重症例ではデスメ膜の皺を見ることもあります。病巣はフルオで染めれば角膜の他の部分より明るく緑に染まります。

反復性糜爛
反復性の角膜糜爛(Recurrent corneal erosion: RCE) は繰り返しておきる角膜上皮の断裂が特徴です。多くの症例では前に起きた爪などによる角膜の機械的な外傷があります。

この病気の訴えとしては
* 朝、目が覚めたとき、突然眼が痛くなった
* 以前にも同じ症状(突然の激痛)があった
* 眼のけがをしたことがある
(例えば、葉先が目に入り、くろめにキズができた事がある) 等がこの疾患の共通項です。私が今年見た患者さんは確か角膜ヘルペスの治癒後でした。

122201原因:くろ目の表面(角膜上皮)が角膜実質に接着する部分での接着不良が原因です。

診断:症状の再発時には、角膜の上皮が一部めくれているので、その診断は比較的容易です。痛みが止まっている時には、眼の検査用薬液を点眼して調べると、角膜の上皮の一部に接着不良の所見が観察されることがあります。

122303一般的治療:再発時には、抗生剤入りの眼軟膏を点眼して、安静に努める事とされています。 圧迫ぎみに眼帯を当てるのも有効ですし、角膜保護のコンタクトレンズ(アキビューの一週間用など)も良い模様です。

痛みが消失した後は、ヒアルロン酸ナトリウム点眼液、低濃度ステロイド点眼液などを点眼します。就寝前には抗生剤眼軟膏を使うと良いです。 これら薬剤を長期間(半年ほど)処方する眼科施設もありますが、担当の眼科医とよくご相談下さい。

日常の注意点:起床時はゆっくり開瞼するようにする。(果たしてこのような注意で角膜上皮がはがれるのを防げるかどうかは疑問ですが。)

122303手術/外科的治療:角膜表層穿刺について
角膜表層穿刺が本疾患、および糸状角膜炎とよばれる角膜の病気に対する再発防止の治療法です。但し、術後に瘢痕(はんこん)とよばれる”跡”が残りますので、角膜中央や中央に近いところ(瞳孔領)に病変がある場合、この処置はできません。

実際の手技として、点眼麻酔の後、細い注射針(30ゲージ)で接着不良の部位を穿刺します(角膜の表面だけ)。外来処置です。術後、抗生剤眼軟膏を点眼し、圧迫眼帯をします。

この処置の後、翌日に診察を受けて戴きます。接着不良部が残っていれば、再穿刺することがあります。通常、1-2回で完治します。

112304さてこの治療で症状が治まりますか?金曜日に診断と治療開始後、金井名誉教授に意見を求め、月曜日に再来を指導してありますので、金井名誉教授からの返事も待って見ましょう

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