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2006年9月21日

165, 特発性外眼筋炎

283みんさんからの相談  [特発性外眼筋炎]

はじめまして。
外眼筋炎を患ってかれこれ8年目になります。
特発性外眼筋炎と診断されたのは、6年前です。

ネットで検索してこちらのページを拝見し、早速書かせていただいております。
8月に数度目の再発があり、一昨年からかかっている地元の総合病院でのステロイドパルス治療を行っております。
再発の際の症状としては、左眼球がやや突出、充血、内側に寄った状態から動かず、左目上部に激痛が続いていました。
右目は比較的普通だと思っていたのですが、CTを撮影したところ左側に2箇所、右側にも筋肉の腫れがあるとのことでした。
2803日間プレドニンソルメドロール1gを外来にて点滴。(9/4~9/6)
4日目に20mgに減量したところ悪化。翌朝には症状が治療前よりひどい状態に戻ってしまいました。
プレドニンの量を調整しながら・・・だと思いますが・・・点滴治療を6日間継続し、1度だけ左目の下瞼から患部へのステロイド注射を行いました。

269現在は30mgの服用です。
現在、左眼球は外側へ動かず、右も完全には外側へ動いていないようです。
左目上部の痛みがまだのこっており、医者からは痛み止めと併用するように言われています。

複視の状態は、中央よりやや左寄りの正面、下方向とやや上方向は正常ですが、そのほかはすべて複視です。
両目では常に目が回る状態ですが、右目だけで見てもやや見え方がおかしいようです。

過去に片側の眼球が全く動かない状態を2度経験しており、複視の後遺症も再発のたびに抱えてしまうという生活を繰り返しているため、生活をする上での対処法、治療法はある程度わかっておりますが、今回は、薬の減量による悪化、複視のひどさ、痛み止め併用での治療ということが気になり、こちらへご相談させていただきました。

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この治療を継続していて良いものでしょうか。
再び悪化してしまうような気がしてなりません。
(一昨年10月から今回で4度目のパルス療法になります)

地元ではこの病気に関しての医療機関の認識が低すぎるため、発症当初の8年前は眼球が寄ってしまっているにもかかわらず、なんの治療もされずに放置されました。
少しづつ認識されてきているのだろうと思いますが、症例が少ないせいか、対処法が甘いと思われてなりません。

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私もこの病気と付き合いが長くなってしまったので、全く外眼筋炎に関してわからないわけではありませんが、現在の病院での治療状況で
果たして納得して良いものなのか不安です。

医者にも何度か質問をしておりますが、この薬の量でいきましょうと言われるだけにとどまり、視野の検査なども積極的に行ってもらえません。
この複視の状態で、人混みの中に入ることはなかなか難しいのですが、できれば清澤先生に一度診ていただきたいと検討しております。

まとまりのないご相談になってしまい申し訳ありませんが、何か治療に関するアドバイスいただければ大変嬉しいです。
どうかよろしくお願いいたします。

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お答え(清澤源弘)
外眼筋炎という病名自体がはっきり確立されているものではないので、その治療法もまた決まったものが無く、ステロイドで、それもパルスでもやってみるかといった対応になりがちです。

まず外眼筋炎と甲状腺眼症の項目をご覧ください。

https://www.kiyosawa.or.jp/archives/50445877.html
2006年03月09日甲状腺眼症と眼窩筋炎⇒リンク
https://www.kiyosawa.or.jp/archives/50576204.html
2006年07月14日外眼筋炎(眼窩筋炎) の治療⇒リンク

268私が行うとすれば、

1)まず甲状腺機能を精密に調べ、甲状腺眼症を除外する。甲状腺関連であればその治療を専門医にゆだねる。

2)初回ならばともかく、年に4回のステロイドパルスを外来でというのは大変だと思います。

それならば、周りを固めてから、一時悪化することは覚悟の上、ステロイドでカバーしての放射線治療も考えられると思います。

◎(追記)放射線療法に関する論文を英語で探したら千葉大学の放射線科から2例の女性例の報告論文が出ていました。20Gy(グレイ;放射線の量)の10分割照射で病状をコントロールしてステロイドを減らす効果はあったが、再発もあって満足できる最終結果ではなかったと結論しています。検討してみる価値はあるでしょう。http://www.nv-med.com/rm/pdf/2004_22_6/429.pdf

265この治療は私的なクリニックには手に余りますので受診をご希望なら東京医科歯科大学医学部付属病院眼科外来(JR御茶ノ水駅前です⇒リンク)を水曜(私が外来に出ています)に御受診ください。(初診時は予約不要です。)放射線科の渋谷教授にこのような例を放射線治療していただいた経験が数例有ります。

最後までお読みくださりありがとうございます。清澤眼科医院通信の最新ページにリンクします⇒リンク

◎新患再来とも予約をお勧めします。電話予約が簡単ですが、ここからは夜間も使える新患診療予約フォームに⇒リンクします。http://www.kanja.jp/clinic/yoyaku.php?hosp_no=No017057

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