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2006年9月16日

161, 白内障、緑内障より怖い!中高年の「眼瞼けいれん」(週刊実話)

225ページから3ページの記事です。コスモス1●サラリーマン受難時代特集
第4弾

自己責任時代に警戒すべき目の病気
白内障、緑内障より怖い!中高年の「眼瞼けいれん」

リード/
 現代サラリーマンを襲う「眼病」が急増中だ。失明に至る危険性が高い緑内障はもちろんのこと、最近では失明することはないものの“失業”するリスクが生じる「眼瞼けいれん」という症状が突然増えた。パソコンによる「VDT作業」のストレスなど目の衛生上、好ましくない状況に囲まれている私たちが、自ら目の健康を守る手段はあるのだろうか。

コスモス2
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緑内障は50人に3人が発症
本文/
 老眼、視力低下、乾き目など目に関わるトラブルは多い。とくに働き盛りの人にとっては最も衰えを感じる部分が「目」だろう。ところが、どれだけ「目」を襲うリスクを自覚できているだろうか? 多くの人は、自分の「目」に不安を感じているものの年齢のせいにしてそのままにしているのが現状ではないだろうか。
 たしかに、さまざまにある眼病のうち、加齢が発症を促進する病気が多い。なかでも第一に名前が挙げられるのが「緑内障」「白内障」だろう。この病気については、とくに40代以上になると警戒が必要になる。
白内障は眼球の水晶体という部分が白く濁る症状で、加齢が主な原因だが近年では手術の進歩でほぼ完治するようになった。
一方、緑内障ではこんな驚くべきデータがある。2000年に岐阜県多治見市と日本緑内障学会が住民を対象に行った眼科検診によると、40歳以上の人口の約5・8%が緑内障だったことが明かになった。実はこの数値には恐るべき実態が隠されているのだ。

コスモス2 清澤眼科医院の清澤源弘院長(医学博士)は、データをこう解説する。
「5・8%というのは、とても高い数値なんです。例えば40歳以上の方で、100人につき約6人、50人では3人という数字ですから。」
緑内障とは、眼圧(眼球内の内圧)の上昇などにより視神経が傷害されるため、眼で見た像が脳に伝達されずに視野欠損・視力低下を招く症状だ。そして、時に緑内障は失明に至ることもある怖い眼病の一つなのである。

ところが緑内障は発見することが困難なため、多くの人はなかなか自覚できずに症状を進行させてしまうケースが多いのだという。
実際、緑内障は視神経の検査だけでは難しいため、「疑わしいものは緑内障疑いと診断することもあるが、精密検査の結果、緑内障ではなかった場合もある」と、清澤先生は緑内障の診断の困難さも指摘する。

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定期的に視野検査の必要あり

また、緑内障にはいくつかのタイプがある。その多くを占めるのが開放隅角緑内障。これは眼球内の水圧(眼圧)が正常値より高く、視野欠損を訴えるというもの。そして末期になってから視力低下や痛みなどが発生するという。
そして、とくに注目されているのが開放隅角緑内障の一つ、「正常眼圧緑内障」だ。
先に紹介した多治見市の調査では、正常眼圧緑内障が人口の3・6%を占めていた。つまり、日本人がかかっている緑内障の約62%はこのタイプだと考えられるわけだ。
 正常眼圧緑内障は、発症初期には、とくに自覚症状はないが、中期以降なると「モノが見えにくい」、「目が疲れやすい」などの自覚症状が現れ、徐々に視野が狭くなる。視野はたいがい鼻側から欠けることが多いのだが、中期の段階ではまだ視力が落ちないため、進行具合が実感できない。しかも眼圧は正常のまま。そのため、気がついたときには、症状がかなり進行している――というわけである。
白花では緑内障の治療はどう進められるのか? 清澤先生によると、手術が必要な場合もあるが、基本的には点眼薬の治療が中心になるという。
「“緑内障は手術が必要だと聞いたがなかなか時間が取れないし不安だ”という人もいますが、必ず手術が必要というわけではありません。通院も、進行具合やケースによりますが月に一回くらいのペースでも大丈夫です」(清澤院長)
 ちなみに、点眼薬で有効なのは「キサラタン」、「チモプトール」、「トルソプト」など。とくに眼圧を下げる「トルソプト」については、「以前、眼圧を下げる薬は副作用のある内服薬もあったがトルソプトが出て目だけ作用する安全なものになった」(医薬品専門家)ということだ。
また、定期的な視野検査も必要だ。
白花清澤先生によれば、視神経には100万本の線維があり、その50%がなくなるまで視野欠損は起こらないという。
つまり、視野欠損が表れたときはかなり深刻な状態であるため、定期的なチェックが必要なのだという。
もはや我々にとって「持病」ともいえる緑内障。一説には、ストレスも誘引因子だといわれるだけに、常にストレスにさらされているサラリーマンにとっては、身近にある恐怖だと言えそう。
だからこそ、早期発見、早期治療のためにも、40歳以上であれば、定期的に眼圧測定、眼底検査をして、危険が見つかったら視野検査を受けることをオススメしたい。

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まぶたが不自然にぴくぴく動く

 一方、恐ろしい眼病は緑内障に限ったことではない。緑内障ほど注目されていないが、仕事、生活、つまり人生さえ左右しかねない眼病が「眼瞼けいれん」だ。
 都内在住のKさん(52歳・元建設業営業マン)は、眼瞼けいれんに悩んだ一人だ。
「ある日、まぶたがしょぼしょぼしたり、不自然にピクピクし始めました。そこで病院に行ったのですが、眼精疲労と診断されました。そこで目薬をもらったのですが一向によくならず、ついに目を開けるのも辛くなったのです」
 ついにKさんは、パソコンの画面を見ることさえ困難になってしまったという。
「当時、数百件の顧客管理をしていたのですが、満足にパソコンや資料の文字を読むことができなくなったのです。最初の頃は同僚や部下にフォローしてもらっていたのですが…」と声を落とすKさん。ついに最悪の事態を迎えてしまったという。
「なるべく車での営業は控えていたのですが、そんなことも言っておられず車で営業をしていました。そんなとき、目の痙攣がひどくなって一瞬、視界がさえぎられて事故を起こしてしまったのです。対人事故でなかったのがせめてもの救いでしょうか」
 この事故がもとで、ついにKさんは退職を決意。今でこそ完治し転職できたものの、一時は眼瞼けいれんによって仕事さえ奪われてしまった。
もともと眼瞼けいれんは女性に多い症状なのだが、「働き盛りの男性でも発症する人が増えている」と、清澤先生は警鐘を鳴らす。
花一体、何が原因なのか?
抗うつ剤や抗不安薬を長い間服用した人、ストレスが多い人、化学物質などが原因とされているが、はっきりした発症メカニズムは解明されていないという。
 ストレスに抗うつ剤…眼瞼けいれんはまるで“悩める現代人”を象徴するかのような病気だといえそうだ。
さらに眼瞼けいれんにかかると、顔をこわばらせたり眉をひそめるなど顔の表情にも影響するという。その結果、人に会ったときに“いぶかし気な顔”になってしまい、人と会うのが嫌になったりする。これがストレスとなり、さらに症状を悪化させる悪循環に陥ってしまうというのだ。
コスモス1 日常の作業も困難になる上、対人関係にも響いてしまう。働き盛りの人にとってはあまりに過酷な症状――。
どう対処したらいいのだろうか。
「治療は、ボツリヌストキシンを注射して目の筋肉をやわらげます。4カ月に1回の注射で約80%の方が改善しています。とにかく誤診しやすい病気なので一度、診察を受けても症状が続くならばまた医師に相談するべきでしょう。いずれにしても“自覚”が大切ですが…」(清澤先生)
 もはや現代人の目は危険だらけ。大切な目を病魔から守るのはアナタ自身だ。

コスモス1脚注:先日、三品純さんという週刊誌の記者さんからお電話を戴きました。目の成人病の記事を書きたいのでインタビューを受けてほしいというお話でした。
翌日私のこのブログの何ページかをコピーして準備して三品さんの取材を受け、取材終了後は一緒に東西線で中野まで帰宅しました。
そして本日、コンビニで入手したのがこの記事です。
やわらかい記事の多い雑誌(週刊実話)の中では、珍しくまじめで、しかも正確に病気を説明した記事にしてくださいました。感謝します

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