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2006年5月24日

101 涙点プラグ(ドライアイ、ジェーグレン症候群)

最近、涙点プラグの価格に対する質問がありました。

涙点プラグ

(涙点プラグの図の出典;バーチャル眼科にリンク)
(このプラグ一個の値段は486点(4860円)で両眼でも9720円、挿入の処置費が6300円ですから、国民健康保険を利用した医療費は3割負担としてで3350円(片眼)程度です。)

    私の医院では眼瞼けいれんの治療に特に力を入れていますが、この疾患にはドライアイが合併していることが多く見られます。
そのドライアイの治療にはまずヒアレイン点眼を処方します。次に、眼鏡を処方してガラス面の大きい眼鏡を風除けの目的で作ってもらいます。さらに可能であれば、部屋の空気への加湿などお勧めしています。
シルマーテストでも涙液の減少が見られ、瀰漫性表層角膜炎や糸状角膜炎などの角膜障害が強ければ、涙点プラグをお勧めする場合があります。

眼球の上方で外側にある親指の頭くらいの大きさの涙腺で涙は分泌されます。この涙は、結膜から眼の表面に分泌され、角膜の表面や結膜の表面を潤わせた後、両眼の上瞼と下瞼の鼻側の端に合計4つある小さな穴から瞬きのたびに吸い取られて鼻の穴に落ちてゆきます。 

涙の分泌量が少ないと、目の表面は乾燥して角膜には細かい傷が出来て、結膜は充血し、痛みや違和感が起こります。このような患者さんからは、まぶしい、渋い、いずい、痛い、ごろごろするなど様々な訴えを聞くことが出来ます。

プラグ
そのような眼に対しては、涙小点に涙点プラグを設置して、眼の表面にたまる涙液の量を増やす治療を選ぶことができます。

(米国ではシェーグレン症候群に、涙腺の炎症を抑える目的でレスタシスと言う薬剤が使われていますが、日本ではこの目的での認可はありません)。

このような例外的な症例を除いては、涙腺から分泌される涙の量を増やす一般的に用いることが出来る手段はありません。

挿入装置
涙点プラグの挿入にはまず、処置用のベッドに寝ていただいて痛み止めの目薬(ベノキシール)を点眼します。

次に患者さんにあったサイズのシリコンゴム製の小さなねじのような形をしたプラグを選び、そのプラグについたペン状の道具で保持して左右の下涙点に挿入します。

この処置はもちろん外来で行います。痛みはありません。挿入後は、緩んだり、外れたりしていないか?また異物感などの訴えがないかどうかを翌週くらいに伺っています。

涙は眼の表面のごみを流す働きをしており、また角膜表面を適度に湿らせておく働きを持っています。

プラグを入れたがどうも異物感が気になると言うような場合には、容易に抜いたり、入れる場所を変えたりと調節することもできます。

プラグを外すには、プラグの鞘の部分を小さなピンセットではさんで引くと簡単に外れます

ドライアイが強く眼が乾いて痛いと言う患者さんにはお勧めの治療法です

ドライアイという言葉を始めて作られた慶応大学の坪田一男教授が以前作られた下のパンフレットをホワイトメディカル社から取り寄せてあります。ご希望の方は診察時にお知らせください。
パンフ

今日も最後まで眼を通してくださりありがとうございます。

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