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2006年3月9日

61 上輪部角結膜炎

SLK
○上輪部角結膜炎superior limbic keratoconjunctivitisは角膜の上側の結膜に持続性の充血とそれに伴う異物感とがあって、流涙をきたす疾患です。(図の出展)

○糸状角膜炎を伴うと痛みが特に強くなります。

○中年の女性に多く、50-70%には涙液減少を見ます。

○検査では上輪部に限局した充血と結膜の肥厚を認める。

○その原因ははっきりしないが、ドライアイの合併が多く、瞬きに伴う瞼と角膜の摺りあわせに原因があるかもしれないとされています。

○涙液の減少があれば、防腐剤を含まない人工涙液の頻回点眼を試みる。ステロイドの効果は弱いという。涙点プラグの適応例もある様です。

○涙液の減少は、下瞼の縁での涙のメニスカスの高さや、シルマーテストで眼にはさんだ濾紙にしみこむ涙の濡れの長さ(5分で10ミリ以下は減少とみなす)などで判定できます。

○一般に乾燥に伴っておきる角膜表層の傷(眼科では糜爛と呼びます)は、フルオレッセイン染色のうえ、青い光で照らして細隙燈顕微鏡で見れば緑に染まった角膜表面の点として観察できます。

○甲状腺機能異常の合併も20%にあると言うので、患者さんの同意が得られれば、必要に応じて甲状腺ホルモンの定量検査も見ておくと良いでしょう。

この解説の参考文献は文光堂の眼科診療ガイド(相馬剛至、渡辺仁)などです。
(ちなみに私もこの本の別の項目を書いた共同著者の一人です。)

今日も最後まで眼を通してくださりありがとうございます。(清澤 源弘)(清澤眼科、清沢眼科、きよさわがんか)

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