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2006年2月15日

49 辺縁角膜潰瘍

 辺縁角膜潰瘍は、角膜の周辺(角膜輪部)に沿って角膜の表面から実質に掛けての細胞浸潤を伴う潰瘍を生じる疾患です。

充血、異物感、羞明(まぶしさ)、痛みなどを伴います。リウマチや糖尿病に伴うものもあります。

やや専門的に説明すれば、3型アレルギーで自己抗体との免疫複合体が沈着し補体の活性化、好中球の浸潤、コラゲナーゼ分泌を経て潰瘍が発生します。

 ムーレン潰瘍mooren ulcerとか蚕食性角膜潰瘍rodent ulcerと呼ばれる中心に向かって深く掘れる強い角膜潰瘍を示すものは別疾患と考えたほうがよさそうです。

白眼(眼球結膜)の角膜潰瘍に隣接した部分に充血があり、角膜の潰瘍の部分はフルオレッセイン色素をつけて青い光で照らして生体顕微鏡で見ると、緑に染まって見えます

治療は自己免疫現象を止めるステロイド点眼と二次的な感染症を抑える抗生物質の両者を併用します。角膜穿孔が恐れられる場合には保護用のコンタクトレンズ使用も可能です。必要なら外科的に周辺の結膜を切除したり、この結膜で被覆したりもします。輪部から角膜にかけての角膜の表層の移植も選択肢であり、私も少数ですが以前、東北大学で行って有効であった症例を報告したことがあります。(これをkeratoepithelioplastyといいます)

図1:潰瘍は角膜周辺に沿って存在し、隣接する眼球結膜は充血を示します
http://www.goodhope.org.uk/Departments/eyedept/marginalcornealulcer.htm

周辺潰瘍絵

図2;この症例では角膜の上方に潰瘍があります。(http://www.brooksidepress.org/Products/OperationalMedicine/DATA/operationalmed/Exams/EditedEyePics/EyeImages.htmから引用)
周辺角膜潰瘍

◎お蔭様で無事に、開院15月の診療を無事終われますことを感謝いたします。なお、
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今日も最後まで眼を通してくださりありがとうございます。(清澤 源弘)(清澤眼科、清沢眼科、きよさわがんか)

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