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2006年2月1日

42 海綿静脈洞部の脳硬膜動静脈奇形

CCF

○内頚動脈海綿静脈洞ろう:
数ヶ月かかって段々に強まる炎症を伴わない眼球結膜の充血、複視、眼球の突出、眼圧の上昇、血管雑音(就寝時にざーざーと脈拍に同期した耳鳴りが聞こえる)などを特徴とする疾患が有ります。

(引用図University of Vermontから)

○高血圧や糖尿病のある中高年女性に多く、最初は結膜炎のように見えますが、目薬を使っても充血が減少せず、複視等の症状がだんだんに増強してきます。

○脳の周りを取り囲む脳硬膜の動脈と静脈を結ぶ異常血管が形成され、その結果海綿静脈洞の静脈圧が上がり、引き続いて眼の回りの静脈圧も上昇して様々な症状を発症する疾患です。

○脳外科では脳硬膜動静シャント(dural arteriovenous shunt, dural arteriovenous fistula)とも呼び、脳の血管撮影で確定診断をつける事ができます。血管にカテーテルを入れて行う血管内手術などの方法での治療が行なわれます。

○私の同級生で、今でももっとも敬愛する東北大学の高橋明先生はこの手術を完成させたパイオニアです。
彼は、”日本人に多くみられる海綿静脈洞部(眼球の後方にある静脈のプール)の硬膜動静脈シャントについては、血管内治療によって動脈の血液が入り込んでいる静脈のプールを金属コイルで充填してしまうことにより、効率に治癒がえられますし、症状も劇的に改善します”
と述べています。

○眼科では、この疾患をみた場合、脳外科に治療を依頼します。眼圧上昇に伴う緑内障や、眼球運動障害に伴う複視、眼球突出に伴う角膜障害などは眼科での治療対象です。

今日も最後まで眼を通してくださりありがとうございます。
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