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2005年12月13日

35 乱視を矯正する使い捨てコンタクトレンズ

乱視を矯正する使い捨てコンタクトレンズ:
 眼鏡の円柱レンズで矯正できる乱視には、角膜乱視と水晶体乱視の成分が含まれていますが、その多くは角膜乱視です。したがって、角膜の表面を押さえ込むハードコンタクトレンズではこの角膜乱視を補正することができました。球面のソフトコンタクトレンズではやわらかいのでレンズが角膜の表面に従って変形し、乱視は補正できませんでした。
 そこで考えられたのが乱視用のソフトコンタクトレンズでした。これはレンズの縁の一部を厚く重くして常に下に向かう部分を決め、この軸の上に乱視成分を乗せたもので、トーリックレンズと総称されます。
66トーリック

 この中で最もポピュラーなのがボシュロム社のメダリスト6‐6トーリック(ロクロクトーリック)という製品です。この製品は、同社の二週間用コンタクトレンズメダリスト2(メダリストツー)とほぼ同じ成分で、それぞれ0.25D刻みの球面と0.50D刻みの乱視成分の製品があり、その乱視軸は10、170、180度(直乱視)それに90度(倒乱視)です。
 このように多くのバリエーションが有るため、当医院ではすべての製品は常備せず、乱視用に関してはフィッティング用のトライアルレンズだけをすべて持っていて、希望者がいればレンズを合わせてこれを数日試していて頂き、この間に販売レンズを発注して、数日以内で取り寄せるシステムをとっています。
 
 通常、使い捨てコンタクトレンズの処方で2.5D程度以下の眼の乱視は無視して、球面等価を中心に合わせて最良の視力のでる球面レンズを処方します。それ以上の乱視が有る場合には、乱視を半分程度にして、乱視用コンタクトレンズの処方を試みます。
 それはコンタクトレンズでは眼の持っている乱視をフルに入れてしまうと、瞬きをした瞬間の乱視軸のわずかなずれによって、眼の持っている乱視とコンタクトレンズの乱視成分が重なってより大きな乱視のベクトルを生ずるからです。
 
 次に乱視用のワンデータイプの使い捨てレンズを発売したのがフォーカスデーリーズで知られるチバビジョン社でした。このレンズは一日使い捨てのトーリックという特徴を持っていましたが、乱視の成分がー0.75Dのみで(マイナスの)乱視軸も180度のみ(直乱視)でした。これは多くの乱視は直乱視であり、コンタクトレンズで矯正したい患者さんの乱視量が1.5から2..5D程度であったということに基づくのだと思います。しかし、実際にトライアルレンズを用意して待ってみると、このレンズの処方が必要な患者さんはかならずしもおおくは有りませんでした。

 本日、ジョンソン エンド ジョンソンの佐々木さんが新たに発売される、“ワンデー アキビュー乱視用“の説明に来てくれました。このワンデー アキビュー乱視用は来年2月に発売されます。説明によると、これは高い回転制御と優れた安定性を実現した新しい一日使いすてコンタクトレンズです。新しいデザインで高い回転制御と優れた安定性を実現し、この結果(1)フィッティング時間が短縮され、(2)瞬き後も瞬間的に良好な視力が得られます。(3)上下のゾーンが薄く、装用感は快適です。(4)高い酸素透過性を有し、(5)形状で裏表が良く分かる形で、(6)一日交換なので常に清潔である、などの特徴を持っているそうです。ワンデーの球面の使い捨てレンズを使ってきたが乱視も合わせたいといった患者さんが良い対象でしょうか?価格はオープン価格ですが、従来のワンデーアキビューよりは多少割高で市場価格は一箱30枚3500円‐4000円程度になりそうということでした。

今日も最後まで眼を通してくださりありがとうございます。
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職員2007.9.15改丁

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