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2005年9月26日

15”肥満患者の苦情” (李啓充)を読んで

◎今後のボトックス投与予定日は10月1日(土)、4日(火)、15日(土)、18日(火)です。電話予約して御受診ください。

◎李啓充先生は大阪大学卒業の医師でボストンで活躍している作家です。
私も医科歯科大学に彼が来訪して話しをされた機会に一度だけ直接話を聴いたことがあります。医学界新聞(医学書院2650)にはアメリカ医療の光と影という面白い随筆を書いておられますが、今週の話題は、”肥満患者の苦情”という話です

この話題は体重を気にしている私にとっても大変興味深いものでした。

李先生の記事では、ニューハンプシャー州の肥満患者に体重減少の必要性を説教したことが患者を傷つけたとして州医師免許監察委員会の審査の対象となったテリー・ベネット医師のことが話題にされています。

古いタイプのベネット医師は太った患者にやせなさいと言ったせいで監察委員会の審査を受けていると、マスコミに現れて抗議したのだそうです。賛否は両論でした。

しかし”患者のためになるとおもえば、厳しい説教をすることもいとわない”、とはいえ、”ご主人に先立たれても再婚相手は見つかりませんよ。ほとんどの男性は太った女性が大きらいということがデータで証明されていますからね。”が常套句に含まれていたと聞けば、その患者が怒って委員会に訴えて出るのも理解できます。

医師の病状説明には、まれにこのように自分の感情に任せた、底意地の悪さが込められていて、患者や家族を泣かせる場合があります。

李先生はそこで、肥満患者に対して”やせなさい”と言うほど芸のない患者指導もない。医療に対する反感と不信感を募らせるだけだと冷静に分析しています。

私ら眼科医が直面する問題としては典型的にはすでに眼底出血がある初診の糖尿病患者に、定期的な内科受診と食事制限を含む血糖調整を勧めるような場面でしょうか?

一方、このような発言が出てくる素地として李先生は医療関係者の中にも肥満者に対する差別意識があることも指摘しています。医師や看護士の三分の一が、肥満に対して薬物中毒、アルコール中毒、精神病に次ぐ嫌悪感を持ち、その治療にかかわりたくないとおもっている。意志が弱く、自分で自分のことをコントロールする能力がないと考えがちである。という点を文献を引用して述べています。

この記事に対する読者の意見はさまざまでしょう。
これを論ずると難しくなりますので、まずはこの記事の紹介をいたしました。    清澤眼科医院 清澤源弘医師画像

今日も最後まで眼を通してくださりありがとうございます。

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