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2021年7月29日

13015:投資の目的は早期リタイアという人が 若年層にじわりと拡大中:高橋ダン動画と関連記事紹介

清澤のコメント:私にも眼科医院院長としての退職日が近づいてまいりましたが、高橋ダン氏はやりがいのない人生が幸福ではないという理由で「FIRE」万能の考えに反論を加えています。退職時に生活できる資金があれば良しとする考えにはわたくしも賛同は致しません。まずは高橋ダン氏の動画からご覧ください。

  ----fire達成への道:上中下の記事抜粋----

FIRE達成への道(上)日経マネー2021年7月23日 2:00

まとまった資産や十分な副収入を手に入れ、早く会社を辞めて自由に生きたい……。サラリーマンの多くが一度は思い描くであろう「脱サラ」の夢。米国でも「アーリーリタイア」は今も昔も成功者の証しだ。そんな早期退職が今、「FIRE」という新たな名前を得て若者たちの熱い視線を集めている。その実情と、実際に若くしてFIREを果たした人たちの資産形成方法やライフスタイルを3回にわたり紹介する。

自由のためなら質素な暮らしや軽労働はいとわず

FIREとはFinancial Independence, Retire Early(経済的に自立し、早く引退しよう)の頭文字をつなげた米国発祥の言葉だ。厳密な定義はないが、給与収入の大半を貯蓄や手堅い投資に回し、必要最低限まで生活費を絞り込んで、40代前後など早期のリタイアを目指す。退職後もシンプルに暮らし、自分のペースで働けるなら働くことも厭わない――というイメージだ。

出世と引き換えに60歳までの時間を会社に捧げるのではなく、一生遊んで暮らせる大金を稼ぐことを人生の目標にするのでもなく、自分の生活や家族との時間を優先してシンプルに暮らしたいと考える米国のミレニアル世代(1981~96年生まれ)を中心に熱い支持を集めつつある。

最近では、昔ながらのアーリーリタイアのように、投資収益だけでのんびり暮らす「Fat FIRE(豪勢なFIRE)」や、投資収益が少ない分をアルバイト等の収入で補う「Side FIRE(サイドビジネスでFIRE)」といったバリエーションも誕生。医療保険が高い米国では、保険に加入する権利を得るために、コーヒーショップでパートのバリスタ店員などとして軽い就労を続ける「Barista FIRE」というFIREスタイルも登場している。

このFIREブームは日本の個人投資家の間にも着実に浸透しつつある。表は投資をしている会社員に「投資の目的」を尋ね、その答えを年齢層別にまとめたものだ。

全体の1位は「老後資産づくり」だが、若くなるほど投資の目的を「早期リタイア」に据える会社員の比率が増えていることが分かる。

FIRE達成に必要な資産は?

FIRE達成の鍵を握るのは「お金をかけない生活」と「辞めても困らないだけの資産」だ。実際、20~30代でFIREを達成した人には、徹底した節約生活で投資資金を捻出して、早期に資産を築いたケースが少なくない。お金をかけずに暮らすスキルは、FIRE達成のためにも、FIRE達成後の生活のためにも重要だ。

ところでFIREをするには最低限、どのくらいの資産が必要になるのだろう。米国で多くのFIRE志願者が見積もりの参考に使っているのが「4%ルール」だ。これはトリニティ大学の教授が発表した退職後のお金についての研究結果で「トリニティ・スタディー」とも呼ばれる。

リタイアした時点で、手元資金を運用しながら一定割合で引き出す場合、何年持つかを、過去の米国株・債券の値動きを用いて検証した研究だ。それによると、年間生活費の25倍をリタイア資金として用意し、これを米国株のインデックス連動型ETFに50、米国債に50の割合で運用すると、ここから年4%ずつ生活費を引き出しても、30年間は枯渇しない可能性が高いという。30年以上持たないと困るという人もいるだろうし、この4%ルールは日本の税制も為替も考慮していない。とは言え、一つの目安にはなりそうだ。

単身者35歳が完全リタイアするには1億円必要

日本でのFIREにはいくら必要なのか。生活経済研究所長野所長の塚原哲さんの力を借りて試算してみた。

大手メーカーに勤める会社員が定年前に会社を辞め、働かずに100歳まで生きるとしたら生活費がいくら不足するかを計算し、 これに予備費として退職時の年収を加えた額を「FIRE目標額」とした(試算の前提条件は文末に掲載)。

結果は独身者が35歳でFIREする場合の目標額は約1億2000万円、50歳の場合は約6200万円、50歳妻子ありの場合は約9900万円だ。

塚原さんは「若くしてFIREを目指す人は、高齢期の支出をあまり考えていないことが多い。試算では75歳で施設に入居するものとした。単身者は老後資金を考慮しておいた方がよい」という。また高齢期になると賃貸住宅を借りるのは難しいのが現実。試算では住宅購入も前提条件としている 。

一見、達成は厳しそうな金額だが、「生活費のパラメーターを変えれば、 目標額はいくらでも変えられる。 生活費を絞り、住居も安い中古マンションなどにすれば、FIREも意外とリアリティーがあるなというのがシミュレーションを終えた感想」 (塚原哲さん)とも。

実際、FIREの難易度は、年収、退職時の年齢、生活水準、扶養家族や住宅ローン、相続財産の有無といったその人の属性・環境によってかなり左右される。それでも、専業主婦(夫)の配偶者と子、そして住宅ローンを抱え、一見すると給与収入だけでは早期リタイアするのは困難に見える人でも、投資の成果によってFIREを実現した人はいる。次回は投資でFIREを達成した人の実例を紹介する。FIRE目標額試算の前提条件
・年収: 516万円( 30歳の時)~830万円( 60歳の時)のペースで昇給
・貯蓄:29歳時点で669万円(金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]」(2019)、年収 300万~500万円の人の平均貯蓄額を採用)
・資産運用:前年の貯蓄の半分を運用に回す
・住居: 持ち家( 30歳の時にローンで購入)、 75歳で施設に入居(月20万円)
・退職金:企業型確定拠出年金、月5.5万円拠出、70歳一括受け取り

(本間健司)

中篇:

株式投資と倹約生活で1億円の資産つくり、早期退職

FIRE達成への道(中)日経マネー2021年7月24日 2:00

まとまった資産や十分な副収入を手に入れて、早く会社を辞める早期退職が今、「FIRE」という新たな名前を得て若者たちの熱い視線を集めている。今回は実際にFIREを達成した個人投資家のケースを紹介する。

関東地方に住む30代の男性、まつのすけさん(ハンドルネーム)は、社会人になってすぐに始めた日本株投資で1億円超の資産を築き、勤めていた大手金融機関を2019年に辞めた。現在は専業投資家として株式相場に向き合う日々だ。「給与がなくなって株の損が精神に与えるダメージが大きくなったが、チャンスを逃すことは減った。今年の運用成績も絶好調だ」と話す。

まつのすけさんの投資スタイルは「ある出来事に対して値動きの法則を見いだし、優位性の高い方に投資する」というイベント投資。11年頃から運用成績が安定、どんな相場でも年800万~1000万円程度は稼げる自信を持てるようになったと話す。

一方、会社員時代の生活は質素そのもの。家賃を抑え、過度に贅沢な趣味はなく、健康には気を付け、固定費のかかる消費は本能的に避ける。残った給与は証券口座に。「退職時の1億円超のうち2000万円程度は入金額だと思う」

人事異動をきっかけに人生を考える

FIREのきっかけは人事異動だ。残業が少なく、株式研究の時間があった部署から、望まない繁忙部署への異動が決まったのだ。

内示を受けた時、手元資産で何年食べられるか、改めてソロバンをはじいてみた。答えは4人家族になったとしても、それなりの生活支出を100歳まで賄えるという答えだった。加えて、手堅くやっても年5%以上で資産を運用できる実績も自信もあったし、それほどお金を使うたちではないので、家賃込みで月15万円もあれば楽しく生きていけるという考えもあった。

辞める気はないが、辞めても困らない。何より投資の時間が減るのはつらい。銘柄分析、情報収集などやりたいことは無限にある――。結局、「良いタイミング」と割り切り、FIREを実行、株の世界に無限に浸れる毎日に飛び込んだ。

退職直後は成績が落ちるのではないかとヒヤヒヤしたが、運用は順調だ。コロナショック後も資産を増やし、最近は米国株も資産増に貢献している。FIRE後も積極投資の手綱を緩めるつもりはないという。

(本間健司)

米国株や不動産投資で資産形成 42歳でFIRE達成

FIRE達成への道(下)日経マネー2021年7月25日 2:00

まとまった資産や十分な副収入を手に入れて、早く会社を辞めるアーリーリタイアが今、「FIRE」という新たな名前を得て若者たちの熱い視線を集めている。今回は実際にFIREを達成した個人投資家のケースを紹介する。

首都圏に住む40代の男性、たぱぞうさん(ハンドルネーム)は主に米国株投資で1億円の資産をつくり、その一部を太陽光発電所や民泊などに振り替えることでキャッシュフローを構築、2019年に会社を辞めた。

退職後も資産拡大への取り組みに余念はなく、アパートを新築。投資ではコロナショック時の米国株投資で1億円近い利益を手にした。「自分は守り志向。退職前は食べていけるのかと悩んだが、資産が3億円を超えたあたりから、不安は完全に消えた」と話す。

1億円達成が退職への契機

たぱぞうさんがFIRE達成への手応えを感じたのは、資産が1億円を超えた2017年頃だ。資産分散を考え、3000万円を頭金に1億円相当の太陽光発電所を買ったところ、年450万円の安定収入が入ってくるようになったのだ。それまで辞めるつもりはなかったが、「株の収益もあるし、仕事を辞めても生きていけるかな」と考え始めた。

1億円達成の原動力になったのがリーマン・ショック後の全力投資だ。たぱぞうさんが投資を始めたのは2000年。10年ほど日本株の逆張り投資を続けたが、1000万円程度しか稼げなかった。その後、円高進行で外国株に着目。リーマン・ショック直後には米銀行株やインド株などに1000万円ほどの資金をつぎ込んだ。この投資は成功、3~4年で資産は5000万円程度まで膨らんだ。

1億円達成は節約生活の貢献も大きい。クルマが必要な生活だったが、新車は買ったことがない。結婚式は親戚のみで30万円で済ませた。大きな支出には目を光らせ、ボーナスは全て投資に回してきた。

1億円を達成した年にはもう一つ転機があった。調整役を担う立場になれという人事が出たのだ。仕事の中身は調整や会議ばかり。新しい仕事を始めてすぐに「これは辞めた方がいいな」と思ったという。

しかし家族4人、1億円程度の資産で辞めるのは心細い。そこで太陽光発電所以外にブログの収益化、民泊などキャッシュフローづくりにまい進。この結果、株の収益や給与を除くキャッシュフローは、毎月100万円を超えるまでに成長した。1億円達成と退職を志してから7年後、たぱぞうさんは仕事に区切りがついたタイミングで会社員を卒業した。

(本間健司)

Categorised in: 社会・経済