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2021年7月12日

12983:企業の成功、重要なのは株主でなく従業員 14カ国世論調査:記事紹介

清澤のコメント:従来株式会社は株主の物であり、その収益の分配等は経営陣の専決事項であるかのように考えられることが多かったのですが、企業の成功を左右するのに重要なことは従業員が協力するシステムで運営されていることであると考える人が多くなっているというフォーブスの記事抄出です。

Kristin Stoller ,  FORBES STAFF

 企業が長期的な成功を収める上で最も重要なステークホルダーは従業員であると認識されていることが、世界14カ国で行われた世論調査から明らかになった。従業員の重要度は、株主よりも3倍高いとされた。

調査はコミュニケーションサービス企業エデルマンが今年4月30日から5月11日にかけて、14カ国の1万6800人以上を対象に行い報告書「トラスト・バロメーター」にまとめた。

企業の成功に最も重要な人々は従業員だと答えた人は約40%に上ったのに対し、最も重要なのは株主だとしたのはわずか12%だった。ただ、デラウェア大学ワインバーグ企業統治センターのローラ・フィールド臨時所長は、従業員を大切にすれば最終的には株主の利益につながると指摘している。

フィールドによると、従業員のニーズが満たされれば企業の収益性が向上することが、複数の調査から示されている。例えば2019年のギャラップの調査では、従業員のエンゲージメントが高い企業は収益性が21%高いとの結果が出ている。

従業員は企業に対し、選挙権や賃金の適正化まで、さまざまな問題についての支援を公に行うよう求めるようになっており、企業がどう対応するかによって、さまざまな影響が生まれる。従業員の80%近くは雇用主に対し、ワクチン普及や気候変動、誤情報の拡散、人種差別、人材の再訓練といった問題に取り組んでほしいと期待している

コーポレートガバナンス(企業統治)コンサルティング企業バリューエッジ・アドバイザーズのネル・ミノー副会長は「ベビーブーム世代からX世代にかけてよりも、ミレニアル世代やZ世代の方が、環境問題や社会問題、コーポレートガバナンスを大きく重視している」と説明。「現在の新卒の中から優秀な人材を獲得したければ、企業は口先だけでなく行動しなければいけない」と指摘した。

若者世代はまた、企業のCEOが政府に対して責任を追求する立場にあると考えている。調査回答者の60%以上が、差別的な法律をCEOが批判するのは適切だと回答した

この背景には、従業員がCEOと企業に対して持つ厚い信頼がある自身の雇用主を信頼できると回答した従業員は約77%に上り、政府(56%)やメディア(51%)に対する信頼度を上回った

報告書によると、医療制度改革や情報の質の維持、組織的な不平等などの社会問題に関する取り組みについての評価は政府よりも民間企業の方が高かったが、CEOができることはもっとあるとも考えられている。調査では、企業が公正に納税し、炭素排出量を削減し、性別・人種間での賃金格差を是正することの重要度が、株価や利益の向上の倍以上に上った。

編集=遠藤宗生

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清澤の脚注、一口知識: X世代Z世代とは:

現代社会の人口が、以下の 5 つに世代に分けられている。

Traditionalist(伝統主義者世代) = 1928 – 45 年ごろの生まれ
Baby boomers(ベビーブーム世代) = 1945 – 64 年ごろの生まれ
Generation X(X 世代) = 1965 – 80 年ごろの生まれ
Generation Y(Y 世代) = 1980 – 95 年ごろの生まれ

Generation Z(Z 世代) = 1995 年以降の生まれ

Categorised in: 社会・経済