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2021年6月11日

12933:米、インフレ圧力続く 消費者物価5月5.0%上昇:これが最新報道情報です

清澤のコメント:世界が固唾をのんで待ち構えた5月の米国の消費者物価指数の上昇は事前の予想4,8%をさらに上回り、年率5%だったという事でした。FRBは一時的なものと説明し、市中への通貨流通量を減らすテーパリングはまだ行わないとしているようですが、今後テーパリングが始まれば、株値の暴落を予測する向きもあるようです。この値を見て今後の世界経済がどうなるのかは、予断を許しません。国内では都内の新型コロナ新規感染者数は減少しており、政府はオリンピックを飽く迄もこのまま決行する方針のようです。

  ーーー昨晩遅くに出た日系記事抄出ーーー

北米2021年6月10日 21:36 (2021年6月11日 1:45更新) 

米国では経済再開が一気に進む(5月、ニューヨーク)

 米労働省が10日発表した5月の消費者物価上昇率は前年同月比5.0%に達し、4月から0.8ポイント拡大した。新型コロナウイルスワクチンの普及で急速に進む経済再開に部材や人手の供給が追いつかず、インフレ圧力となっている。米連邦準備理事会(FRB)は「一時的な動き」との判断を崩さないが、長期の金融緩和がリスク投資を刺激し、市場や経済に波乱を起こす懸念もくすぶる。

 消費者物価指数(CPI、1982~84年=100)上昇率は3月以降、2%を上回り、5月は2008年8月以来約13年ぶりの高さとなった。変動の大きい食品とエネルギーを除く上昇率は5月に前年同月比3.8%と、1992年6月以来の伸びだった。

米労働省の雇用動態調査によると4月の非農業部門の求人件数は928万6000件と過去最高になった。人手不足から賃金にも上昇圧力が加わる。

FRBが金融政策で重視する個人消費支出(PCE)物価指数も4月、食品とエネルギーを除くコア指数で前年同月比3.1%上昇し、約29年ぶりの高い伸びを記録した。

FRBは前年の低迷の反動や経済再開時の需給のズレといった「一時的」な要因との認識をまだ変えていない。ブレイナード理事は1日の講演で「かつての金融政策の枠組みでは将来の高インフレへの懸念を払拭するために慣例的に先手を打って引き締めに動いたため、重要な雇用機会が失われ、目標を下回る物価上昇が続いた」と語った。

5月のCPIを前月比でみると上昇率は0.6%と、高水準ながら4月から0.2ポイント鈍った。FRBは22年に入ると物価の伸びは落ち着くとみて、現在の大規模な金融緩和を拙速に修正することに慎重な姿勢を示している。

エコノミストの間では供給制約下で物価上昇圧力がくすぶり続けるとの声もある。

市場は緩和継続を織り込み、米長期金利が低下傾向。9日の米債券市場で10年物国債利回りは一時1.47%と5月上旬以来の低水準をつけた。10日のCPI発表直後には一時1.53%前後に戻したが、上昇の動きは限られた。

市場のインフレ見通しも高止まりし、名目の長期金利からインフレ見通しを差し引いた「実質金利」はマイナス0.8%程度と水面下で推移する。FRBの強い金融緩和が、米国債を持ち続けても正味の価値が目減りする状況を生み、世界のマネーをリスク投資に押し出している。

名目の長期金利を低く抑えたまま期待インフレが一段と高まれば実質金利のマイナス幅が広がる。将来のバブルの芽を膨らませかねないほか、商品市場への一段の資金流入がインフレに拍車をかける可能性もある。

インフレ下でのFRBによる金融緩和の長期継続が、世界の金融市場を不安定にし「コロナ後」の世界経済を揺るがすリスクも芽生えている。

(ワシントン=大越匡洋、金融政策・市場エディター 大塚節雄)から抄出

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Categorised in: 社会・経済