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2020年10月23日

12381:金が本格的に上昇するとき:記事紹介

清澤のコメント:世界の株価が米国大統領選を控えて怪しい動きをしています。また金価格はこのところ株価との相関を高めているというので、こちらも目先では暴落するかもしれません。この記事の最後の部分で世界の年金基金総額と世界中での金現物の総額の比較をしたところが面白いと思いました。所詮、金の市場株や債券市場に比べれば小さなものだということにつきるようです。

NEW 2020/10/22白石 定之 https://media.rakuten-sec.net/articles/-/29243?page=1

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金価格上昇の鍵は、年金基金の資金

 金(ゴールド)がここ数十年で本格的に上昇したのは、2000年から2011年にかけてで、1トロイオンス263ドルから1,923ドルへ、7.3倍になっていた。このときは、金、原油、穀物といったコモディティ(商品)を分散投資に加える動きが出て、年金基金の一部も資金をコモディティに振り向けたことが、上昇の大きな要因となった。

 米国最大の年金基金であるカリフォルニア州職員退職年金基金は、インフレヘッジや分散投資効果を目的として、2007年にコモディティ・インデックスに関連する投資を始めていった。機関投資家や、投信を通じた個人投資家の資金がコモディティに向かった結果、2008年にかけて、商品指数は大きく上昇していった。

ロールオーバーによるマイナスの影響

 しかし、順調に推移してきた商品指数も、リーマンショックで急落した。また、商品指数独自の仕組みがマイナス方向に作用してゆく。商品指数は商品先物の価格を基に計算されているので、組み入れている限月が最終取引日を迎える前に、次限月に乗り換えていくというロールオーバーを行っている。2004年頃からは、直近限月よりも次限月のほうが高い状態が常となっていて、商品指数への投資パフォーマンスにマイナスの影響を与えてしまっている。商品指数が、実際の商品価格とは連動しておらず、かつ、ロスが大きい。

 結果として、商品指数連動型への投資はインフレヘッジにならず、分散投資の効果もなく、パフォーマンスも悪いという結果となり、ついにカルパースもその後実際に撤退する形となった。リーマンショック後、商品指数でなく金に投資していたら

 この痛い経験があるので、年金基金が再度、金、原油、穀物といった商品への投資に戻ってくることはなかなか難しいと思う。金であれば現物での保有も可能で、ETFにおいてもロールオーバーによるロスも発生しない。年金基金は通常、国際分散投資の運用をしています。年金基金が金投資に戻ってくる可能性は十分にある

 現在、世界的に金利が下がり、株式においても益回りが下がり、債券、株式の理論上のリターンが低い状態になっている。

年金基金が金投資に戻ってくる可能性は十分にある

 ここ40年間は金利が低下し、足元では量的緩和も行われているので、債券や株式にとって良い状態が長らく続いていますが、どこかでインフレになり、それを抑えるために金利を引き上げなければならない状況がきたときに、これまでの逆回転が起こる可能性があります。このため、インフレヘッジとして、年金基金が金への投資を行ってくることは十分にあるとみています。

 世界の金ETFの現物保有量の推計は、2020年8月末時点で3,824トン、金額にすると25兆円程度です。一方で、世界の年金基金の運用資産は、上位300で、2019年に総額19.5兆ドル(約2,000兆円)に達したと言われています。そのたったの1%で20兆円、5%だと100兆円もの金額になります。

 もし、多くの年金基金がポートフォリオに金を組み入れることを決め、金に資金を振り向けたとしたら、そのインパクトは大きく、その時に金が本格的に上昇してくるのではと考えています。

Categorised in: 社会・経済