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2020年8月15日

12179:ジム・ロジャーズ バブルが大きければ大きいほど残酷な結末になる:記事紹介

ジム・ロジャーズ:バブルが大きければ大きいほど残酷な結末になる

山崎 良兵 クロスメディア編集部長 2020年8月7日

清澤のコメント:非常に総括的で、常識的なジム・ロジャーズの近未来予測である。今のまま各国政府が大量の貨幣をばら撒けば、やがてバブルははじけて、株価などは大幅な下落に陥り、大惨状となるだろう。知らないものへの投資は避け、金銀など通貨に対し安定した価値の物への投資を残すことを勧めている。短くまとめてみよう。末尾には過去の読書印象記も採録。

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 日経BPが『危機の時代』第2回のウェブセミナーを開催。同セミナーにおけるロジャーズ氏の発言が記事化された。今回は、新型コロナウイルスの影響で混乱が続く世界情勢と市場動向に関するロジャーズ氏の最新の見方を紹介する。

◎新型コロナウイルスの影響は、多くの人が想像していた以上に長期化し、深刻化している。世界経済の混乱は続いており、倒産や失業も増える一方。「足元の状況を踏まえ、新型コロナウイルス問題と経済への影響をどう見ているのか?」。:「新型コロナウイルスのような経験は、初めてではない。だが、ここまでの規模で世界中が閉鎖されたのは、史上初めて。」「世界中の政治家たちは間違いを犯しており、状況を悪化させ続けている。病気そのものよりも(間違った)治療が症状を悪化させる。今回の対応はそのようなもの。」

◎株式市場の先行き:経済指標も悪化しているが、株価は好調で市場は活況を呈している。株式市場の先行きをロジャーズ氏はどう見ているか?:「株価のバブルは、多くの政府が犯している過ちの一部。すべての政府が莫大なお金を印刷し、巨額の財政出動を続けている。日本銀行は膨大なマネーを印刷し、上場投資信託(ETF)を購入することで日本株を買っている。世界中の国が同じようなことをしている。数兆ドル(数百兆円)のお金を使えば、経済効果が生まれているように思えるのは当然」「それでも借金を増やすことは、ひどい結果に終わるだろう。それはとりわけ(国の将来を担う)若者たちにとって悪いことで、高齢者にとっても非常に暗い未来が待っている。私は子どもたちの将来を心配している。」「政府がお金を使い続ける限り、すべてが素晴らしいように見える。だがある朝目を覚ますとクラッシュが起きていて、頭を抱えることになるはずだ」

◎市場がクラッシュする兆しをどう見つける?:「兆しは常に小さなものから。最初は誰も知らないような会社の破綻から始まり、大きな危機へと発展していく。今後、私たちは皆、深刻な問題が起きていることを、メディアで目にすることだろう。それはどんどん悪化する」「現在、借金は驚異的な水準に達している。どこの国でも、借金は急激に増えている。それは結局、大きな問題を引き起こす。歴史はこれが世界の仕組みであることを示している。借金がどんどん積み上がる一方で、人々はお金を使い続け、次に破産し始めるのは世の常だ」

◎新型コロナの危機の中で、金は史上最高値を付けている。「今後、金の価格はどうなると予想しているのか?」:「私は数年間、金を購入していなかったが、2019年夏から再び購入し始め、今も金を保有している。すでに高値を付けている金だが、今後も上がり続けて、今よりもはるかに高くなるだろう。金の価格はおそらくバブルになっている。それでも歴史を通じて、通貨や経済が台無しになると、人々は金や銀を購入するものだ。」「世界中のすべての人は、物事が悪いときに、より多くの金(ゴールド)を持ちたいと考える。私は相場を見極めながら、機会があれば、さらに金を購入するつもりだ。各国政府の借金が膨れ上がっているので、ほとんどの通貨の価値が大幅に下がる可能性がある」

◎長く続いたバブルが破裂すると、株式市場は完全に崩壊する:「株式市場で再びクラッシュが起きると、株価はどの程度下がりそうなのか?」:「世界中でたくさんのお金が印刷され、使われているので、足元で株価は上昇している。しかし株価が長い間上昇した後に何が起きるのか。歴史を振り返ると、10年以上にわたり株価が上昇した後は、ひどい暴落がたびたびやってきた。それが今起きようとしていることだ」「人々が株を買い続けると、株価は高値になって、バブルに変わる。それは必ず崩壊する。バブルが大きければ大きいほど、非常に残酷な結末を迎えることになる。このため、私の人生で最悪の弱気市場になるだろう。あなたの人生でも最悪の事態になるはずだ」「このように長く続いたバブルが破裂すると、株式市場は完全に崩壊する。日本は1980年代に目のくらむようなバブルを経験した。しかしその後、バブルがはじけて株式市場は完全に崩壊し、日本株はその後数年間でピークから80%も下落した。これはあらゆるバブルで起きることで、今回も同じことが起きるだろう」「リーマン・ショックが起きた2008年は、世界中で借金が多すぎて、市場で大きな崩壊が起きた。今は当時と比べても、世界中のどこの国でも借金が急増しており、当時よりもはるかに悪化している」

◎クラッシュが起きた際に「株価は現在の半分以下になる可能性があると考えているのか」。:「私は日本の株式を数週間前に購入した。現在も所有しており、売ってはいない。現時点で売らないのは、日本の株式市場ではまたバブルが起きているかもしれないからだ。問題はそれがいつ崩れるかだ。将来的には40%どころか、50%、60%、70%まで下落する可能性があるだろう。バブルが終わるとき、それは災害になる

◎何をすべきか分からない時は、何もすべきでない:「次のクラッシュに備えるには?現在のポートフォリオはどうなっているのか?」:「あなたが何をすべきか分からない時は、何もすべきでない。売れるものを全部売って、市場に近づかないことだ。債券を所有している場合は、それを売却する必要がある。」

 「株式や商品について、あなたがきちんと理解しているなら、投資を続けることはできるだろう。私は少し前に日本株を買っており、金と銀を含むさまざまな商品も購入している」「あなたは自分が何をしているのか理解できるなら、株、商品などに投資し、債券を売る手もあるだろう。」「知っていることだけに投資すべきだ。飛び切りの儲け話を聞いたと思って投資するのは常に悪いことだ」

 「2020年は世界中のあらゆる場所で、政府が財政出動や金融政策などにより本当に物事を操作している。これはひどい結果に終わるだろう。このため、あなたが自分は何をしているのか分からない場合は、金や銀などを除いてすべての投資している商品を売り、銀行にお金を預けた方がいい」

8/11(火) 6:00配信

日経ビジネス

Categorised in: 社会・経済