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2020年4月25日

11817:マイナス原油で大やけど、リスク好きの中韓投資家:WSJ記事紹介

清澤のコメント:原油マイナス価格で大損をした人が大勢いたという記事紹介です。先物限月の切れ目で暴落日に清算されたという事のようです。従来の常識では暴落しても購入金額を諦めればゼロになるだけだったはずが、一バレルの持ち分を売らされる毎に40ドルの借金が残るという事になった模様。それにレバレッジを掛けていたとすれば更に恐ろしい数字になります。差額回収できなければ証券会社か銀行かの中間業者も損を被るという事になります。桑原桑原。記事を抄出します。

中韓の個人投資家はマイナス原油価格で巨額の損失を被ったもようだ(写真は3月、揚子江でメンテナンスのため造船所へとけん引される大型石油タンカー船)PHOTO: /ASSOCIATED PRESS

ByXie YuFrances Yoon and Jing Yang 2020 年 4 月 24 日 07:23 JST 更新  https://jp.wsj.com/articles/SB12229942805306263631204586341813116747634

 銀行のアプリをほんの数回クリックするだけで購入できた原油のデリバティブ商品が、中国と韓国の個人投資家に巨額損失をもたらしている。

 米国の個人投資家も似たような惨事に見舞われた。米ウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)原油先物の一部限月が異例のマイナス価格に沈んだためだ。

 この金融商品は中国で「原油宝」と呼ばれており、販売元である中国銀行(BOC)と、購入した投資家の双方が損失を被る構図になりそうだ。

 韓国では、一般投資家が複雑な投資商品を積極的に買い入れており、今週の市場混乱により、今年はさらに苦境が深まるとみられている。

 韓国資本市場研究院のヒョ・ソプ・リー上級研究員によると、国内投資家は今年に入り、米原油先物に連動した商品で推定およそ16億ドル(約1700億円)を失ったもようだ。

 中国の銀行は、従来の貸し出し業務による利益の落ち込みを補うため、ここ数年にコモディティ(商品)連動の金融商品を編み出してきた。中国金融衍生品投資研究院の王紅英・院長はこう指摘する。銀行は主に取引手数料で利益を得る。

 同氏は「こうした商品の多くは、先物など複雑なデリバティブ商品に連動しているが、豊富な金融知識や最低投資額を必要としない資産運用商品として個人投資家向けに販売されている」と話す。

 中国銀行が販売していた原油投資商品は、規模を問わず個人投資家に無差別に販売されており、同行のアプリで簡単に売買できる仕組みとなっていた。販売資料によると、最低投資額は約61ドルで、投資家はWTIや北海ブレントの値動きに賭けることができる。銀行はさまざまな取引について投資家から手数料を得る。

 中国銀行の投資家にとって不運だったのは、ある商品の期限が、WTIの5月限の価格がマイナスに陥った20日に定められていたことだ。つまり、商品の保有者は事実上、バレル当たりマイナス37.63ドルで清算されたことになる。これは、投資額の規模にかかわらず、全額を失うことを意味する。

 中国銀行の顧客は、つぎ込んだ資金以上の支払いを求められる可能性がある。商品の契約条件には、損失が発生した場合、中国銀行はいかなる不足分についても、顧客の別の同行口座から手当てすることが可能だと記されているからだ。

 しかしながら、訴訟や罰金などの可能性を踏まえると、中国銀行にも最終的に2800万~7100万ドルの損失が発生する可能性があるとジェフリーズはみている。

Categorised in: 社会・経済