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2020年4月25日

11816:北朝鮮崩壊へアメリカが隠し持つ「極秘計画」;記事抄出

清澤のコメント;未確認ではあるが、北朝鮮の 金正恩委員長 の死亡説も流れている。この事態に対し米中韓のいずれもが具体的行動は取りにくい。最も影響力にある中国は静観の構え。アメリカと韓国には、北朝鮮の体制が崩壊した場合に合同軍事行動を行うための秘密の作戦計画「OPLAN 5029」があるが、実効性には疑問が有るという。

約20年間に作られていた「COPLAN 5029」

ダニエル・スナイダー : スタンフォード大学講師 2020/04/25 6:00

手術失敗による重病説が浮上している金正恩委員長(写真:REUTERS/Heo Ran)

金正恩朝鮮労働党委員長が重病で死に瀕している可能性もあるという一報が流れたことによって、韓国、アメリカ、そして中国には小さな衝撃が走った。これら3カ国の政府はすべて、明確な後継計画も持たない核武装国家の権力崩壊に対して備える必要性に突如として直面することになったからだ。

金の健康状態に関する状況が依然不透明な中、アメリカのドナルド・トランプ大統領、韓国の文在寅大統領、および中国の習近平国家主席が、北朝鮮内での危機に対して準備ができていないことは明らかだ。

北朝鮮に手が回らない状態

3人とも金が引き続き指導者として権力を握り続けることを期待しているようだ。全政府が新型コロナウイルスへの対処にてんてこ舞いの今、すぐに対応することはほぼ無理だろう。

北朝鮮の崩壊に対して準備できているところはない。「トランプ就任以降、同盟の中で崩壊シナリオに関して高官レベルではおそらく何の取り組みもなされていないのではないか。

文政権は北朝鮮の崩壊シナリオに関心を持っていない。中国は後継危機が起きても他国よりはいい立ち位置にあるだろうが、中国すら入り込む隙はあまりなく、影響力も限られている。

しかし、北朝鮮危機への対応を避けたいという思いは、計画がないという意味ではない。アメリカと韓国には、北朝鮮の体制が崩壊した場合に、合同軍事行動を行うための秘密の作戦計画「OPLAN 5029」がある。

 安全保障アナリストによると、政権側近によるクーデター、対立する派閥間の内戦、自然災害、国境を越えた難民の大量流入など、さまざまな不測の事態を考慮しているという。OPLAN 5029は、軍や科学者のチームを派遣して、北朝鮮の核兵器を回収・確保する計画をもカバーしていると、安全保障の専門家は語る。

同計画は、北朝鮮の政権崩壊に備えるために、韓国の保守系金泳三政権がその政権末期の1997年に結んだ包括的合意に基づいて、北朝鮮での治安崩壊に対処する大枠を定めた概念計画(CONPLAN)5029となった。

噛み合わない米韓それぞれの思惑

1998年の金大中政権の関心事は、むしろ北朝鮮との和解と再統合の理想を追い求めることだった。しかしアメリカはCONPLANを、軍隊および装備の流れと、軍隊の指揮官を定める作戦計画へと転換することを要求した

2003年の盧武鉉政権に対して提示されたアメリカの提案では、米韓連合司令部の場合と同様、軍隊はアメリカ司令官の指揮下に置かれていた。同政権下の韓国国家安全保障会議は「韓国の主権を犯す」としてアメリカの計画を拒絶した。2009年まで計画は合意されなかった。韓国軍を指揮するアメリカの軍事計画者は、大韓民国国軍側と協議して、アメリカの司令官が指揮する何十万の兵士を国境に送る詳細なプランを策定した

千英宇は李大統領の外交安保首席秘書官の地位に就いて間もないころOPLAN 5029について知らされた。千は、計画は国際システムも、法的状況も、北朝鮮国内の社会的力学も考慮しておらず「非現実的」であると感じた

千は「いずれにせよ、アメリカが北朝鮮で軍事作戦を指揮することは許されない」と話す。計画は、アメリカの支援を受けて韓国軍が治安安定作戦を受け持ち、アメリカ軍が大量破壊兵器を確保するうえで中心的役割を演じることを想定している。

アメリカ、韓国 OPLANへの今のスタンス

これらの計画はあらゆる不測の事態をカバーしなければならないという永続的な信念によって掲げ続けられており、極端な状況下で迅速に実行できるということを世界の指導者に示す目的がある

トランプ就任後も計画は維持

OPLAN 5029は、少なくとも紙面上ではそのままの状態を保っている。トランプは2017年、北朝鮮への局部攻撃を実施するためのオプションを準備するように国防総省に働きかけた。国防総省では北朝鮮崩壊を想定したOPLAN 5029の見直しや議論は行われなかった。

 元国務省高官のデビッド・ストラウブは「トランプが大統領を務める限り、OPLAN 5029やこうした計画は基本的には無意味だと思う。トランプが何をするかは誰にもわからない」。

一方、北朝鮮との関係改善に力を入れる文政権は北朝鮮で不安定な状況が発生した場合、金政権を救い、安定させ、支援するために全力を尽くすだろう。

米韓関係は、両国間の防衛費分担に関する協議の行き詰まりによっても損なわれている。文も4月中旬の議会選挙で地滑り的な勝利を収めたこともあり、妥協する意欲は停滞している。

金政権が崩壊したら中国はどう動く?

中国はどうか。中国共産党は北朝鮮と密接な関係を維持しており、中国は金政権に対する経済的および戦略的支援の主要な基盤となっている。アメリカ政府関係者は、北朝鮮の不安定な情勢に直面した中国がクーデターを引き起こし、新しいリーダーを打ち立てる可能性を長い間予測してきた。

しかし、金が死去した際に「中国は北朝鮮での後継者問題については関与しないだろう。

難民の大量流出を懸念

「中国はそれよりも北朝鮮からの難民の大量流出を懸念しており、難民の受け入れをできる限り避けようとするだろう。中国は人道支援を通じて、状況を安定させるためにできることはする。実際、中国は北朝鮮の政治紛争の結果に直接影響を与えられるような実際的な手段を持っていない」。

中国が北朝鮮の政権崩壊に対処するため、アメリカと協力する可能性も低い。言えるのは、南北朝鮮に関する米中の協力関係の『古き良き時代』がおそらくすでに終わったということだ。

秘密に隠された北朝鮮からは、新しいうわさが次から次へと出てくるだろう。そして、OPLAN 5029は依然として計画から消えてはいない。しかし、それを実行する意志があるかどうかは明確ではない。

Categorised in: 社会・経済