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2020年4月18日

11783:小人閒居爲不善、無所不至

清澤のコメント:世の中はコロナ肺炎の流行で総自粛ムード。うっかりすると自分を見失ってしまいそうです。その中でふと心に浮かんだ2つの言葉。私はこのところ此の言葉に引っかかっています。その意味で、今日は自主的に海外のウェブセミナーを視聴できたことに満足しています。

このような時こそ、 自ら精進し 「心を磨き身を鍛え」ないと、自分を見失って危うい道に踏み込んでしまいそうです。また思い出したのが、九仞の功を一簣に虧く 長い間の努力も終わりぎわのわずかな失敗一つで完成しない。) という言葉。私にとっても、この医院にとっても、ここからの比較的短期間の舵取りこそが、 これまでの成否を分けることになりそうです。

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02 小人閒居爲不善、無所不至。 https://kanbun.info/keibu/daigaku06.html#section02

◎小しょう人じん 間居かんきょして不ふ善ぜんを為なし、至いたらざる所ところ無なし。

  • 小人 … 教養がなく、人格が低くてつまらない人。
  • 間居 … 特にすることもなく、一人でいること。「閑居」と同じ。朱注には「間居は、独り処るなり」(閒居、獨處也)とある。
  • 不善 … 道徳上善くないこと。正しくないこと。悪事。
  • 無所不至 … どんなことでもやってしまう。

◎ 見君子、而后厭然、揜其不善、而著其善。

君くん子しを見みて、而しかして后のちに厭然えんぜんとして、其その不ふ善ぜんを揜おおいて、其その善ぜんを著あらわす。

◎人之視己、如見其肺肝然、則何益矣。

人ひとの己おのれを視みること、其その肺肝はいかんを見みるが如ごとく然しかれば、則すなわち何なんの益えきかあらん。

  • 人之視己 … 他の人が自分を見ることが。
  • 如見其肺肝然 … 肺や肝臓まで見通すようならば。
  • 肺肝 … 肺と肝臓。転じて、心の奥底。物事の真相を見抜くことの喩え。
  • 如~然 … 「~のごとくしかり」と読み、「~のようである」と訳す。比較して判断する意を示す。「若~然」も同じ。
  • 則何益矣 … (心のなかで自分の悪事を隠したところで)何の利益があろうか。

◎此謂誠於中、形於外。

此これを中うちに誠まことあれば、外そとに形あらわると謂いう。

  • 誠於中形於外 … 自己の内面が誠実であれば外面に現れる。

◎故君子必愼其獨也。

故ゆえに君くん子しは必かならず其その独ひとりを慎つつしむなり。

  • 慎其独 … 自分だけが知っている心の状態を慎む。「独」は、他人は知らないが自分だけは知っているという境地。自己の内なる道徳性を指す。
  • 朱注には「此これは小人の陰いんに不善を為して、陽に之を揜おおわんと欲するは、則ち是れ善の当に為すべきと、悪の当に去るべきとを知らざるに非ざるも、但〻ただただ実に其の力を用うる能わずして、以て此ここに至るを言うのみ。然れども其の悪を揜おおわんと欲するも、卒ついに揜おおう可からず、善を為すと詐いつわらんと欲するも、卒ついに詐いつわる可からざれば、則ち亦また何の益か之れ有らんや。此れ君子の重ねて以て戒いましめと為して、必ず其の独りを謹む所以なり」(此言小人陰爲不善、而陽欲揜之、則是非不知善之當爲與惡之當去也。但不能實用其力以至此耳。然欲揜其惡而卒不可揜、欲詐爲善而卒不可詐、則亦何益之有哉。此君子所以重以爲戒、而必謹其獨也)とある。

九仞の功を一簣に虧く 仞の高い山を築くのに、最後の一杯の簣(もつこ)の土を欠いても完成しない。転じて、長い間の努力も終わりぎわのわずかな失敗一つで完成しない。

Categorised in: 社会・経済