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2020年3月13日

11611:リスクオフは「現金化ステージ」に、株式と債券の同時安:記事紹介

アングル: リスクオフは「現金化ステージ」に、株式と債券の同時安

伊賀大記 https://jp.reuters.com/article/analysis-stock-bond-idJPKBN20Z3S3

清澤のコメント:世間を眺めていると、いつまで今のままの診療体制で診療が続けられるのかに不安を感ずるほどの様相です。リーマンショック時よりは、東日本大震災直後で、予定停電や電車の間引き運転などで世間が不安におののいていた日々を思い出します。世界を見れば、原油が記録的な暴落。ヨーロッパ各国ではコロナ感染者が依然増加しており、イタリアでは薬局と食料品店以外を2週間にわたって閉店、葬式も禁止するという。トランプ大統領はイギリス以外のヨーロッパからの入国も制限した。昨晩は株価が再び大下落し、FRBの公定歩合の追加引き下げを待っているともいう。恐怖指数は76とすでにリーマンショック時と並んだ。世の中の騒擾は今盛んな印象を受けるが、リーマンショックの時には、安定まで1月以上を要していて、まだどん底には達していない様だ。この記事『リスクオフは「現金化ステージ」に、株式と債券の同時安』はその間の事情をよく説明していると思われるので抄出採録します。

  ―――記事抄出――

2020年3月13日 / 07:56 / 18分前更新

[東京 12日 ロイター] – 金融市場でリスクを回避しようとする動きが次のステージに入ってきた。株式から債券など安全資産に資金をシフトさせる段階から、どの資産も売られる現金化の段階に移行しつつある。保有資産のリスク割合の均等化を図るリスク・パリティ・ファンドなどが、ボラティリティー(変動率)上昇を受けて資産売却に動いているほか、企業や金融機関が現金確保を進めているとみられる。

「キャッシュ・イズ・キング」──。各国は矢継ぎ早で政策を打ち出しているが、恐怖感が強まるマーケットに対して今のところ効果は乏しい。

<リスク・パリティの動きが一因か>

金融市場で、これまでと違う景色がみられた。株式と債券の同時安だ。11日の米市場では、米経済対策への期待が後退する中、ダウ.DJIは過去2番目の下げ幅となったが、これまでなら安全資産として買われていた債券も売られたのだ。

その一因になったとみられているのが、リスク・パリティ・ファンドだ。相場が上昇基調のリスクオン時に株式増・債券減、その逆のリスクオフ時には株式減・債券増とすることで、相場急変時の損失を最少化させる。さらにボラティリティーの上下によって、ポートフォリオ全体の規模も増減させるため、ボラティリティーが上昇すれば、株式と債券、両方を売却する。駱正彦氏は、まさしく11日の米市場で株式と債券の同時売却が起きたとした上で、「リスクオフが進行する中、現金化の動きが広がっている」と指摘する。

<企業と銀行も現金化急ぐ>

企業と銀行も保有資産の現金化を進めているとみられている。

「企業が金融機関からの資金調達を急いでおり、それに備えるために、金融機関は流動性の高い米国債や株式を売却し、現金化を急いでいる。ボーイングの融資枠の話は、そうした動きが加速するのではないかとの警戒感を強めた」という。

新型ウイルスで損害を受ける企業は米国でも増えている。米カリフォルニア州やニューヨーク州は非常事態宣言を発令。「自粛」が拡大する中、企業活動や個人消費が弱まる懸念が強まっている。

<市場が織り込む米ゼロ金利政策>

マーケットは一方向で進むわけではない。債券が売られ、金利が上昇すれば魅力は回復する。米国債はリスク資産から流出したマネーの受け皿となっていたが、10年債利回りが0.3%台まで急低下したことでマネーは「行き場」を失っていた。金利が上昇すれば、最も安全で最も流動性が高い米国債に投資家は回帰するだろう。

だが、11日の米市場では「中長期投資家が、新型コロナウイルスへの恐怖心から、株式と債券のエクスポージャーを両方落とし、現金を積み増している」。恐怖感に包まれたマーケットでよくみられる光景だ。FRBは3日に、0.5%ポイントの緊急利下げを行ったが、ダウの下落は止まらず、2日終値から11日まで3150ドル(11.7%)下落した。

たとえ危機に見舞われても、いずれバリュエーションに基づく投資や資産間の裁定などが機能するようにマーケットが回復することは、歴史が示している。ただ、それまでどのくらい期間が必要かはわからない。投資家の耳にいま響いているのは「落ちるナイフを掴むな」の相場格言かもしれない。

Categorised in: 社会・経済