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2019年11月13日

11290:ストレス耐性は就学前に決まる? 産業医が見た「ストレスに強い人」が共有する経験:記事抄出

清澤のコメント:◎社会で仕事をするうえで必要なのが非認知能力。①共感力やコミュニケーション力や利他性。②協調性や忍耐力、回復力。③行動力、やり抜く力、責任感。それらは就学前から育まれる。そのためには親にも余裕が必要である。

  ――記事抄出―――

2019年11月6日(水)武神 健之 ※東洋経済オンラインより

ストレスに強い大人は、子ども時代の過ごし方が大きく影響している

<学生時代のエリートが社会に出て挫折するのには深い理由があった>

どのような子ども時代を過ごし、どのようなスキルを磨けば高いストレス耐性が身に付くか。

認知能力を超える非認知能力を持っている

ストレスに強い人に子供時代について聞くと、認知能力だけでなく、非認知能力を継続的に育まれてきた共通点がある。認知能力とは、テストの点数や偏差値など測定可能で、従来の学校教育等で重視されたもの。丸暗記など時間効率がよい勉強によって得られやすい。一方、非認知能力は数字だけでは測れない、総合的人間力。勤勉性、外向性、協調性、精神的安定性などが代表的。まじめさ、好奇心、社交性、利他性、自己肯定感、責任感、想像力、やり抜く力、自主性、積極性、コミュニケーション力、共感力、柔軟性、忍耐力など、さまざま。

回復できる人は、職場で日頃から上手にコミュニケーションを行っていたり、わからないことを人に聞く素直さや謙虚さ、また、周囲を巻き込む行動力、そして自身の試行錯誤ややり抜く力など、さまざまな要素を持っていたりする。

◎社会に出て苦戦する人がいるが、「認知能力のために、非認知能力を犠牲にしてきた」ことも小さくない。チームプレーが苦手で融通が利かない。部内で同僚と協調できず、次第に誰も仕事を教えなくなり、孤立する。

◎社会人で仕事をするうえで3つの必要なこと

①社会人になると相手の課題を解決することが求められる。相手の問題を察したり、聞き出す共感力やコミュニケーション力や利他性。

②協調性や忍耐力、回復力。社会人は苦手で気の合わない人とやっていかなければならない。

③行動力、やり抜く力、責任感。知識を活用して結果を出す”行動”が求められる。

非認知能力の高い人は、新しい人々とも協調し、試行錯誤を繰り返し、転んでも立ち上がることができる。ストレスに強くなるためには、認知能力を上回る非認知能力が必要。

◎非認知能力を持つような大人になる子育てができるのか。

ジェームズ・ヘックマンは、幼児教育の経済学の中で、非認知能力が高い人は学歴、職業などで恵まれた人生を送ったと述べた。非認知能力を身に付けるのは、就学後よりも未就学児の体験が効果的と述べた。未就学児は、遊びに集中させる。親と一緒の読み聞かせやお手伝いをさせる。たくさん褒める。うまくいかないことも経験する、などで非認知能力は育まれる。

就学後の非認知能力は、コミュニケーションを中心とした、さまざまな体験活動で育まれる。子どもの生活圏は学校や友人関係に広がっていくので、学校や地域における活動などで、仲間たちとの、挑戦・成功・失敗などの体験が重要。子ども(学生)時代に、好きなことを仲間たちとともに継続的に没頭してきた経験が重要。このような経験のある人には、①物事に対し純粋にうれしいと感じる気持ちがある。②達成感や悔しさなど挑戦の後に得られる物の体験、③仲間との協力で乗り越えられる、という3つの感情がある

◎彼・彼女らは、子ども時代に好きなことをやり続けている中で、知らず知らずのうちに、まじめに集中すること、体を動かすこと、他人と協調すること、試行錯誤すること、転んでも起き上がることなどを身に付けたのだろう。

◎ストレスに強い大人に育つかどうかは、親次第

非認知能力に長けた社員と、その親との関係性:親は子どもを過保護に育てず、子どもは幼少の時より体験と人に接する機会を与えられ、好きなことに没頭することを応援されていた。

親のストレスコントロールが重要。

子ども自身が頑張っていたことを承認し、ねぎらい、次につながるような気分転換になる言葉をかけることは、大人自身に余裕がないとできない。大人自身がストレスをコントロールできないと、その余裕のなさは子どもに伝染し、余裕がないと子どもに優しく接することができない。

現在の大人たちがこのようなことを認識し、未来の大人たちがストレスに上手に対処できようになれるよう、関わってほしい。

Categorised in: 社会・経済