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2019年4月20日

10652:亡国スパイ秘録;佐々淳行著書紹介

清澤のコメント:1930年東京生まれ。東大卒。外事警察の道を歩み、東大安田講堂事件、連合赤軍あさま山荘事件で警備幕僚長として危機管理に携わる。86年初代内閣安全保障室長。昭和天皇大喪の礼を担当し退官。2018年逝去。ですから、戦後の昭和をスパイキャッチャーとして防諜に生き、平成になってから本の著作や講演で名を売った人物。 『私を通りすぎたスパイ』の文庫化に際し改題したのだそうです。平成が終わろうとする今、昭和の諸事件に深くかかわった方であったことがしのばれます。中曽根のブレーンであった瀬島頼三をソ連のスリーパー(隠れスパイ工作者)だったと断言しているのには驚いた。

書評から:「スパイ天国・日本よ、眼を覚ませ!」
日本の危機管理を創った男、最後の告発。
ゾルゲ事件から瀬島龍三スリーパー疑惑まで。

『私を通りすぎたスパイ』を文庫化に際し改題。(解説・伊藤隆)

【目次】
はじめに 私とスパイたちとの関わりを書く

第1章 父弘雄とスパイゾルゲはいかに関係したか
ゾルゲ事件の尾崎秀実が身近におり、父も特高に逮捕かと怯えた少年時代。警察官になり直面したラストロボフ事件、香港でのスパイ運用、作家フォーサイスとの出会い――人生の奇縁を振り返る。

第2章 スパイ・キャッチャーだった私
アメリカ留学の実態は、CIAやFBIでのスパイ実践特訓だった。尾行や張り込みのノウハウから、警官ならではの「街の英語」まで、一流のスパイ・キャッチャーになるための研鑽の日々を明かす。

第3章 日本の外事警察を創る
敗戦後の混乱を見て「治安回復(ピース・メーカー)」こそ人生をかける仕事と決意しキャリア警察官に。だが北朝鮮やソ連のスパイ潜入し放題の日本で、外事警察建て直しの長い道のりが始まった。

第4章 彼は二重スパイだったのか?
架空の「ネグシ・ハベシ国大使」かつ米国スパイ? ロシアから西ドイツに亡命させた男は二重スパイだったのか? 中曽根ブレーン瀬島龍三はソ連のスリーパーなのに放置?――謎多き諜報の世界。

第5章 ハニー・トラップの実際
情報機関なき日本でも、海外の国王の愛人から情報を抜いてくる辣腕外交官もいたが、逆にやすやすとハニー・トラップにかかる政治家や官僚も多い。「人的情報」がすべての世界の生き抜き方とは。

第6賞 私を通りすぎた「スパイ本」たち
「スパイの回想録」から「スパイ実践術」まで――高度な学術書としての「インテリジェエンス」を論じる本にも、「スパイ小説」という形で舞台裏を描く作品にも、諜報の世界を知るヒントがある。

おわりに 一九六三年の危惧

内容(「BOOK」データベースより):少年時代にゾルゲ事件に関与。警察官僚として米国でスパイ研修を受け、007のように華麗にはいかないスパイ捜査や、ハニー・トラップの実態を学ぶ。国際インテリジェンス・オフィサーとして、戦中戦後の日本を揺るがせたスパイ事件を見つめてきた著者の「インテリジェンスなき国家は亡びる」という遺言の書。

Categorised in: 社会・経済