お問い合わせ

03-5677-3930WEB

ブログ

2018年10月8日

10178:ドル不足で調達金利が上昇 邦銀、10年ぶり高水準に。新興国も債務借り換えにリスク

清澤のコメント:要点は、米国金利上昇と新興国不安でアジアのドル建て金利の急上昇し。アジアは苦境進行だが、日本への意味は?

2018/10/8 日本経済新聞 電子版

記事の概要:米国利上げと新興国不安でドル需要が高まり、邦銀のドル調達金利は上昇。9月には年3%台前半と10年ぶりの高さ。アジアでは債務借換え困難のリスクが高まり、世界経済に影響が広がる可能性がある。

報銀は海外で企業に融資するためにドルを持つ。日銀によると8月時点で邦銀の海外での融資と預金の差13兆円を借りて調達中。円をドルに替える費用は日米金利差。銀行間金利はドルで2.4%、円は0%。ドル調達費用は、この金利差分。コスト負担が必要。貸出金利は上がっておらず、調達コストの増加は邦銀の収益を圧迫。

9月下旬の調達金利は年3.15%。金利差は2.5%弱で、邦銀上乗せ0.7%まで上昇。新興国や日欧からのドル需要は強く、4月以後、上乗せも増えた。ドル調達金利は19年年末には3.75%程度まで更に上昇。ロンドン銀行間取引金利でもドルは年率2.4%程度と08年以来の高水準。対外債務を増やした新興国は資金調達が厳しい。

新興国ではリーマン・ショック以後、ドル建て債務を膨らませた。債務合計は3.7兆ドルに達し、過去10年で2.3倍に増えた。新興国の信用が低下し、資金が米国に戻る動きも顕著。ドル金利上昇とドル不足感の亢進で、新興国の政府や企業は債務を借換え時、更に金利が上るリスクが出る。

ドル不足感の懸念は強い。FRBはドル供給を昨年秋から減らし、ドルは減る。来年末までに3~4回の利上げも見込む。

Categorised in: 社会・経済