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2018年10月8日

10177:ICPO総裁事件の不気味、「異質な中国」世界に発信

清澤の感想:なんとも不気味な中国の動き。腐敗一掃というとそれらしいですが、まさに権力闘争そのもの。失踪した孟宏偉氏は偶然ですが、私とも同年齢です。最近は、マレーシアでも、スリランカでも親中国の政府が既に倒れており、アジアやアフリカに於ける中国の植民地宗主国的な姿勢があからさまに批判されています。

嘗て、橋本総理の1996年ころ、日本は莫大な貿易不均衡で米国と対峙していました。この時日本には十分な国力もなく、対米輸出の自粛なども押し付けられ、国民には消費税も掛けて失われた10年・20年を迎えることとなりましたが、米国との直接対決は避けることが出来ました。それに対して、今の中国はそれなりに強い国力も有り、国内の不満を抑えるためにも中国政府は強硬な対米姿勢を示さざるを得ないのかもしれません。それが、大きな破局に至り、我々日本にも大規模な不都合の波をかぶらされる事にならねば良いのだがと本当に心配されます。。

2018/10/8 16:13 日本経済新聞 電子版 

新聞記事抜粋: 異常な事件と言わざるを得ない。行方不明になっていた国際刑事警察機構(ICPO)の孟宏偉総裁は、中国当局に身柄を拘束されていた。「異質な中国」では法治の常識が通用しない。そんな現実を、習近平(シー・ジンピン)政権は自ら世界に発信してしまった。

ICPOが総裁辞任を発表した中国出身の孟宏偉氏=AP

ICPOが総裁辞任を発表した中国出身の孟宏偉氏=AP

「孟宏偉を違法行為の疑いで目下、国家監察委員会が監察・調査している」。7日未明、中国共産党の汚職摘発機関である中央規律検査委員会が、ネット上に掲載した声明文。

その数時間後、こんどはICPOが「孟氏から総裁をただちに辞任するとの連絡を受けた」と発表した。孟氏が中国当局の拘束下にある以上、辞任を強要されたと考えざるを得ない。ーーリヨンに住む孟氏の妻から「夫と連絡が取れない」と通報があり、フランスの検察当局が捜査を始めていた。

64歳の孟氏は中国公安省の次官を務めていた2016年11月に、中国人として初めて任期4年のICPO総裁に選ばれた。名門の北京大学法学部を卒業し、公安部門の枢要なポストを歩んできた典型的な中国のエリート官僚である。「周永康の害毒を一掃する」。会議の公告はこうも記している。ーー

漂ってくるのは、権力闘争のにおいだ。孟氏は公安省の次官を兼務しているが、拘束されたときはれっきとした国際機関のトップだった。その孟氏が失脚した背後に党内の権力闘争があったとするなら、国際社会には理解しがたい話である。ーー

世界は「異質な中国」を目の前にし、改めて驚いている。それはトランプ米政権との貿易戦争が激しさを増すなか、仲間づくりを急ぐ習政権にとって少しもプラスにならないはずだーー中国が自己流のやり方に固執し、国際社会の常識を受け入れようとしないならば、世界の混迷は深まるばかりである。

(中国総局長 高橋哲史)

Categorised in: 社会・経済