お問い合わせ

03-5677-3930WEB

ブログ

2018年10月1日

10153:本庶佑博士:祝ノーベル医学生理学賞

ノーベル医学生理学賞に本庶佑博士がえらばれ、日本中がその喜びに沸いています。嘗てオプジーボは、その薬価の高さが批判されたことが有り、私も2年前にはその尻馬に乗った記事を記載していました。⇒(https://www.kiyosawa.or.jp/uncategorized/44210.html)

今回は、その作用機序などを真摯に読解してみます。PD!というのはprogrammed cell deathのことだそうです。

  ――――

ニボルマブ(オプジーボ®)出典:『ウィキペディア(Wikipedia)』

ニボルマブ(Nivolumab)は、悪性黒色腫治療を目的とし、後に非小細胞肺癌・腎細胞癌に適用拡大された分子標的治療薬の一つで、ヒト型抗ヒトPD-1モノクローナル抗体医薬品であり、当時の京都大学医学部の本庶佑博士のチームが開発に貢献した。日本においては2014年製造販売が承認され、発売が開始された。

薬理:悪性腫瘍には、免疫システムから逃れるための仕組みを持つものがある。

癌細胞は細胞表面にPD-L1を発現しており、免疫細胞であるT細胞のPD-1と結合して免疫細胞の攻撃を免れている。 ニボルマブは、癌が免疫から逃れるためのチェックポイント・シグナルPD-1を抑制することにより、リンパ球による癌への攻撃を促進する。

抗がん剤の多くは、核酸代謝や蛋白合成、細胞シグナルを阻害することにより作用する。ところが、ニボルマブは、がん免疫を活性化するという独特な作用を持つ。 欧米ではすでに標準治療薬となっているイピリムマブ(抗CTLA4抗体)とニボルマブを併用することで、腫瘍への客観的反応は53%に見られた。同併用療法は2015年6月にFDAに承認申請された。

適応症;悪性黒色腫、非小細胞肺癌、腎細胞癌

副作用;80%の患者で副作用が見られている。主な副作用は疲労・倦怠感(31%)、発疹(22%)、悪心・嘔吐(18%)ほか。重大な副作用として、 間質性肺疾患、重症筋無力症、筋炎、心筋炎、横紋筋融解症、深部静脈血栓症、1型糖尿病ほか。

研究:再発または治療抵抗性ホジキンリンパ腫に対して、ニボルマブは87%の患者で効果が見られた。

評価:免疫力を高めることにより悪性腫瘍を攻撃する新しいタイプの抗がん剤であり、世界的な革命技術として、アメリカの科学雑誌サイエンスの2013年の「ブレークスルー・オブ・ザ・イヤー」のトップを飾った。

価格:2014年当時、オプジーボの薬価は100mgで72万9,849円であり、1年間使用すると3,500万円になった 2017年2月1日からの50%の薬価引き下げが了承された。

Categorised in: 社会・経済