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2018年6月7日

9921:スルガ銀行不正融資問題が世を騒がせています:記事紹介

2018/6/6 18:56 日本経済新聞 電子版の要点採録です。

清澤のコメント:地方銀行の中でも例外的に営業成績が良いとされたスルガ銀行の危機です。個人に対しての高金利での貸し出しを更に増やす為に、借主が今後直面する危険や取引の不利を知りながらも、それを個々の客には十分に伝えずに、アパート建設資金を一人に平均で2億円も貸し付けていたという話の様です。それが知られると、更に顧客を失う事にもつながりそうです。

私もここ数年は複数の銀行からカードローン枠設定申し込みの勧誘を受けていました。カードローンは機械設備などと使用目的が限定されず、必要な時に即時に借出せる利点があります。しかし、カードでは通常の審査を受けての貸付よりも高い金利が設定されていたようです。各銀行も貸し付けが低金利であり、しかも借りる側の需要まで少ない状況への対応が大変だったようです。

――日経記事の要点です――

一時は地方銀行の「優等生」とされたスルガ銀行が躓いた。審査書類の改ざんを社員が知りながら融資した不正行為は、全社でまん延していた疑いも浮上。個人金融に特化した拡大路線は、猛烈なノルマ主義をうんで社員を暴走させた。群を抜いた業績への影響は底なしの様相。苦境は地銀が新たな成長戦略を描くことの難しさも示す。

スルガ銀行の連結純利益は前期比で84%減。株価は年初の半分以下。  

「相当数の社員が不正を認識していた可能性がある」。投資トラブルを抱えるシェアハウス向け融資で、審査書類の改ざんに社員らが関わったかを第三者委員会で調べる。3兆2千億円あまりの融資総額の3分の1程度が対象になり得る。

スルガ銀行は、個人向け融資が全体の9割を占める。その戦略が固まったのは00年代。全国で有数の地銀2行に東西を挟まれた立地が影響した。

オーナー家の岡野光喜会長兼最高経営責任者(CEO)が1985年に頭取に就いて、個人に特化した金融にカジを切った。岡野氏が旗を振り、スルガ銀行は17年3月期まで6期連続で増収増益を達成した。他の地銀は貸出金の利回りが1%前後にとどまるのに、スルガ銀行は3%超。伝統的な銀行業が冷遇してきた相手に積極的に融資した。

「前年比で増収益を続けなければという全社的なプレッシャー」から厳しいノルマで社員を駆り立てた構図が浮かんだ。目標とするノルマを達成できないと上司から激しく罵倒されたとの証言もある。

法人融資の利ざやが縮んだ有力地銀や大手銀行は、スルガ銀行の個人客に激しい借り換え攻勢をかけた。スルガ銀行のアパートローン金利は3~4%台と高く、低い金利での他行の借り換え攻勢に脆弱だった。

新規の融資実行額が総貸出金残高(個人向け、年度末)に占める比率が16年度は14%。融資残高を維持するため新規案件へと駆り立てられる自転車操業。

問題になったシェアハウスへの融資は13年に始め、15年と16年に増やした。3月末時点で2035億円の融資残高に顧客は1258人。 土地・建物は実勢を大幅に上回る価格で売却された。審査資料の改ざんもあってか、大半の借り手に4%前後の高い金利で全額を融資。スルガ銀行は供給過剰による低い入居率や高い価格の実態を知り得たのに、融資を重ねた。< /span>

独自のビジネスモデルは攻めに強くても守りには弱かった。他の地銀にもリスクが広がる。

(亀井勝司、中村雄貴、南毅郎)

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Categorised in: 社会・経済