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2018年5月24日

9881:高解像度有機ELの論文公開 人の眼に近いVRへ:記事紹介

グーグルとLG、高解像度有機ELの論文公開 人の眼に近いVRへ:記事紹介
(2018.05.23 テクノロジー・開発)

201805231501488000清澤のコメント:グーグルとLGが進める1443ppiVRヘッドセット向けディスプレイのの発表に先立ち、ディスプレイに関する論文が発表されたという。「人の眼と比較しても、自然な見え方を実現する」と謳っている。その装置にはフォービエイテッド・レンダリング:視野の中心部を高解像度でレンダリングし、周辺視野は解像度を落として描画することで、描画負荷と転送量を大幅に減らすことができる技術が用いられるという。
p36テクニカルな記事です。そうか、フォービエイテッド・レンダリングが鍵なのですね。そういえば見る側の視野の感度もそのように中心部の感度だけが高くなっています(左図)ものね。 

― ―記事の概略 ―

今年3月に開発が明らかとなった、グーグルとLGが進める1443ppiVRヘッドセット向けディスプレイ。「SID DISPLAY WEEK 2018」での発表に先立ち、2社の研究者がディスプレイに関する論文を発表した。画像も掲載し「人の眼と比較しても、自然な見え方を実現する」と謳っている。

人の眼との比較

論文によれば、ディスプレイは白色有機LEDとカラーフィルター構造で高い画素密度を実現。nタイプのLTPS(多結晶の低温ポリシリコン)を回路基板に使用し、スマートフォン向けディスプレイと比較して高速な応答の実現を狙っている。

論文では人の眼の見え方について、おおよそ視野角は水平方向160度、垂直方向150度、知覚は60PPDpixels-per-degree:角度当たりピクセル)としている。これに従えば、片目あたりの解像度は9,600 × 9,000ピクセルとなる。このスペックを満たしていれば、人の眼にとって「自然に見える」と考えられる。

今回発表された新しいディスプレイと人の眼を比較すると、下記のようになる。

スペック            人の眼            新ディスプレイ

画素数 9,600 × 9,000   4,800 × 3,840

角度あたりピクセル (ppd)         60        40

1インチあたりの画素数 (ppi)     2,183  1,443

画素ピッチ (µm)          11.6     17.6

視野角 (水平×垂直)   160度 × 150度        120度 × 96

 フォービエイテッド・レンダリングが不可欠

研究者らは「特にモバイル向けのVR/ARアプリに最適」とする、フォービエイテッド・レンダリング(中心窩レンダリング)と呼ばれる描画技術の必要性を強調している。フォービエイテッド・レンダリングは、視野の中心部を高解像度でレンダリングし、周辺視野は解像度を落として描画することで、描画負荷と転送量を大幅に減らすことができる技術。

以下の2枚の論文に掲載されていた写真のうち、上が通常の見え方、下がVRヘッドセットでの見え方。修正は施されておらず、研究者らは「スクリーンドア効果も見られず、非常に良い結果である」としている。

グーグルとLGのディスプレイが「特にモバイル向けに最適」としてフォービエイテッド・レンダリングを導入している点から、このパネルがモバイルVR/ARに応用され、その性能を向上させると予想できそう。 (以下略) 

(出典のMogura VRRoad to VRのパートナーメディア)

Categorised in: 社会・経済