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2018年4月30日

9814:今オンライン診療にどう取り組むべきか?クリニクスサミット2018:聴講印象記

20180427190040今オンライン診療にどう取り組むべきか?クリニクスサミット2018:虎ノ門ヒルズフォーラムメインホール 聴講印象記

今、オンライン診療にどう取り組むべきか

眼科医清澤のコメント:
クリニクス社のお誘いを受けて「CLINICSサミット2018 ~今、オンライン診療にどう取り組むべきか~」を聴講してきました。30年4月の保険改定を受けて、様々な分野での応用が模索されているようです。
当医院でもこのシステムを既に導入し、4月からその利用を保健所には届け出しては居ますが、実際の診療にはまだ使えては居りません。下にその概要と私の聴講印象録を記載します。最後の報告では、使っているとはいってもほとんどの施設がまだ1から10件と始まったばかりのようですから、当医院でもおいおい始める程度のスタンスで良いかと思います。

――――

 

 

ホームページhttp://clinics-info.medley.life/summit2018から

 

20158月、厚生労働省から出された事務連絡によって、ビデオチャットなどを利用した遠隔診療が「実質解禁」となりました。 それ以来、遠隔診療は「外来」、「入院」、「訪問診療」に次ぐ「第4の診療スタイル」として、様々な関係者からの注目を集めてきました。そして今年4月、平成30年度診療報酬改定において「オンライン診療料」「オンライン医学管理料」が新設され、保険診療においてもその扱いが明確化され、遠隔診療は大きな転機を迎えています。 私たち株式会社メドレーは、オンライン診療システムCLINICS(クリニクス)を20162月にリリースをして以来、全国で800を超える医療機関様にご導入いただき、多くの患者様がオンライン診療を体験してきました。 本イベントでは、CLINICSを活用してオンライン診療に取り組んでいる多くの医療機関様にご登壇いただき、具体例も交えながら、オンライン診療の現状、そして未来について様々な角度から議論を深めてまいります。

 

イベント名

CLINICSサミット2018 ~今、オンライン診療にどう取り組むべきか~

開催日時

2018429日(日) 14:00-17:3013:00開場)

開催場所

虎ノ門ヒルズフォーラム メインホール(東京都港区虎ノ門1丁目231

定員 500

対象 医療機関関係者

 

各講演の聴講印象記です。

14:00 – 14:10

開会の挨拶

  • 豊田 剛一郎 (株式会社メドレー 代表取締役医師) :650件の登録があり、本日の参加は350名。これで、大きなうねりが出来そう。本当の現場でこれを使う人をどれだけ作れるかが大事。オンライン診療研究会が出来ている
  • 中里:東北大てんかん科:

コメント;中里先生は彼が脳外科医になり、脳磁図の研究を盛んにしていたころ、神経眼科医として東北大学でともに学んだ仲間です。2012年からオンライン診療を始めているそうです。ゆっくり話を聞くと、3割の癲癇ではない患者が解ると言っていたのが印象に残りました。当面は自由診療で行くとのこと。行政では、「地域医療」という言葉と「医師の働き方改革」が対立するそうです。 現場では挨拶できず、残念でした。

14:10 – 14:25

頭痛・生活習慣病診療におけるオンライン診療の現状と課題

  • 大林 克巳 先生 (大林クリニック 院長):

コメント:最初は電話再診だったそうです。予約料の設定を加えると。患者さんは「ぜひやってみたい」という型と、「スマホが苦手」の2型に分かれるそうです。対象は頭痛でコントロールできている人。現在生活習慣病は10名ほどで、100名を目指すとのこと。

14:25 – 14:40

痛風・高尿酸血症に対するオンライン診療

  • 大山 博司 先生 (医療法人社団つばさ 理事長)

コメント:痛風患者は2万人。その98%は男性で100万人/年と増加中。高尿酸血症は痛風の10倍。30-40歳で忙しく、生活習慣の改善は困難。発作の時だけ痛むから、治療中断の確率は高い。遠隔診療の患者は月に10人くらいと。

14:40 – 14:55

小児神経専門領域における遠隔診療の重要性

  • 星野 恭子 先生 (瀬川記念小児神経学クリニック 理事長):医科歯科大の川向うに有る小児神経学の老舗。瀬川病で知られた瀬川先生はご逝去と。対象疾患はトウレット症候群などらしい。

休憩

15:10 – 15:25

『患者様と繋がる』医療システムの今後の展望

  • 島 佑介(株式会社メドレー執行役員/医師)

コメント:この演者はメドレー社の人。医療機関の基幹システムとなるCLINICSカルテを新たにリリースしたそうです。これはクラウド型電子カルテで、オルカへの完全な準拠システム、患者とつながる電子カルテだそうです。そのほかこの会社ではメドレー医療辞典も公開中とのこと。

15:25 – 15:40

小児プライマリケアにおけるオンライン診療の経験

  • 黒木 春郎 先生 (外房こどもクリニック 院長)

コメント:4月からオンライン診療料と医学管理料が保健に加わった。問診と視診ができる。病状安定期を対象とし、急性期は対象外。これで、医師患者関係の安定を図る。この制度が必要な理由には①小児医療需要の増大と、②小児医療資源の偏在が有る。

15:40 – 15:55

SAS(睡眠時無呼吸症候群)診療の歴史とその広がり:遠隔診療への展望

  • 成井 浩司 先生 (国家公務員共済組合連合会・虎の門病院 睡眠呼吸器科 部長)

コメント:1980年にCPAPが始まり、今では小型装置のデータをブルーツースで飛ばせる。様々な国への働き掛けがあって、国土交通省のマニュアルも出来た。CPAP利用者は45万人。洗剤患者は500万。受診時のデータカード持参よりもクラウドに飛ばす方法が容易である。導入後1週間での管理をする。30年度改正でモニタリングシステムの遠隔診療への利用が可能になった。

15:55 – 16:10

SAS(睡眠時無呼吸症候群)におけるオンライン診療の活用について

  • 西澤 寛人 先生 (赤坂おだやかクリニック 総院長・理事長)

コメント:医療機関へのサポートと患者へのサポートの両方が用意されているのが、診療所には助かると。機械の使用リース料が3月目ではなく、毎月確実に確保できる利点もあると。

16:10 – 16:25

北海道にこそ求められる遠隔診療 ~新たな難聴医療をめざして~

  • 高野 賢一 先生 (札幌医科大学医学部 耳鼻咽喉科学講座 准教授)

難聴、鉄欠乏貧血、片頭痛がWHOの3題疾患なのだという。先天難聴は1000人に一人程度いて、60から70%に遺伝が関与している。北海道では年間35000出生に30-40人が発生。この原因遺伝子は50人に一人が保因者であり、蝸牛の感覚細胞の異常が原因。人工内耳が登場して、治療可能になった。耳掛け型のマイクで音を拾い、分析をして送信。頭部皮下のコイルから電気刺激を蝸牛に伝える。1985年に本初例、1988年札幌医大。1994年には成人に、1997年には小児に保険適用。特に子供では移植した後の音を学ぶ訓練が大切。次に話し言葉のスキルに進む。医療、教育、療育(ハビリテート)、家族の連携が必要。①生活言語の習得期、②学習言語の習得期、③高等教育期、それぞれに合った指導を要す。特に人口密度の低い北海道では、遠隔診療システムの必要がある。難聴医療拠点センターが必要でこれを作った。インターネットで双方向なことが良いが、やってみると維持費が意外に高い。そこに、メドレーを使う道が有る。

16:25 – 16:30

閉会の挨拶

  • 尾﨑 治夫 先生 (公益社団法人 東京都医師会 会長)

コメント;今回の改定は「かかりつけ医」に手厚く、オンライン診療には厳しくなっている。しかし、オンライン診療に保険支払いの点が付いたというのは大きな変化だろう。医師会では医療IT化の調査をした。遠隔診療を始めたといっても1-10名と少数のところが68%と、殆どである。目的には患者さんの利便性という返事が多かった。

東京都の患者は2025年ピークだが、2045年まで減らない。千代田、港中央区はその間に+30%、江東区などでは+10%だろうと。そうすると、それら地区では在宅医療にも医師が必要となるだろうから、患者の為になるオンライン診療を進めてほしい。あくまで患者さんの為に:とのことでした


Categorised in: 社会・経済